トランプ米大統領「一つの中国」支持 習主席に電話で ■台湾総統府「意外性ない」

2017-02-10 | 国際/中国/アジア

トランプ米大統領「一つの中国」支持 習主席に電話で
『BBC』 2017年02月10日 15:35 公開
 米ホワイトハウスは9日、ドナルド・トランプ大統領が習近平・中国国家主席と電話会談し、中国本土と台湾は不可分だとする「一つの中国」の原則を尊重すると伝えたと発表した。トランプ氏が就任後、習主席と直接やりとりをするのはこれが初めて。
 ホワイトハウスによると、両首脳の電話会談は「非常に和やか」なもので、幅広い話題について長時間にわたり意見交換した。さらに、互いに相手を国に招待したという。
 大統領は電話会談に先立ち、習主席に書簡を送っていた。
 トランプ氏は昨年12月、次期大統領としての慣例を破り、台湾の蔡英文総統と異例の電話会談を行い、米メディアに対して「一つの中国」政策を疑問視する発言をしたため、大統領就任後の対中姿勢が注目されていた。
 大統領選の最中には、トランプ氏は中国の商取引を不公平だと非難し続け、南シナ海での軍拡には対抗すると挑発的な強硬発言を重ねていた。
 対する中国は慎重な対応を続け、「一つの中国」政策に対するトランプ氏の発言に「深刻な懸念」な懸念を表明しつつ、緊密な対中関係を維持するよう米政府に働きかけていた。
 (英語記事 Trump backs One China policy in 'cordial' call with Xi)

 ◎上記事は[IRONNA]からの転載・引用です
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台湾総統府「意外性ない」 米中「一つの中国」確認に 
 2017/2/10 19:02
 【台北=伊原健作】台湾の総統府の黄重諺報道官は10日、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話協議し、中国大陸と台湾は一つの国に属するとする「一つの中国」政策の維持を伝えたことについて、「米国とは相互に密接に意思疎通しており、意外性は生じない」とのコメントを出した。米国との関係は中台統一を目指す中国に対する防衛の礎で、トランプ氏の変心による内部の動揺を防ぐ意図があるとみられる。
 黄氏はコメントで「台湾の核心的利益は『国家』の自由と民主を永続させることだ」とし、「良好な台米関係と両岸(中台)関係の維持こそが利益にかなう」と表明した。
 トランプ氏は昨年12月に台湾の蔡英文総統と電話協議。「一つの中国」政策を確約しない方針を示すなど中国に揺さぶりをかけていた。台湾独立を志向し「一つの中国」の原則を認めていない蔡政権だが、実はトランプ氏の対応を手放しで歓迎していたわけではない。反発する中国の矛先が台湾に向かい圧力が強まっていたうえ、貿易交渉のカードとして使われれば、米国が中台統一を目指す中国側に大幅に譲歩する危険があるとの懸念も出ていたからだ。
 両岸(中台)関係に詳しい台湾師範大学の范世平教授は「トランプ氏は従来の米政府の立場に戻ったに過ぎず、この段階では台湾への影響は大きくない」と話す。また与党・民主進歩党筋は「蔡政権は中台の現状維持を掲げる。米中が接近しすぎるのは困るが、緊張状態では中国大陸との関係改善が一段と困難になる」とし、今回の電話協議で米中関係が安定すれば、台湾にとってプラスの面も出てくるとみる。
 一方、現地主要紙の聯合報(電子版)は「トランプ氏が台湾を救ってくれると誤解する“トランプファン”は崩壊した」などと報じた。

 ◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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トランプ・蔡英文電話会談(2016/12/2)は周到に準備されていた?「経済、政治、安全保障での緊密な関係が台湾と米国の間にある」と確認
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