今月(2016/2)急死したロシア反ドーピング機関のニキータ・カマエフ氏、暴露本出版の意向を示していた

2016-02-22 | 国際

ドーピング「暴露本出す」 急死の前ロシア責任者
 中日新聞 2016年2月22日 朝刊
 【モスクワ=常盤伸】ロシア陸上界の組織的ドーピング問題で、今月急死したロシア反ドーピング機関(RUSADA)のニキータ・カマエフ前最高責任者が、英紙サンデー・タイムズに対し、ロシアのドーピング問題について詳細な暴露本を出版したいとの意向を示していたことが明らかになった。
 二十一日の同紙(電子版)によると、カマエフ氏は昨年十一月下旬、ドーピング問題に詳しい同紙のデビッド・ウォルシュ記者との接触を電子メールで求めた。翌十二月上旬、ウォルシュ氏に対し、自身がソ連時代に秘密の研究室で若手科学者として勤務していた一九八七年以来の、ロシアにおけるスポーツ薬理学とドーピングについての実話を執筆したいと表明。「自分は公表されたことのない情報や諸事実を持っている」などと強調したという。
 カマエフ氏は今月十四日、スキーをした後、心臓の痛みを訴えモスクワの自宅で急死。五十二歳だったカマエフ氏の健康状態について、関係者は良好だったと証言していた。同紙は、暴露本執筆の意向が判明し「死をめぐる疑惑が深まるだろう」と指摘している。
 カマエフ氏はウォルシュ氏に、手持ちの資料にRUSADAやスポーツ省など関係機関とのやりとりを含めた「秘密資料の実物が含まれている」としていた。ウォルシュ氏は「カマエフ氏は、大規模かつ国ぐるみの(ドーピング)問題の責任をとらされると感じたのかもしれない」との見方を示した。
 ドーピング問題ではプーチン政権を支えるロシア連邦保安局(FSB)の関与が指摘されている。

 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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