京アニ放火殺人、逮捕から1年 進まぬ公判準備「記憶の変遷」懸念
毎日新聞 2021/5/27 19:08(最終更新 5/27 20:43)
36人が死亡した「京都アニメーション」の放火殺人事件で、青葉真司被告(43)が殺人や現住建造物等放火などの容疑で逮捕されて27日で1年になる。自らも重いやけどを負い、医療体制の整った大阪拘置所で勾留。体調が万全でないこともあり、起訴後も裁判の争点を絞り込む公判前整理手続きは始まっていない。公判で動機解明が進むかが焦点だが、長期化の影響を懸念する声も出ている。
起訴状によると、青葉被告は2019年7月18日午前10時半ごろ、京アニ社員計70人がいた第1スタジオ(京都市伏見区)に侵入し、ガソリンをまいてライターで放火。36人を殺害し、34人に重軽傷を負わせるなどしたとされる。
青葉被告は事件直後に京都府警に身柄を確保された際、全身の約9割に重度のやけどを負い、約10カ月間入院。府警は20年5月、被告が会話できるまでに回復したとして逮捕し、被告は医療設備が拡充された大阪拘置所に勾留された。
京都地検は半年間の鑑定留置で責任能力を問えると判断し、同12月に起訴。弁護人は「自力で歩くことも立ち上がることもできない状態で、証拠隠滅や逃亡の恐れがない」として勾留取り消しを求めたが、裁判所は認めなかった。
◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2021.5.27 Thurs〉
「放火殺人」は最も罪が重い。被害者1人でも、死刑。
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* 京アニ放火・青葉真司容疑者「こんなに優しくされたことなかった」医療スタッフに感謝 2019/11/14