新潮社に30万円賠償命令 奈良・女児殺害死刑囚の記事
asahi.com2010年4月30日19時20分
奈良市で2004年に起きた女児誘拐殺害事件で死刑が確定した小林薫死刑囚(41)が、週刊新潮の記事で拘置所での様子を伝えられて名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社などに計約300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。揖斐潔(いび・きよし)裁判長は「反省とは縁遠い生活を送っていると強く印象づけ、小林死刑囚の社会的評価を低下させた」として、新潮社に30万円の支払いを命じた。 判決によると、新潮社は週刊新潮の08年1月3・10日号で、小林死刑囚が「もっと生きたいから控訴する」と発言したなどと報じた。判決は、記事の一部は裏付けをとらずに掲載されたと指摘した上で、「真実と信じた相当な理由はない」と判断した。週刊新潮編集部は「こちらの主張が認められずきわめて遺憾だ」との談話を出した。
◆女児殺害奈良地裁判決要旨~事件5年で両親が取材に答える「極刑以上の刑を」
◆特報 死刑存廃を問う前に 望んだ「極刑」に揺れる心「奈良女児誘拐殺人」
asahi.com2010年4月30日19時20分
奈良市で2004年に起きた女児誘拐殺害事件で死刑が確定した小林薫死刑囚(41)が、週刊新潮の記事で拘置所での様子を伝えられて名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社などに計約300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。揖斐潔(いび・きよし)裁判長は「反省とは縁遠い生活を送っていると強く印象づけ、小林死刑囚の社会的評価を低下させた」として、新潮社に30万円の支払いを命じた。 判決によると、新潮社は週刊新潮の08年1月3・10日号で、小林死刑囚が「もっと生きたいから控訴する」と発言したなどと報じた。判決は、記事の一部は裏付けをとらずに掲載されたと指摘した上で、「真実と信じた相当な理由はない」と判断した。週刊新潮編集部は「こちらの主張が認められずきわめて遺憾だ」との談話を出した。
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