「少年矯正を考える有識者会議」を設置 暴行事件などで…法務省

2009-12-11 | 政治
<少年院>見直しへ有識者会議設置 暴行事件などで…法務省
(毎日新聞 - 12月11日 12:24)
 千葉景子法相は11日の閣議後会見で、少年院での処遇の適正化を図る「少年矯正を考える有識者会議」を設置すると発表した。広島少年院で起きた収容少年への暴行・虐待事件を受け、制定以来見直す機会のなかった少年院法の改正も検討の対象とする。
 広島少年院事件を巡っては、法務省の対策委員会が9月、暴力をふるうなど虐待の中心となり逮捕、起訴された法務教官4人だけでなく、幹部や他職員にも問題があると指摘。職員の人権意識向上や運営透明化、教育システムの改善など、少年院での処遇の在り方そのものを見直す必要性が提言されていた。
 有識者会議の委員は、漫画「家栽の人」原作者でルポライターの毛利甚八さんや学者、弁護士、医師ら11人で構成。来年1月から約1年間議論する。
 刑務所での受刑者の処遇は、02年に発覚した名古屋刑務所の受刑者死傷事件を受けて監獄法から刑事収容施設法へ改正され、矯正教育の受講義務化や不服申立制度の整備につながった。一方、少年院での処遇を定めた少年院法は1949年の施行以来、抜本改正はない。【石川淳一】

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