能「殺生石」

2015-12-07 | 本/演劇…など

名古屋観世会 代表 久田勘鷗 定例公演  
12月26日(土)午後0:30 青陽会 名古屋能楽堂 能「隅田川」「殺生石」
問い合わせ:久田勘鷗事務所 TEL.052-734-6192 FAX.052-705-1585
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12月26日(土)
青陽会定式能  12:30~ 名古屋能楽堂
能「殺生石」  狂言「萩大名」  能「 隅田川」
【料金】一般:前売2500円、当日3000円、学生(大学生以下)1000円  小学生以下無料
 【お問合せ】名古屋青陽会 久田方 TEL. 052-734-6192
詳細情報::久田勘鷗ウエブサイト
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【能】殺生石【青陽会定式能 久田勘吉郎】 You Tube  *能楽師として生きる 久田勘吉郎 ニュース番組UP!での特集

   


殺生石(せっしょうせき) あらすじ演目の詳細データユーザーの投稿レビューフォトストーリー  
*あらすじ
 玄翁という高僧が下野国那須野の原(今の栃木県那須郡那須町)を通りかかります。ある石の周囲を飛ぶ鳥が落ちるのを見て、玄翁が不審に思っていると、ひとりの女が現れ、その石は殺生石といって近づく生き物を殺してしまうから近寄ってはいけないと教えます。玄翁の問いに、女は殺生石の由来を語ります。
 「昔、鳥羽の院の時代に、玉藻の前という宮廷女官がいた。才色兼備の玉藻の前は鳥羽の院の寵愛を受けたが、狐の化け物であることを陰陽師の安倍泰成に見破られ、正体を現して那須野の原まで逃げたが、ついに討たれてしまう。その魂が残って巨石に取り憑き、殺生石となった」、そう語り終えると女は玉藻の前の亡霊であることを知らせて消えます。
 玄翁は、石魂を仏道に導いてやろうと法事を執り行います。すると石が割れて、野干(やかん)(狐のこと)の精霊が姿を現します。野干の精霊は、「天竺(インド)、唐(中国)、日本をまたにかけて、世に乱れをもたらしてきたが、安倍泰成に調伏され、那須野の原に逃げてきたところを、三浦の介(みうらのすけ)、上総の介(かずさのずけ)の二人が指揮する狩人たちに追われ、ついに射伏せられて那須野の原の露と消えた。以来、殺生石となって人を殺して何年も過ごしてきた」と、これまでを振り返ります。そして今、有難い仏法を授けられたからには、もはや悪事はいたしませんと、固い約束を結んだ石となって、鬼神、すなわち野干の精霊は消えていきます。
*みどころ
 「九尾の狐」の話を耳にしたことのある方は多いと思いますが、この伝説の妖怪こそ、玉藻の前に化けた狐の精霊です。インドや中国でも絶世の美女となって時の王を惑わし、世の平安を乱す存在とされてきました。
 そんなスケールの大きい伝説をもとにした、変化に富んだ能です。前半は那須野の殺生石の近く、という異様な情景のなかで、女と高僧との問答が展開されます。動きは少ないのですが、妖しい雰囲気に満ちています。後半は打って変わって、狐の精霊が、自らの物語をアクション満載で再現する、大捕り物が演じられます。コンパクトにまとまって、きびきびとしたストーリー展開が楽しめます。
 またワキの玄翁和尚の存在感も見逃せません。当時、法力にすぐれた高僧として有名で、さまざまな逸話が残っています。殺生石を鎮めた話では、玄翁和尚が喝を入れて石を砕き、砕かれた石が日本の各地に散ったといわれています。前後の平たい大きな鉄鎚を玄翁(または玄能)と呼びますが、この殺生石を砕いた話が名前の由来となっています。

 ◎上記事は[the能.com]からの転載・引用です 
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