照ノ富士が大関返り咲き 十両以下から復帰は史上初
2021/3/31(水) 9:11配信 日刊スポーツ
画像;優勝インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(2021年3月28日撮影)
大関照ノ富士が帰ってきた。日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開催し、春場所で3度目の優勝を飾った関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関昇進を全会一致で承認した。平幕以下に落ちて大関に返り咲くのは、77年初場所後に昇進した魁傑以来2人目。十両以下に落ちて大関に復帰するのは史上初となった。
協会から使者が東京・江東区の伊勢ケ浜部屋に出向き、昇進伝達式が行われる。伝達式の様子は、協会公式YouTubeチャンネルで生配信される。
前回昇進した15年夏場所後の伝達式の口上では「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と述べ、横綱昇進の意欲を示していた。大関が2度の伝達式を経験するのは魁傑以来。2度目の口上に注目が集まる。
返り三役の昨年11月場所で13勝、1月の初場所は関脇で11勝、今場所は11勝を挙げて大関昇進目安の「三役で3場所33勝」を大きく上回る「36勝」としていた。照ノ富士が昇進したことで夏場所は1横綱、4大関となる。
◆照ノ富士春雄(てるのふじ・はるお)
本名・ガントルガ・ガンエルデネ。1991年11月29日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。18歳で来日し、鳥取城北高に留学して相撲を始める。3年時に中退して間垣部屋に入門。しこ名「若三勝」で11年技量審査場所で初土俵。13年春場所後に伊勢ケ浜部屋に転籍。同年秋が新十両昇進で「照ノ富士」に改名。関脇だった15年夏場所で初優勝を果たし、場所後に大関昇進。17年秋場所後に大関陥落。5場所連続休場して19年春場所に西序二段48枚目で本場所に復帰。192センチ、177キロ。血液型はO。家族は妻。得意は右四つ、寄り。
最終更新:3/31(水) 10:46 日刊スポーツ
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2021.3.30 Wednes〉
私にとって、照ちゃんの最初の印象は「やんちゃ」だったが、序二段へ落ちて這い上がった頃から、すっかり顔つきが変わった。「やんちゃ」な照ノ富士は、もういない。「怖い」と感じさせるほどの上に行こうとする気迫、顔つき。大関返り咲きなどではない。彼が目標としているのは、角界の最上位、横綱である。必ずや、上り詰めるだろう。
・・・それにしても、日本人よ、頑張れ。
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