日本国憲法に象徴される、日本の戦後体制は13歳の少女の人生を守ることができなかった…安倍晋三首相

2015-12-12 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

2015.12.12 05:04更新
【産経抄】悲しくも情けない現状… 12月12日
 悲しくも情けない現状である。「すべての拉致被害者の帰国に向けた具体的な道筋は、いまだ見えていない」。加藤勝信拉致問題担当相は10日、参院拉致問題特別委員会でこう述べた。岸田文雄外相も同委で、北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査について「具体的な見通しは立っていない」と認めた。
 ▼拉致被害者の自衛隊による救出は、野党や学者らが「戦争法案」とのレッテル貼りを仕掛けた安全保障関連法でも限りなく難しい。たとえ被害者の居場所が特定できても、領域国の受け入れ同意が必要であるなどの厳しい制約があるためだ。
 ▼拉致被害者の有本恵子さんの父、明弘さんからは小欄に、何度か手紙が届いた。中にはこんな悲痛な訴えもある。「憲法改正を実現し、独立国家としての種々さまざまな法制を整えなければ、北朝鮮のような無法国家と対決できません」。
 ▼安倍晋三首相も著書で、横田めぐみさんが拉致される2カ月前に警察当局が、久米裕さん拉致の実行犯の1人を釈放していたことを指摘し、こう記している。「日本国憲法に象徴される、日本の戦後体制は13歳の少女の人生を守ることができなかった」。
 ▼そのめぐみさんの父、滋さんもかつて小紙にこんなコメントを寄せている。「日本が国際交渉に弱いといわれるのは、強く出る(法的)根拠がないからではないか」。苦しみ抜いてきた当事者らの実感がこもった言葉だ。
 ▼一方、俳優の石田純一さんは6日、安保関連法廃止を求める都内の集会でこう訴えた。「世界一平和で安全な国をなぜ変える必要があるのか」。だが、何の罪もない国民が拉致されるのを見逃し、まだ一部しか取り返せずにいる戦後日本が果たして、平和で安全だったといえるだろうか。
 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[自民]安倍総裁、「日本国憲法は13歳の少女を救えなかった」
 by 日本会議地方議員連盟 2012/12/15 Sat 07:41
 自民党安倍総裁が「文芸春秋」に寄稿した「新しい国へ」の中で、ダッカでのハイジャック事件を契機として、日本国憲法の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して…」の理念について、問題提起しています。

 憲法について、そして戦後レジームについて私がいつも思い起こすのは、一九七七年、私が大学を卒業した年の出来事です。その年の九月、バングラデシュにおいて日航機がハイジャックされました。
 時の政府は、ハイジャック犯の要求に従い、超法規的措置により服役囚の釈放に応じました。テロリストに屈し、テロリストを野に放ったと日本政府は世界中から強い非難を浴びました。今から時の政府を非難することはたやすい。しかし、もし私が総理だったとして他の手段をとれたか。
 日本国憲法の前文にはこうあります。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」
 実に奇妙な一文です。国民の安全を守るという国家として最も重要な使命を、何と「平和を愛する」諸外国の国民を信頼するという形で丸投げしてしまっている。
 平和を愛する諸国民が日本人に危害を加えることは最初から想定されていないから、人質を救出しようにも、自衛隊や警察には、その能力がなかった。
 日本人が日本人のために命をかけないのですから、地元のバングラデシュの人に替りにやっくれと頼んでもやってくれるはずがなかった。その約半年後、ドイツのルフトハンザ機がPFLP(パレスチナ解放人民戦線)にハイジャックされた。しかし時の西ドイツ政府は、GSG-9という特殊部隊を送り、テロリストを排除し、人質を全員救出し、世界に賞賛されました。同じ敗戦国でありながら、どこが違ったのか。
 それはドイツが憲法を改正し、それを可能としたのに対し、日本は憲法に指一本触れることができなかったという違いです。
 ダッカ事件の起きた七七年の九月には、石川県において久米裕さんが北朝鮮に拉致されています。警察当局は、実行犯を逮捕し、北朝鮮の工作機関が拉致に関与していることをつかみながら、「平和を愛する諸国民」との対立を恐れたのか、実行犯の一人を釈放した。
 その結果、どうなったのか。二か月後の十一月、新潟県の海岸から横田めぐみさんが拉致されました。もし、あのとき日本政府が北朝鮮と対峙する道を選んでいれば、今でもめぐみさんは日本で暮らしていたのではなかったか。
 結局、日本国憲法に象徴される、日本の戦後体制は十三歳の少女の人生を守ることができなかったのであります。そして、今もその課題は私たちに残されています。
(「文芸春秋」新年特別号)

  ◎上記事は[草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN]からの転載・引用です
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[ めぐみさんを守れなかった平和憲法 ] 阿比留瑠比の極言御免 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
『海難1890』を鑑賞 2015.12.9 「国会の承認が得られないので、日本人救出機を飛ばせられない」…  
...........


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。