【暗躍列島を暴く】(4)韓国あげての「反日」を嘆く 梨本宮方子妃殿下ゆかりの女性・金寿姙さん

2013-11-25 | 国際/中国/アジア

【暗躍列島を暴く】韓国あげての「反日」を嘆く 梨本宮方子妃殿下ゆかりの女性
 zakzak 2013.11.24
★(4)
 「金さん、おいくつになられたのですか?」
 「まだ39歳よ!」
 私(大高)がかけた国際電話に、こう冗談で切り返したのは、韓国に住む金寿姙(キム・スエム)さん。本当は94歳だ。
 金さんは、李王朝の皇太子・李垠(イ・ウン)殿下に嫁がれた、日本の皇族・梨本宮(李)方子(まさこ)妃殿下が1989年にお亡くなりになられるまでの25年間、妃殿下を支え続けた人物だ。
 日韓融和の象徴的存在だった方子妃殿下は晩年、韓国の社会福祉発展のために尽くされ「韓国障害児の母」として敬愛されている。ご逝去の際は準国葬として執り行われた。
 数年前、ソウル近郊にある李一族の墓陵を、金さんに案内してもらったことがある。金さんは毎月1回、自宅から片道2時間、列車とバスを乗り継ぎ、さらに山道を40分ほど歩き、妃殿下のお墓参りを続けていた。
 その時、金さんは「方子妃殿下は神様ですよ。世界中を飛び回って寄付を集め、知的障害児施設『明暉園(ミョンフィウォン)』や、知的障害養護学校『慈恵学校(チャヘハッキョ)』を設立してくださった。韓国では当時、障害児は無視されていた。私自身、障害を持つ子供を産んで離縁され、苦労して子育てしました。妃殿下がいなければ、いまでも障害児の人権はなかったかもしれません」と語っていた。
 今回、久しぶりに金さんに電話をしたのは、慰安婦問題などで、日韓関係が最悪の状況になっていることについて、彼女の感想を聞きたかったからだ。金さんは語った。
 「本当、私も辛いわよ。身を削って日韓両国の架け橋となってくださった方子妃殿下もきっと(天国で)泣いておられますよ。私は過去のことに言及するのはうんざり。どうして、未来の話ができないのかしら。私のように日本統治時代を知る人間が冷静な発言をすると、すぐ、『親日派』『ボケた』などとレッテルを貼られるのです。来年こそ、妃殿下の顕彰会を日韓の人たちで開催するのが、私の人生の最後の悲願です。妃殿下の功績が忘れられないように…」
 以前、方子妃殿下がお住まいになられていたソウルの昌徳宮(チャンドックン)を案内してくれた際、金さんはこんな話をしてくれた。
 「方子妃殿下は桜とツツジが大好きで、春になると祖国を思い出して花を眺めておられました。とてもきれいでした。ところが、一部の韓国人が『(桜とツツジは)日帝占領時代の悪しき残滓だ』などといって、すべて切り倒してしまったのです」
 現在、方子妃殿下が愛された庭には、草木の面影はなく、乾いた砂利が敷き詰められている。その殺伐とした風景は、現在の韓国の心象風景を表しているように思える。
 日韓関係は、多くの先人たちが苦労を重ねて築き上げてきた。領土や歴史問題で譲れない部分があっても、両国には協力しなければならない重要課題も多い。朴槿恵(パク・クネ)大統領は、このままでいいと思っているのだろうか。 =おわり
 ■大高未貴(おおたか・みき) 1969年、東京都生まれ。フェリス女学院大学卒業。ダライ・ラマ14世や、PLOのアラファト議長などにインタビューし、95年にジャーナリストとしてデビュー。世界100カ国以上を訪問し、潜入ルポなどを発表。著書に「神々の戦争」(小学館)、「冒険女王 女一人シルクロード一万キロ」(幻冬舎)「日本被害史」(共著、オークラNEXT新書)など。
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