「日本維新の会」全1区擁立~「勝手に候補者を立てて争っていては、民・自を利するだけ」小沢一郎氏

2012-11-09 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

維新全1区擁立、小沢氏「民・自を利するだけ」
 新党「国民の生活が第一」の小沢代表は8日、岩手県一関市で記者会見し、次期衆院選で全都道府県の1区に公認候補を擁立するとした新党「日本維新の会」の方針について、「各党がそれぞれ勝手に候補者を立てて争っていては、自民党や民主党を利するだけになってしまう。本当の改革を求めるならば、志を持った者たちが協力するべきだ」と述べ、不快感をあらわにした。
 自民、民主両党などに代わる「第3極」が結集する「オリーブの木」構想が、小沢氏の思惑通りに進まないことへのいら立ちが背景にあるとみられる。衆院岩手1区は、小沢氏が党首を務めた政党が一度も負けたことがない選挙区で、危機感を募らせてもいるようだ。
 小沢氏はこの日、衆院岩手3区に擁立する新党「生活」の新人の公認候補予定者を発表した。民主党の黄川田徹復興副大臣への「刺客」候補となる。
(2012年11月9日08時39分 読売新聞)
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維新の「1区擁立」を批判=生活・小沢氏
2012年11月8日23:06 JST
 新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は8日、岩手県一関市で記者会見し、次期衆院選で各都道府県の小選挙区の1区に公認候補を擁立するとした日本維新の会の方針について「各グループ、各党がそれぞれ勝手に候補者を立てて争っていたのでは自民党、民主党を利するだけだ」と批判した。
 その上で「本当の改革を求める志を持っている者たちが協力してやるべきだ」として「第三極」の結集を目指す政党の連携を訴えた。小沢氏は、複数の政党が統一の首相候補を掲げて選挙を戦う「オリーブの木」構想を模索している。
[時事通信社]
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◆ 維新の会「全国の1区」に候補者擁立へ 3勝44敗の惨敗の運命 2012-11-06 | 政治
 維新の会「全国の1区」に候補者擁立へ3勝44敗の惨敗の運命
 日刊ゲンダイ2012年11月6日 掲載
第三極「共倒れ」必至
<「漁夫の利」にニンマリの民主、自民>
「維新の会」の松井一郎幹事長が、5日、次の衆院選について、「47都道府県すべての1区」に候補者を擁立すると表明した。「みんなの党」と選挙区調整する場合でも、1区への擁立は譲らないという。支持率が低迷し、勢力拡大のために勝負に出たのだろうが、激戦の1区は選挙協力をしなければ“共倒れ”必至。はたして「維新の会」は何人、当選できるのか。
「維新の会が全1区に候補者を擁立するのは、苦戦している裏返しです。浮動票の多い1区に立てるのは、少しでも比例票を掘り起こすのが狙いでしょう。全国に組織がない維新の会は、地方では県庁所在地のある1区でしか勝負できないという事情もあるはずです」(政治ジャーナリスト・山田恵資氏)
「維新の会」は、時間が経ち、全貌が明らかになるにつれて国民の期待がどんどんしぼんでいる。
 11月1日に締め切った候補者の「2次公募」への志願者は、わずか161人と、「1次公募」の845人から激減。
 そもそも「2次公募」をすること自体、「1次公募」にロクなメンバーがいなかった証拠だ。
 浮動票の多い「1区」は、民主、自民はもちろん、ほとんどの政党が参戦する激戦区。第三極が議席を獲得するには、譲り合って選挙協力するしかない。しかし、もはや友党の「みんなの党」に配慮する余裕もないということだろう。突然、「1区擁立構想」をブチ上げたが、47の選挙区のうち、いくつ勝てるのか。
「みんなの党と選挙協力しても、維新の会が“1区”で勝つのは簡単ではない。せいぜい、1桁でしょう。まして、みんなの党や石原新党、小沢新党と競合したら落選確実。民主党や自民党の候補者を利するだけです。具体的に選挙区を北から見ていっても、北海道1区は横路孝弘が強い。岩手は小沢王国。秋田1区も民主党の寺田学が抜け出すでしょう。西に飛んでも、鳥取1区の石破茂、島根1区の細田博之、岡山1区の逢沢一郎、山口1区の高村正彦、徳島1区の仙谷由人……と、維新の会が割り込むのは、かなり難しいですよ」(政界関係者)
 維新の会が勝てそうなのは、地元の大阪1区、兵庫1区、そして「維新の会」に移った松野頼久の熊本1区くらいのものだ。
 維新の会の「全1区出馬構想」に、いまごろ「1区」から出馬する民主、自民の議員は「漁夫の利」を得られるとニンマリしているのではないか。
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日本維新の会が再浮上を狙うふたつのシナリオ 「小沢さんは劇薬です」 2012-11-08 | 政治
 日本維新の会が再浮上を狙うふたつのシナリオ
 週プレNEWS [2012年11月08日]
 橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会は、次期衆院選で全300小選挙区に350人ほどの公認候補を擁立すると宣言している。石原新党との連携も噂されているが、支持率が回復しないなか、どのように巻き返しを図るつもりなのか。
「現在、維新担当の記者の間でささやかれているのが以下のふたつのシナリオ。それは、橋下市長の衆院選出馬と小沢一郎氏率いる『国民の生活が第一』との協力です」(全国紙政治部記者)
まず橋下市長の衆院選出馬だが、とても維新の再浮上にはつながらないという。政治評論家の浅川博忠氏が断言する。
「府知事も途中で辞め、市長まで途中で投げ出したら、大阪府民からの批判は必至です。国会議員になるため、首相になるため、大阪を踏み台にしたと猛烈な反発を食らう。とてもできっこありません。とはいえ、橋下さんが出馬するくらいのインパクトがないと維新の沈没は止まらない。進むも地獄、退くも地獄です」
政治評論家の有馬晴海氏によると、小沢グループとの連携シナリオも非現実的だという。
「小沢さんは劇薬です。どんな政党でも組んだ途端、自分たちが壊れてしまう。ましてや、国政経験の乏しい維新に小沢グループと組める力はありません。それにTPPや農業に対する政策も水と油。小沢さんは農家への戸別所得補償に前向きで、TPPには反対。維新はその逆です。そんな小沢グループと連携すれば数合わせに走ったと、維新の支持率がさらにダウンするだけでしょう」(有馬氏)
まさに八方ふさがりとはこのことだ。この窮状に、静岡県に在住する30代の維新塾生が悲鳴を上げる。
「維新人気がここまで急落するとは予想もしませんでした。夏までの維新と今の維新はまったく別モノです。実は次の衆院選に出馬しようと、今年3月に会社を辞めてしまったんです。しかも貯金と退職金で作った700万円の一部はすでに選挙資金として使ってしまった。もうここで引き返すわけにはいかないんです。ところがこの不人気。維新ブームなしに選挙に出馬しても、無名の僕が当選できるはずもない。いったい、どうしたらいいんでしょうか?」
悲鳴を上げているのは維新の次期衆院選候補の公募に応じたとされる10名の現職国会議員も同じだ。今さら古巣の党に戻るわけにもいかず、にっちもさっちもいかずにいる。
「気の毒ですが、どうしようもない。もはや小手先の巻き返し策は通じません。石原新党との連携話も、ダメな勢力がふたつひっついてもさらにダメになるだけです。維新は今、存続ギリギリのふちにある。へたをしたら、このまま消滅ということもあり得ます。次の衆院選で3桁の当選者も見込めそうなんて話は、もはや夢のまた夢と自覚すべきです」(前出・有馬氏)
維新が国に“打って出る”のは時期尚早だったのかもしれない。
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