台湾・馬総統「死刑は維持、執行は慎重に」

2013-04-16 | 死刑/重刑(国際)

台湾・馬総統「死刑は維持、執行は慎重に」
中央社フォーカス台湾 2013年04月16日17時54分
(台北 16日 中央社)馬英九総統は16日、総統府で「死刑廃止世界連盟」(WCADP)実行委員らの表敬訪問を受け、死刑をめぐる政府の立場について説明した。死刑廃止への根強い反対意見を踏まえ、「制度自体は維持するが、その適用・執行の減少をめざす」との慎重姿勢をあらためて強調した。
台湾では、前の民進党政権が2001年、死刑廃止のための法改正を進める方針を決めたが、世論の反対で議論はストップ。凶悪事件には極刑をもって臨むべきとの考えは根強く、2010年の世論調査では「死刑廃止に無条件で賛成」は僅か4%(中山大学)。この年、馬総統は「法の決定に逆らっても死刑を執行しない」と断言し集中砲火を浴びた法務部長(法相)を更迭している。
欧州には台湾の死刑廃止を求める声が強いが、馬総統は、死刑裁判の審理にはいっそうの慎重を期し、また救済制度を進めるなどしてきたことで、台湾での死刑執行数は1991年-2000年の277人から、2001年-2010年は36人へと大幅に減少したことを強調した。
(編集:羅友辰、高野華恵)


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