死刑執行 氏名を公表…東京・大阪で3人 法務省方針転換

2007-12-07 | 死刑/重刑/生命犯

12月7日11時49分配信 毎日新聞
 法務省は7日、東京、大阪両拘置所で計3人の死刑を執行し、執行された死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。法改正の必要はないが、これまでは死刑囚の家族や、ほかの死刑囚への配慮を理由に実施しておらず、大きな方針転換となる。執行が適切に行われていることを国民に周知することで、死刑制度への理解を進める狙いもあるとみられる。

 死刑が執行されたのは、▽藤間静波(ふじませいは)(47)=東京拘置所収容▽府川博樹(42)=同▽池本登(74)=大阪拘置所収容=の各死刑囚。死刑は8月23日以来で、鳩山邦夫法相の下では初の執行命令。

 法務省は長い間、「死刑確定者の心情の安定、被害者の遺族感情などへの配慮」を理由に、執行の事実すら公表せず、問い合わせにも答えることはなく、報道機関の独自取材や市民団体の調査によって明らかになるケースも少なくなかった。

 90年代に入り、「聞かれれば執行の事実と人数は答える」とする法相が続き、中村正三郎法相当時の98年11月以降、「本日、死刑確定者○名に対し死刑を執行した」という形で公表されるようになった。

 しかし、「誰が、どこで執行されたのかを明らかにしないのはおかしい」との批判は強く、情報公開の是非は常に議論されてきた。今年8月就任した鳩山法相は省内の勉強会を設置し、死刑廃止団体の意見を聞く機会を設けるなど、制度改善にも前向きな姿勢をみせていた。今回の氏名公表も、勉強会で大きなテーマとして検討を進め、方針変更を決断した。【坂本高志】 

最終更新:12月7日12時0分

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 <来栖のつぶやき>

 光市事件裁判最終弁論のあった日、既に法相は3名に対する死刑執行の署名押印を済ませていた。安田さんたちは今、どんな思いでいることだろう。

 全身から力が抜けた。涙が滲んだ。広島高裁楢崎康英裁判長は甘い人ではない。

http://yaplog.jp/lawyaz-klub/archive/191

http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2004/12/winny.html


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