《小4女児虐待死》 心愛さん虐待の様子、動画で撮影 娘を死に追いやったモンスター男の「不気味な二面性」2019/2/5

2019-02-09 | 身体・生命犯 社会

心愛さん虐待の様子、動画で撮影 父親の記録媒体に保存
2019/2/9(土) 7:00配信  朝日新聞デジタル
 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、心愛さんが虐待される様子の動画データを県警が発見していたことが8日、捜査関係者への取材でわかった。心愛さんが死亡した日より前に撮影されたとみられ、県警は事件に至るまでの虐待行為を解明する重要な証拠になるとみている。
  捜査関係者によると、動画データは父親の勇一郎容疑者(41)が所有していた記録媒体に保存されていた。県警が確認したところ、1月にスマートフォンで撮影された可能性が高いことがわかった。心愛さんが勇一郎容疑者とみられる人物から暴行を受ける様子や、ぐったりしている姿などが映っていたという。県警は勇一郎容疑者か母親のなぎさ容疑者(31)が撮影したとみており、映像の解析などを進めている。
  最終更新:2/9(土) 10:08 朝日新聞デジタル

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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逮捕の母「見える所にあざ 1カ月休ませた」 千葉女児虐待、発覚恐れ
2019/2/7(木) 23:12配信  毎日新聞
 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、母なぎさ容疑者(31)が「冬休み中に夫に暴行されて体の見える部分にあざができたため、虐待がばれないように1カ月間外に出さないようにしていた」と供述していることが7日、捜査関係者への取材で判明した。心愛さんの遺体にはあざが複数あり、県警は虐待の発覚を恐れて学校を休ませたとみている。【信田真由美、加藤昌平】
  捜査関係者によると、なぎさ容疑者は逮捕前の任意聴取に、父勇一郎容疑者(41)が心愛さんをしつけと言って立たせたことが過去に何度もあったといい、「やめてと言ったが、聞いてもらえなかった」と話していた。だが、勇一郎容疑者による暴力で冬休み中に心愛さんにあざができたことから、虐待の発覚を恐れて一緒になって冬休み後も学校を休ませたとみられる。
  両親に外出を禁じられた心愛さんは、勇一郎容疑者が自宅にいない間や事件の数日前も十分な食事を与えられていなかったとみられる。勇一郎容疑者に長時間立たせられて倒れても再び立たせられていたほか、勇一郎容疑者が外出している時もなぎさ容疑者が心愛さんの様子を無料通信アプリ「LINE(ライン)」で報告していたことが既に判明している。
  野田市などによると、心愛さんが最後に小学校に姿を見せたのは昨年12月21日で、その後、冬休みに入った。始業式の今年1月7日も姿を見せず、勇一郎容疑者は同日、「娘は冬休みに妻の実家の沖縄に滞在しており休ませる」、同11日も「曽祖母の体調が悪いので1月いっぱい沖縄にいる」と学校に連絡していた。
  県警によると、両親は共謀して1月24日、冷水のシャワーを掛けたり、首付近を両手でわしづかみにしたりしてけがをさせたとして逮捕された。司法解剖でも死因はわからなかった。
 最終更新:2/8(金) 1:04 毎日新聞

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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《小4女児虐待死》娘を死に追いやったモンスター男の「不気味な二面性」
2019/2/5(火) 17:00配信  週刊女性PRIME
「亡くなった子を見たことはあるよ。水色の自転車に乗ってね、楽しそうに友達と走ってたんだよ。何で覚えているかというと、その自転車がその後ずっとカギをかけられて放置されているからさ。
 自転車に乗っていたのは昨年の夏。それ以来ずっと自転車はカギをかけられたままさ」
  事件現場となったアパートの向かい側に住む男性(72)は、あの自転車、と指をさしながらそう振り返った。
*24日午後11時08分、容疑者本人からの110番
 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡、傷害容疑で父親の勇一郎容疑者(41)が千葉県警野田署に逮捕された虐待事件。
 「木曜日(1月24日)の深夜0時近くにパトカーと救急車がうるさくて、玄関を開けてみたら(容疑者が)連行されるところでね。顔が真っ白だったのを覚えています。うなだれていて、青白いを通り越して真っ白な顔だった」
  と同じアパートの男性住人。
 「丁寧でしっかりした人という印象しかありません。虐待とは真逆のイメージです」
  と続けた。
  心愛さんは容疑者と母親(31)、妹(1)の4人暮らし。勇一郎容疑者の態度は家の中では一変。暴力で家族を支配していたのである。
  事件発覚の経緯を捜査関係者が明かす。
 「24日午後11時08分、容疑者本人から110番がありました。『10歳の娘を風呂場に連れて行ってもみ合いになり、静かになり、呼吸がない』との通報でした。心愛さんは心肺停止状態で、あご付近に軽い死後硬直が始まっていた」
  冷水を浴びせられたためスウェット上下は濡れていて、はだし。髪の毛があちこちにちらばり、Tシャツに隠れた身体には、古いあざのようなものが複数確認されたが、
 「死因に至るような大きなケガ、外傷はありませんでした。病死以外の何らかの原因で死亡したものと判断しています」(前出・捜査関係者)
*妻にDV、娘を恫喝
 心愛さんは沖縄県出身。小学校1年から3年の7月まで、母親の実家がある沖縄県糸満市の市立小学校に通っていた。そのころから一家は『要支援家庭』として行政の支援対象になっていた。
  糸満市の担当者の話。
 「2017年7月上旬に、心愛さんの母親が“夫にDVを受けている。心愛も恫喝を受けている”と親族に打ち明けたそうです。親族が市役所に相談して発覚しました」
  母親(妻)へのDVの内容は、およそすべてが含まれるモンスター級。精神的には“バカ”“お前は何もできない”と暴言を吐かれる。身体的には殴られる。経済的には貯蓄や生活費を厳しく管理される。社会的には行動の監視、ケータイの履歴をチェックしたり、妻が友人や両親と会うことを禁止したりする。
  さらに市は、心愛さんが通っていた小学校とも連携し、調査をするも虐待の痕跡は確認できなかったという。
 「上の子の話をすると避けられる可能性があるため、低体重児で誕生した下の子の支援を通して、母子の様子を確認しました」と前出・担当者。
  家庭訪問の約束をとりつけたが、容疑者側の都合で延期され実現しなかった。
 「一緒に(夫の出身地の)千葉で暮らすことになったと言っていました」(同担当者)
  糸満市は、転入先の野田市に対し、『不安定な状態のリスク家庭』と申し送りをした。
  その具体的内容は、
 「夫が妻を支配、友人家族と連絡なく、メールを削除させられるなどの生活が日常的。妻へのDVや娘への恫喝があった。夫婦のパワーバランスが懸念される、というものです」(前出・担当者)
  糸満市の支援は、この段階で終了した。
  '17年9月、心愛さんは千葉県野田市立山崎小学校に転校する。同校の教頭の話。
 「積極的な児童で、授業中も自分から挙手する。礼儀正しく、言葉遣いもしっかりしている。お友達にも優しく慕われていました。衣服が汚れていることもなく、“あのアンケート”以前には虐待を感じさせることはなかったです」
  “あのアンケート”とは、学校が児童に実施したいじめに関するアンケートのこと。
 '17年11月6日だった。
  心愛さんはアンケートの自由回答欄に《お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにはけられたりたたかれたりします。先生、どうにかできませんか》と綴っている。
 選択式の設問では「いじめを誰から受けましたか」という質問に「家族」。いじめの内容を問う設問では「ぼう力を受けている」と記入。心愛さんの、心からのSOSだった。
  学校はすぐさま動いた。
 「その日のうちに本人から聞き取りを行い、市教育委員会に報告しました。市が児童相談所へ通報し、翌日、一時保護となりました」
  と前出の教頭。この対応に、勇一郎容疑者は怒った。家族に言わずに児相に通報するのはおかしいと不満をぶつけ、学校の考え方が信頼できないため転校すると宣言。
*2つの顔を持つ容疑者
 年が明け'18年1月、話し合いの場が持たれた。前出の教頭がその様子を伝える。
 「校長、教務、担任、市教委から2名、ご両親の7名で話し合いました。父親は非常に威圧的といいますか、訴えるなどと脅し文句を言われました。“誘拐だ!”“家族を引き離すのか!”“誘拐された親の気持ちがわかるのか”とバーッと言われまして……」
  学校は、勇一郎容疑者の圧に屈し、心愛さんを保護する際は父親に情報を公開するという「念書」を書いて渡したという。その数日後、市教委は心愛さんが勇気をもってSOSを発信した“あのアンケート”のコピーまで父親に手渡すという失態を演じた。
  心愛さんを一時保護した千葉県柏児童相談所の担当者は、
 「親族宅で生活をするということで一時保護を解除し、その後2回の面談を経て、'18年2月28日には、自宅に戻す決定をしました」
  と経緯を説明。勇一郎容疑者は山崎小に不信感を持ったとして、心愛さんを野田市立二ツ塚小学校に転校させた。
  二ツ塚小の校長は、
 「お父さんは、学校が家庭に介入することを拒みました。“家庭訪問するときは私の許可を取ってからにしてください”と言っていました」
  と明かす。児相は、
 「児相への不信感を持っていて、拒否するような姿勢でした。……職員が強く怒鳴られることもありました」(前出・児相担当者)
 アンケートの内容について、心愛さんが父親から叱責されたかどうかはこれからの捜査で明らかになるが、転校先の学校で実施されたいじめアンケート('18年6月、11月)に、心愛さんが虐待について記入することはもうなかった。アンケートに記入する勇気が無駄になることを、心愛さんは味わったのか……。
*何が不満だったのか
 家族を暴力的に支配し、学校の面談ですごんでみせた勇一郎容疑者だが、職場では低姿勢で人当たりのいい別の表情を見せていた。昨年4月から在籍する沖縄コンベンションビューロー東京事務所の上司は、事件と容疑者が結びつかないと首をひねる。
 「非常に温厚で穏やかでコミュニケーション能力もあり、慕われていました。どんな人にも正しい敬語を使って、自己主張もしないし、人と意見がぶつかることもなく、みんなから頼られていました。彼を悪く言う人はいません」
  酒癖は普通、ニコニコと人の話を聞き、トラブルもなし。広島カープのファンで、家族の話もしょっちゅう。
 「娘さんを“上のお姉ちゃん”と“下の子”と呼んでいました。上のお姉ちゃんの運動会だったとか授業参観だったとか、学校行事のことをよく話していました」(前出・上司)
  しかし、心愛さんは下校後、毎日のように同級生の家で過ごしていた。カギを持たされていなかったから。容疑者夫婦は同級生の家に心愛さんを迎えに行くとき、これまた平身低頭だったという。
 「お父さんが相手のお宅にお邪魔して“すみません”とか菓子折りを持ってやってきて、丁寧すぎて怖いほどにお礼を言うそうです。ただ服装は全身真っ黒。背が高くて、威圧的な感じがして“不気味だった”って言う人もいました」
  と近隣の主婦。そんな外面のよい父親について心愛さんが、友達同士の会話で「お父さんが怖い」と本音をもらしていたこともあったという。
  一時保護時には、こんなエピソードも。
 「食事の片づけのとき、調理の人に“ごちそうさまです。おいしかったです”って必ずお礼を言っていたらしい。よっぽど厳しくしつけられていたんでしょう」(市内の女性)
  同級生の1人は、心愛さんからもらった“手編みのマフラー”を宝物にしている。寒がりのこの同級生のために編んでくれたのだという。
  そんなやさしい子に育った心愛さんの何が不満だったのか。凶暴さと穏やかさの二面性を使い分け、「しつけ」と称した暴力でわが子を死に追いやったモンスター。歪んだ父親像に憑かれている。
 最終更新:2/5(火) 17:00 週刊女性PRIME

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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野田市虐待死 栗原心愛ちゃんと船戸結愛ちゃん事件に共通する父親の過剰な家族依存 2019/2/5 dot.
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