「食卓の無い家」

2007-05-17 | 社会

「子供だけで朝食」4割 小中生05年調査 小学生増加目立つ
2007年5月17日 中日新聞朝刊

 小中学生の約四割は朝食を親と一緒にとらず、一人か、きょうだいだけで食べていることが十六日、厚生労働省の「二〇〇五年国民健康・栄養調査」で分かった。このうち小学一-三年生は、同様の調査をした一九九三年の27・4%から40・9%と約一・五倍になった。

 厚労省は「共働き家庭の増加などで、親に『食事は家族のだんらん』という意識が薄らいでいるためではないか。子供の栄養バランスが偏る恐れがある」と懸念を示している。

 調査は〇五年十一月、全国の三千五百八十八世帯を対象に実施。子供の食習慣については、小中学生計八百四十七人の親から回答を得た。

 子供のふだんの朝食について90%以上が「毎日食べる」と回答。「子供だけで食べる」は小学一-三年生(三百五人)が40・9%で、九三年調査から13・5ポイント増。四-六年生(三百九人)は40・3%で7・7ポイント増、中学生(二百三十三人)は42・5%で0・4ポイント増だった。

 このうち子供が一人だけで食べているのは、小学一-三年で13・5%、四-六年11・7%、中学生25・3%。それ以外は「きょうだいと食べている」だった。

 夕食の時間は、午後六-七時が9・4ポイント減の49・3%で、午後七-八時は4・6ポイント増の39・1%。九三年は1・7%だった午後八時以降が7・1%に増加し、食事時間が遅くなっている傾向が出ている。

 子供の食習慣を「改善したい」は57・2%。「副菜(野菜)を十分食べる」「菓子や甘い飲み物をほどほどに」などの声が多かった。

 子供の体形は標準体重のプラス・マイナス10%の範囲内の「普通」が男女とも約57%で、九三年の約60%からやや減少した。

 一方「肥満」や「やせ気味」は増加傾向で、厚労省は「食習慣や生活習慣の乱れが、体形の変化に影響している可能性もある」としている。

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 1歳の長男「ヘルメット収納に入れたら死亡」…男女を逮捕 
(読売新聞 - 05月17日 01:11)
 大阪府能勢町の山中にある道路の側溝で4月23日、頭から青いポリ袋をかぶせられた男児の全裸遺体が見つかった事件で、府警捜査1課と豊能署は16日、遺体の身元を、大阪府豊中市、田宮美香容疑者(21)の長男峯松優ちゃん(当時1歳)と特定し、17日未明、田宮容疑者と再婚相手の田宮元貴容疑者(21)を死体遺棄容疑で逮捕した。美香容疑者は昨年初めに前夫と離婚し、優ちゃんは前夫との間の子。

 2人の供述によると、2人は1月31日、バイクの座席下のヘルメット収納スペースに優ちゃんを入れて、美香容疑者は買い物、元貴容疑者はパチンコに出かけた。元貴容疑者がパチンコから戻ると、優ちゃんが死亡しており、近くの量販店で買ったゴミ袋に遺体を入れ、乗用車で能勢町の山中まで運び、側溝に置いた、という。 

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 子供に、親の愛情を感じる機会がなくなっている(親の愛自体、希薄になっているのかも知れない)。パン(食事)に形を借りた「愛」と「命」という最も大切なことが失われてゆく。これでは子供は健全には育ちにくい。犯罪の低年齢化の根源は、この辺にあるのかもしれない。その少年少女に、少年法改悪されれば12歳で(長瀬法相曰く「11歳でも」)少年院送致もあり得る、と言う。不幸なことだ。 

 「ヘルメット収納に入れたら死亡」…哀れで、私は泣いてしまった。大人になってない若い親(男女)が、自分の欲望にばかり走っている。こういう男女を育てた親(私たちの世代)も、また問われてはいないか。無惨な時代だ。  

  ショパンのノクターン№20。毎日弾いて、飽きない。この曲を弾きながら、私は桜の儚さ、夢幻を想っていたが、いま若葉の季節に逢って、実はこの曲が桜の春にも、もみじの秋にも、老いたような玄冬にも、充分耐えうるものでは、と感じている。ショパンの遺作である。弾けば弾くほどに、心に沁みてくる。


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