「国民の生活が第一」が切り崩し工作か・・・民主階猛衆院議員の公設第1秘書が「生活」県連へ移籍

2012-10-04 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

衆院岩手1区の階氏秘書 新党「生活」へ移籍
河北新報 2012年10月04日木曜日
 新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(衆院岩手4区)の元側近で、民主党に残った階猛衆院議員(同1区)の公設第1秘書が9月末に退職し、生活の県連に採用されていたことが3日、分かった。「1区の民主人脈を知り尽くす人物」(階事務所)とされ、次期衆院選で対立候補の擁立を目指す生活の切り崩し工作との見方もある。
 階事務所によると、辞めたのは50代のベテラン男性秘書。達増拓也岩手県知事が衆院議員時代、達増氏の秘書を経験した。達増氏の知事転出に伴う2007年の衆院岩手1区補選で、後継の階氏が初当選して以降、公設第1秘書を務めてきた。
 達増氏から引き継いだ階氏の後援会の組織づくりを事実上、一手に引き受けていたが、9月21日の民主党代表選後、健康上の理由で辞職を申し出た。階氏は慰留したが辞意は固かったとされる。
 民主党を離れた小沢氏や達増氏とたもとを分かって以降、階氏の後援会では、各地区会長の辞任が相次ぐ。退職した秘書は、階氏の支持者を訪問し、生活への支持を訴えているという。
 取材に対し、元秘書は「何も言うことはない」と話すが、生活県連には今月1日付で採用され、岩手1区対策室長に就任。生活関係者は「もともと小沢さん側の人。生活に加わるのは当然の成り行きだ」と冷静だ。
 岩手1区では民主党県議4人全員が階氏と共に党に残留したが、今回のベテラン秘書の移籍は階陣営の大きな不安要素となる可能性がある。
 階後援会の幹部は「みんな辞めた秘書を頼っていた。生活に強く説得されたと聞く。後援会が弱体化するのは避けられない」と危機感を抱く。
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岩手日日新聞 解散・総選挙へ態勢固め/「国民の生活が第一」小沢一郎・畑浩治/「民主」黄川田徹・階猛 2012-08-29 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
 解散・総選挙へ態勢固め 衆院議員任期満了まで1年
 岩手日日新聞(08/29)
 衆院議員の任期は29日で、あと1年となった。本県でも民主、自民、新党「国民の生活が第一」、共産の各党が複数選挙区で候補擁立を図り、態勢固めに入っている。特に本県全4選挙区の議席を独占していた民主は、消費増税関連法案の採決をめぐり小沢一郎元代表が離党。同党県連、所属議員が完全に分裂した。民主は、分裂で空白となった2区と小沢氏の4区に候補を立てられるかが焦点。民主分裂劇を尻目に前回、議席を失った自民は全4選挙区に候補を立て議席奪還を狙う。小沢氏が立ち上げた新党は民主残留議員の1、3区に対立候補を立てる方針で、全面対決の様相だ。共産も党勢回復を図ろうと3、4区で候補を擁立する。野田佳彦首相の「近いうち」解散発言を受け、県内各党、各陣営は今秋、年内解散を視野に選挙モードに入る。
3区 「生活」の候補擁立焦点
 岩手3区はこれまでに、民主党現職黄川田徹氏(58)、自民党新人橋本英教氏(45)、共産党新人菊池幸夫氏(53)の3人が出馬を予定。新党「国民の生活が第一」の候補擁立が大きな焦点だ。
 5選を目指す黄川田氏は、一関市上大槻街の前県議会議長佐々木一榮氏事務所に一関事務所を移転。民主党分裂後、同党県連代表に就任した。小沢氏支持者と重なっていた後援会にも出入りがあり、小沢氏系とは対立関係となるが「復興第一に取り組む」(関係者)と実績をアピールする。
 橋本氏は2005、09年に続く3度目の挑戦で、一関市中央町に事務所を設置。今回の民主党分裂を「千載一遇の好機」(関係者)と捉え、議席奪取を期す。後援会体制の再構築に努め、自民党の神崎浩之県議の全面的後押しを受けながら今後、一関地方を重点的に活動する方針だ。
 菊池氏も00、03、05年に続き4度目の立候補となる。11年の県議選一関選挙区で高田一郎氏が共産党県南初の議席を獲得し、勢いに乗る。陣営は「3年前より党員も増えている。消費増税反対、脱原発、環太平洋連携協定(TPP)交渉の反対を訴える」といい、民主、自民、新党以外の支持層の取り込みを図る。
 「国民の生活が第一」の小沢代表は、消費増税法案採決で棄権しながら民主党に残留した黄川田氏を厳しく批判。対立候補擁立が選挙戦の動向を大きく左右しそうだ。
4区 カギ握る民主動向
 岩手4区は、「国民の生活が第一」代表を務める現職小沢一郎氏(70)、自民党新人藤原崇氏(29)、共産党新人高橋綱記氏(64)が出馬を予定。社民党も候補擁立を模索する。小沢氏が離党した民主党が対立候補擁立に動くかどうかが、最大の焦点となっている。
 次期衆院選で15選を目指す小沢氏は新党結成前後にたびたび本県入り。9月2日には地元の奥州市水沢区を訪れ、自身の後援会拡大役員会に出席する予定で、翌3日は盛岡市で開かれる県連結成大会に臨み、支持基盤の引き締めを図る。
 2月末に自民党岩手4区支部長に就任した藤原氏は、後援会事務所を北上市内に移転し、党支持者を中心にあいさつ回りに取り組む。9月中旬には奥州市の後援会組織を固め、事務所も開設する。花巻市や西和賀町でも組織構築を目指す。
 7月下旬に共産党県委員会が擁立を決めた元花巻市議の高橋氏は、街頭演説を中心に戸別訪問活動を行うキャラバンを展開し、既に選挙区内を一巡。今後はミニ集会を各地で開催して主張を訴えるなど、支持拡大にさらに力を入れる考え。
 社民党は4区を含め、県内4選挙区で候補擁立を検討している。4区について関係者は「重要な選挙区。慎重かつ大胆に進めたい」と検討を急ぐ。
 民主党県連は対応を検討中。関係者の中には「政党政治の筋論を通すため、候補擁立に全力を挙げるべき」との意見がある半面、「争いはしたくない」と“全面対決”回避を望む声もある。
1区
 岩手1区は、民主党の現職、自民党の新人候補に加え、小沢一郎代表の「国民の生活が第一」から候補擁立が確実視される。共産党も候補を擁立する意向で、現職を軸に各党候補が絡む展開が予想される。
 現職の階猛氏(45)は民主党分裂時、小沢氏と同一歩調を取らず残留した。これに対し、小沢氏は消費増税関連法案の採決で造反しながら同党にとどまった階氏に、対立候補を擁立する考えを明らかにしている。
 特に、同区は生活の立候補者が情勢の鍵を握る。小沢新党に賛同する達増拓也知事は衆院議員時代の地盤で、国政への転身もささやかれるが、「知事以外の関わり方は今、頭にない」との姿勢を保つ。むしろ後継としてきた階氏に生活への合流を期限付きで期待する。
 自民党新人の高橋比奈子氏(54)は、09年の衆院選に続いて再度挑戦する。前回の得票に、民主党分裂などを踏まえた新たな支持獲得を目指し、あいさつ回りなどで存在感のアピールに力を注いでいる。
 共産党は岩手全区で候補を擁立する方針。社民党も検討を重ねている。地域政党いわては候補を立てず、大阪維新の会などの動きを注視する。
2区
 岩手2区は、民主党を離党した「国民の生活が第一」の現職畑浩治氏(48)に、議席奪還を目指す自民党の元職鈴木俊一氏(59)、これに空白区となった民主党や、共産党の出方によって選挙図が大きく変わる。
 畑氏は、民主離党から生活結党の経緯などを支持者に説明してきた。8日に設立した党県連も9月3日に結成大会を予定し、畑氏ら公認候補の支持拡大に向けて結束を強める。
 鈴木氏は前回衆院選で畑氏に敗れたが、当選6回の実績と元環境相という知名度を基礎にしながら、民主党分裂を好機と捉えて議席奪還を狙う。県連会長として9月2日に政経懇談会を開く。
 民主党は候補擁立について「党本部としっかり協議する」(黄川田徹県連代表)としている。生活とは党分裂時に、県連資金4500万円の移動が問題化したことで、両党間の溝が一気に深まった。
 公明党は小選挙区に候補を立てず、「比例区候補に重点を置く」(小野寺好県本部代表)。共産党は「候補者を擁立したい」(菅原則勝県委員長)と時期をにらむ。社民党は「岩手全区で検討中」(伊澤昌弘県連合代表)としている。
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◆ 「小沢王国」に挑む 反旗翻した飼い犬たち=階猛/黄川田徹のもとに届いた小沢氏の妻和子夫人からの手紙 2012-08-21 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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