言論封殺の民主党 大会/新ポスターから「国民の生活が第一。」が消え、増税路線の与謝野氏入閣

2011-01-14 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

発言封殺のシャンシャン民主党大会
田中龍作ジャーナル
  
 民主党は13日、2011年度の党大会を幕張メッセで開いた。連立を組む国民新党の亀井静香代表らの挨拶に続き、菅直人代表が登壇した。菅氏は「ユンケル」を5本以上飲んできたのだろうか。病的に高いテンションで演説した。内容も自画自賛の洪水で、これまた病的だった――
 「子供手当てを導入したことは歴史的で画期的なことだった。農家の個別所得保証の予算を取り拡充したことは歴史的に見ても間違っていない」。首相は“歴史”という言葉が好きなようである。
 よほど実績をアピールしたいのか。「●●に□□億円の予算をつけた」などと予算をつけた例を何件もあげた。
 批判が多かった外交については、まず「尖閣列島は日本固有の領土・・・」と虚勢を張った。続いて出た言葉には我が耳を疑った。「日中、日露関係、韓国など東アジアの諸国との外交の多くは前進している」。菅氏の脳には現状を認識する細胞がないようである。
 こんな調子で菅首相は20分間も絶叫したのだった。
 続いて岡田克也幹事長が2012年の活動方針案を提案した。岡田幹事長の提案が終ったところで会場から怒号があがった。だが会場の幕張メッセはサッカー場のように広いため、何と叫んでいるのか、記者席からでは聞こえない。
 立ち上がって発言を求めているのが森ゆうこ議員で、地方代表が「そうだ」と呼応していることだけは分かった。
 議長役の武正公一議員は「党大会での質疑は先例がない」として森議員の質問を認めなかった。
 大会終了後、森議員に聞いた。森議員は次のように発言を求めたという。「大増税路線を唱える与謝野さんを入閣させるとはどういうことだ。民主党が約束していた『国民が第一の政治』とは違うではないか。国民が第一なら国民のために戦わず、何で増税なんですか?」
 森議員の抗議もむなしく党大会はシャンシャン大会で終わった。
 執行部は内閣改造の前日に党大会を、前々日に両院議員総会を持ってきた。中間派でも、親小沢でも政務官や副大臣ポストは回ってくる。人事で黙らせようという狙いだ。
 それでも両院議員総会では執行部批判が噴出し、党大会では怒号が飛び交った。愛知県知事、名古屋市長選挙は来月に、統一地方選挙は4月に迫っている。
 執行部が消費税増税など困窮する国民生活を省みない政策をこのまま続ければ、選挙では壊滅的な敗北を喫するだろう。菅政権が国民の信を失い航行不能になることは目に見えている。生活弱者は波間に沈む恐れさえある。

田中龍作の取材活動は読者に支えられています。
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「参議院議員 森ゆうこ 」2011年1月14日 (金)
オープンでない民主党。党大会で言論封殺!
 1月13日の党大会で発言を求めたが、許されなかった。
 民主党の規約には、党大会で党員の発言を認めないというものはない。事前の告知も全くないまま発言を認めないというのは異例のことである。
 実際、大会議長からも「騙し討ちのようで良くない。事前に告知すべきであった。」と大会終了後電話をいただいた。
 私が発言したかったこと。
 1月12日の両院議員総会で多くの議員から指摘されたことについて、何の回答もない。昨年の参議院選挙大敗の原因である総理の消費税発言が「大会議案書」から削除されている。
 正しい総括と反省がないからまた「消費税増税」を言いだすのだ。
 さらに、もし与謝野氏を入閣させるなら与謝野氏は市場原理万能、財政再建至上主義の自民党の経済政策司令塔であった人である。すでにそうなっているとも言えるが、このまま大増税路線を進むようなら完全にマニフェスト違反。「国民の生活が第一。」の民主党を信じて歴史的政権交代を実現してくれた国民に対する裏切りだ!それで本当にいいのか?と
 地方統一選に向けて頑張ろう!と言ってもこれでは勝てるわけがない。
 そして、総理は、問責決議を受けて仙谷さんを更迭するわけではないと発言。これは、参議院の権威を著しく傷つける言葉で参議院議員として許すわけにいかない。
 また尖閣問題について総理は、抽象的な批判を受けているが日本の領土であることが変わったわけでもないし、相変わらず実効支配していると。最大の失政についてこんなにも開き直り、何の反省もない。
 これらの事について質したかったのである。
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【第66回】 2011年1月14日  田中秀征政権ウォッチ
与謝野氏が破格の処遇で入閣へ 菅改造内閣が国民負担増へ突進する可能性
 14日、菅再改造内閣が発足した。サプライズはないと思われていたが、与謝野馨氏の破格な処遇はやはりサプライズと言えるだろう。
 前回述べたように、与謝野氏は起用されても、厚労相か首相補佐官と報じられていたが、開けてみると、内政の“全権委任”とも言える立場を与えられた。これでは「与謝野内閣」と言ってもよい。
 経済・財政担当相に加えて、税と社会保障も担当するという。経済の司令塔を務めるばかりでなく、実質的には財務相や厚労相の上に立つ存在となった。菅首相の「強い経済、強い財政、強い社会保障」に向けて、すべての行政分野を統括する権限を握ったのだ。
 今後この内閣は、行政改革と経済成長という最も重要な課題を棚に上げて、ひたすら財政再建を掲げて国民負担増に向かって突進するだろう。改造内閣は「行政改革、経済成長を棚上げにした財務省内閣」となっていかざるをえない。
行政改革を省略し増税へ?悪質な菅首相の背信行為
 菅首相は、消費税増税に向けた与野党協議について党大会でこう演説した。
 「野党がいろいろな理由をつけて積極的に参加しようとしないなら、歴史に対する反逆行為だ」
 私はこの発言に強い憤りを感じた。自公政権の協議の呼びかけに民主党は積極的に応じるつもりだったのか。また首相自身にそんなことを言う資格があるのか。ちょうど一年前、国会で消費税増税について質問を受けて、「逆立ちしても鼻血が出ないほど(税金のムダ使いを)しぼり取ってから」と言ったのを国民は忘れていない。菅首相こそ歴史に対する反逆行為を積み重ねているのだ。
 おそらく、改造内閣の「最強の態勢」は国会が開会するまでしか続かないだろう。行政改革を省略して増税に走るのでは自民党と同じである。自民党は公然とその方向を打ち出していたが、民主党は行政改革の先行を叫んで政権交代を実現したのである。背信行為である点で自民党よりもはるかに悪質だ。
 これで春の統一地方選挙における惨敗に大きな拍車がかかった。日本の政治の末期現象と言わざるを得ない。
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民主党の新ポスターから「国民の生活が第一。」が消えた
日刊ゲンダイ2011年1月13日 
岡田幹事長よ、そこまで小沢が嫌いなのか
 13日の民主党大会で、新しいポスターがお披露目された。
「地域のことは、地域で決める」「雇用につながる成長戦略」など、白地に赤と黒の文字で6種類の重点テーマが書かれているのだが、ま、その地味さはさておき、驚いたのが、「国民の生活が第一。」の文字が消えたことだ。民主党は、09年の総選挙以来、10年の参院選も含めて一貫してこの言葉を使ってきた。いわば、政権交代を象徴するフレーズなのに、それが、あっさり消えてしまった。「そこについては、ギリギリまで攻防があった」と、民主党関係者がこう明かす。
「新ポスターの作製が決まったのは、昨年秋。地方議員や民主党支持者から、『菅総理が写ったポスターなんて貼れない』という声が殺到したため、文字だけのシンプルなポスターを作ることになりました」
 12月上旬までにはデザインを決め、あとは決裁権者である岡田幹事長の了承を得るだけだった。「ところが、『国民の生活が第一。』の文言に幹事長が難色を示した。仕方なく、小さくして入れたのですが、それでも幹事長はクビを縦に振らない。結局、『国民の生活が第一。』は『新しい日本、進行中。』に差し替えられたのです」(前出の関係者)
 言うまでもなく、「国民の生活が第一。」は小沢元代表が強調するフレーズだ。だから、岡田はイヤだったのか。個人的な好き嫌いで「国民生活」が切り捨てられてはたまらない。
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民主、菅首相抜きの新ポスター 重点政策テーマに6種
 民主党は13日の党大会に合わせ、重点政策をテーマにした6種類のポスターを発表した。政権交代の成果と、政策への取り組み姿勢をアピールするのが目的。いずれも内閣支持率低迷にあえぐ菅直人首相の姿はない。28日から全国一斉に張り出す。
 テーマに掲げたのは、地方分権、社会保障、子育て支援、雇用・成長戦略、農業、税金の無駄遣い一掃。2011年度予算への反映や、事業仕分けなどの実績を訴えている。
2011/01/13 13:49【共同通信】
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菅政権、終末期の様相/「この政治センス寒々」=民主総会で田中真紀子氏2011-01-13 
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