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〈来栖の独白 2018.7.1 Sun〉
本日は能楽堂。大好きな「頼政」と、狂言は能掛かりの「通圓」。
頼政の最後の戦いは、彼が77歳の時であった。歌も、心に沁みる。
埋もれ木の花咲くこともなかりしに 身のなる果てはあわれなりけり
頼政も哀れだが、以仁王が憐れでならぬ。以仁王への、私のこの思いは昔から。同じ天皇の子に生まれながら、「親王」という呼称さえ許されなかった・・・。後白河天皇(法王)の周辺に無惨が満ちている。哀れと云えば、崇徳上皇も。
本日は、能と狂言の間に一つの仕舞も無く、上の2曲のみ。よかった。おもて(面)に目が集注してしまい、装束を十分堪能できなかったのは、ちょっと残念。
「77歳」ではないが、私も歳なのだろう。暑さもあって、疲れた。
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* 半能「頼政」 埋もれ木の花咲くことも無かりしに 身のなる果ては哀れなりけり