首相 被爆者団体と面会 安保法案に理解を
NHK NEWS WEB 8月6日 12時56分
「原爆の日」の6日、安倍総理大臣は広島市で被爆者団体の代表と面会しました。このなかで団体の代表が安全保障関連法案の撤回を求めたのに対し、安倍総理大臣は、法案は戦争を未然に防ぎ、国民の命を守り抜いていくためには必要不可欠だとしたうえで、国民の理解が深まるよう努める考えを強調しました。
広島に原爆が投下されてから70年となる「原爆の日」の6日、安倍総理大臣は平和記念式典に出席したあと、広島市内のホテルで被爆者団体の代表7人と面会しました。
この中で団体の代表は安全保障関連法案について、「内容、手続きともに憲法に違反しており、再び戦争の悲劇を招くことになる。原爆や戦争で亡くなった方々が安らかに眠れない日本にしてはならず、法案の撤回を求めたい」と述べました。
これに対し、安倍総理大臣は「外交を通じて平和を守ることが重要なのは言うまでもないが、万が一の備えもしなくてはならない。今回の法案は、戦争を未然に防ぐためのものであり、国民の命を守り抜いていくためには必要不可欠であると考えている」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「国民の意見に真摯(しんし)に耳を傾けながら、これからも丁寧に分かりやすい説明を行い、理解を得られるよう努力していく」と述べ、法案に対する国民の理解が深まるよう努める考えを強調しました。
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「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と自虐を祈り、「真の平和とは何か」を問わない日本の8月〈来栖の独白 2014/8/4 Mon. 〉 また今年も自虐の原爆忌8月6日がやってくる。真の平和とは何かを問わず、ひたすら「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と自虐を...
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原爆の日 核の「過ち」繰り返さない誓いを
愛媛新聞 ONLINE 2015年08月06日(木)
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」。広島平和記念公園の慰霊碑に刻まれた誓いを、いま一度胸に刻みたい。戦後築いてきた平和が根底から覆されようとしているこの夏。いっそう強く、深く。
きょう広島で、9日には長崎で、原爆投下から70年の「原爆の日」を迎える。
1945年末までの広島の死亡者は約14万人。長崎では約7万4千人とされる。だが、それ以降亡くなった数は不明。被爆者健康手帳所持者はいま約18万人だが、偏見を恐れ申請しない人もおり、実態は分からない。国は70年の間、十分な調査をせず、白書もまとめず、被害の全体像を国民に伝えていない。
原爆は長い年月を経てなお、人々を苦しめ続ける。被爆者の多くはがんなどの病気を患い、体調の悪化におびえ、戦後生んだわが子が病気になると、因果関係もわからないまま、被爆のせいではないかと自らを責めている。実態の見えない恐怖は、消えることがない。
被爆者の平均年齢は今年、80歳を超えた。高齢化が進む中、世界の誰にも同じ思いをさせまいと、つらさをこらえて口を開き体験を語る人々。その声をしっかりと受け止め、後世へ引き継ぎ、けっして無駄にすまい。核兵器廃絶と恒久平和につなぐことは、唯一の戦争被爆国である日本の私たちの使命だ。
この夏、安倍政権は、戦争への参加を可能にする安全保障関連法案の成立を目指している。共同通信のアンケートでは被爆者の7割が憲法9条の「不戦」の誓いの堅持を求めた。戦争の非人道性を知ってこその痛切な願いに、いまこそ真摯(しんし)に耳を傾けなければならない。
原爆は子どもも外国人も無差別に殺す大量虐殺兵器。にもかかわらず、日本は米国の「核の傘」を安全保障の根幹に据えている。これでは、いつかどこかで新たな被爆者を生むことにも加担しかねない。
東京電力福島第1原発事故でも、核の恐怖がよみがえった。「原子力の平和利用」というが核に良い核も悪い核もない。ひとたび事故を起こせば制御できないことを思い知ったはずだ。それでも国は、責任を曖昧にしたまま、原発再稼働を急いでいる。核兵器に転用できるプルトニウムをためこみ、テロの標的になる危険性も否定できない。悲劇を食い止めるには、どの核も廃絶するしかないのだと肝に銘じ、脱原発へかじを切らなければならない。
オバマ米大統領は6年前に、「核なき世界」を目指すと宣言した。だが、核軍縮の動きは鈍り、今春開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、最終文書を採択できず決裂した。
きょう、広島の平和記念式典には、過去最多の100カ国と欧州連合(EU)の代表が参列する。核廃絶への道を、ここから築き直さなければならない。道のりは遠く険しくとも、平和を願う心はひとつだと信じて。
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◇ 主語のない碑文「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」…誓うべきは核保有国である 2015.8.6.
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広島「原爆の日」 過去最多となる世界100カ国とEUの代表が参列
FNN 2015/08/06 11:24
広島は6日、70回目の「原爆の日」を迎えた。
松井一實広島市長は「『広島をまどうてくれ(元に戻してくれ) 』。これは、ふるさとや家族、そして、身も心も元通りにしてほしいという、被爆者の悲痛な叫びです。しかし、世界にはいまだに、1万5,000発を超える核兵器が存在し、核保有国などの為政者は、自国中心的な考えに陥ったまま、核による威嚇にこだわる言動を繰り返しています。世界中の皆さん、被爆者の言葉と広島の心をしっかりと受け止め、自らの問題として、真剣に考えてください」と述べた。
2015年の式典には、安倍首相のほか、過去最多となる世界100カ国とEU(ヨーロッパ連合)から、代表が参列した。
安倍首相は「特に本年は、被ばく70年という節目の年であります。核兵器不拡散条約運用検討会議では、残念ながら最終合意には至りませんでしたが、わが国としては、核兵器国と非核兵器国、双方の協力を引き続き求めつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて、いっそうの努力を積み重ねていく決意です。この決意を表明するため、本年秋の国連総会では、新たな核兵器廃絶決議案を提出いたします」と述べた。
特に2015年、アメリカからは政府高官として初めて、ガテマラー国務次官が式典に出席し、被ばく地からは、世界の核軍縮の進展に期待が寄せられている。
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