五木寛之さんの『蓮如物語』(角川文庫) / 『仏教のこころ』講談社こころの新書

2006-04-27 | 仏教・・・

  五木寛之さんの『蓮如物語』(角川文庫)を読了し、岩波新書『蓮如』、講談社こころの新書『仏教のこころ』を購入した。

     

『仏教のこころ』から p176~

 ずいぶん前になるが、私はふと思いたって山科の蓮如上人の墓をおとずれた。すでに日射しには初夏の気配が感じられたが、洛東へ抜けてゆく山裾の道には、思いがけない桜の余花が新緑のあいだに見えたりする季節だった。(略)蓮如の墓所は、思っていたよりはるかに簡素で、ひっそりとしていた。無造作にそびえている木立ちのなかに、柵にかこまれた土盛りの墓がうずくまっている。その上には潅木がこんもりと木下闇をつくっており、まことに自然なたたずまいである。墓の左右に低い防塁のような石積みが見られるのが、どことなく無骨な感じがした。墓所全体に世間から置き忘れられたような雰囲気がある。 

        ---------------------

 清孝の手記を更新した。

 http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/shuki-menu.htm


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。