国民の生活が第一・小沢代表「挨拶要旨・党議拘束は設けません」/達増知事「新党は私の子ども」小沢支持

2012-07-11 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

小沢一郎氏のあいさつ要旨
産経ニュース2012.7.11 21:18
 この歴史的な日に、歴史的な政党の結成総会で、代表として推挙いただき、心から光栄だ。
 新党名は、われわれの結党の理念で、政策のバックボーンを貫いている考え方でもある「国民の生活が第一」に行きついた。
 「国民の生活が第一」は、当時の民主党が歴史的な政権交代を成し遂げた3年前に、全国津々浦々で国民に訴えた理念だ。現在の民主党に残るすべての議員のみなさんも心を一つにして訴えた。日本国憲法前文に照らしても、国政の要諦そのものだ。
 民主党は、官僚が描くシナリオのままに自民、公明両党との3党合意という野合を結んだ。衆院選での国民との約束をすべてほごにしてまで、消費税増税法案の採決を強行した。
 3党合意とは国民から政策の選択肢を奪うことだ。民主主義の根底を覆した今の民主党はもはや、政権交代当時の民主党ではなくなってしまった。この異常事態にあって、「国民の生活が第一」という政権交代の原点に立ち返った政策を国民に示し、実現するために新党を立ち上げた。
 まず社会保障・税一体改革に名を借りた、実質増税だけの消費税増税法案を撤回させるべく行動する。原子力は過渡的なエネルギーとして位置づけ、原発に代わる新たなエネルギーの開発に努める「脱原発」の方向性を鮮明にしたい。
 国会の採決に際して党議拘束は設けない。国民の負託を受けた議員が、「自立と共生」という理念の下に集まったという信義に判断を委ねることが、政権交代が可能な政党政治の根幹と考えるからだ。
 私たちは「自立と共生」の理念を共有する中で、国民の生活が第一の政策実現にむけて立ち向かうことを全国民にお約束する。
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小沢代表「我が党に党議拘束はありません」
日刊ゲンダイ2012年07月11日 21:16 更新
 きょう結成された「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は11日、都内で開いた結党大会で、党議拘束を設けない方針を明らかにした。通常、国会審議で各党は党議拘束で所属議員の投票行動を制限し、党執行部の意志に従わせている。結党大会で小沢氏は「我が党は国民の負託を受けた議員が自立と共生という理念の下に集まっているため、衆参両院の採決に際して党議拘束は設けません」と述べた。
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11日新党旗揚げ 小沢基本政策「5本の柱」の革新性
日刊ゲンダイ2012年7月11日 掲載
官邸デモとツイッター意識?
 7・11は、この国の「革命記念日」になるかもしれない。
 11日、ついに小沢新党が旗揚げする。夕方、国会近くの憲政記念館で開く設立総会で、党名や党規約、綱領などが発表される。
 「民主党には綱領がない。増税法案をめぐる党内論議では、意思決定プロセスの不透明性が露呈した。いつも民主党がグダグダになる原因はここにあると指摘されてきた。まず新党の規約と綱領を発表するのは、そういう民主党へのアンチテーゼです。この2つを見るだけで、われわれの基本理念は分かってもらえると思う」(小沢新党幹部)
  綱領の根幹は、小沢が20年前から政治理念として掲げる「自立と共生」、そして「国民の生活が第一」だ。
  今回は発表を見送るが、すでに基本政策の柱も決まっている。復興、反増税、脱原発、地方主権、国民との約束を守り抜くこと。この5つがベースになりそうだ。
 「すべて小沢さんが言い続けてきたことで、裏テーマは『破壊と創造』です。中央集権体制をブッ壊し、国の統治機構を根本から変える。そして、真に国民のための政治を確立するのです。壊し屋と呼ばれる小沢さんらしいでしょう?」(小沢新党関係者)
  基本政策の策定について、小沢が強調しているのは、「ワンフレーズで、伝わりやすい表現にして欲しい」ということ。いわばマニフェストの「ペーパーレス版」だ。国民に直接訴えかけるため、冊子にしなくても、覚えやすく忘れられない一言で基本政策を表現しようというのである。
 「これが官邸デモのような新しい国民運動と結びつけば面白い」と政界関係者がこう言う。
 「原発再稼働反対の官邸デモは、政治の新しい潮流が生まれつつあることを実感させます。“一般の市民”が、政権に対する不満や怒りをこういう形で表現するのは初めてだと思う。『野田はNOだ!』とか『国民をバカにするな』とか、それぞれの思いを簡潔な言葉で表したプラカードを掲げているのも特徴です。彼らの気持ちをすくい上げるような政策を打ち出し、ツイッターで拡散できるようなキャッチーな表現にまとめる。そうすれば、国民運動と結びついて大きなうねりになる。小沢新党が無血の市民革命の引き金になるかもしれません」
  フランス革命に遅れること約200年。今度こそ、日本でも民衆の手で旧体制を倒し、主権を取り戻す革命を起こすことができるのか。すべては小沢の双肩にかかっている。
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達増知事、小沢氏支援鮮明「新党は私の子ども」野党は反発
河北新報2012年07月11日水曜日 岩手のニュース
 小沢一郎元民主党代表らが11日に旗揚げする新党に対し、達増拓也岩手県知事が支援姿勢を鮮明にしている。党籍を持つ民主党を離党し、新党結成大会にも参加する意向で、「政権交代をやり直す」と鼻息は荒い。小沢氏と共に「王国」を築いてきた達増知事は、新党でどんな役割を果たすのか。政治家としての岐路とも言える局面を迎えている。(盛岡総局・久道真一、上村千春)
 「今回の新党は、私の今までの政治活動の中から生まれた、私の子どものようなものだ」
 9日午後8半すぎ、岩手県議会本会議場。新党参加表明をめぐり、急きょ開かれた緊急質問で達増知事は熱っぽく語った。
 衆院議員(岩手1区)を4期務め、民主党県連代表などを歴任。2007年に知事に転身した後も、09年衆院選の党マニフェスト作りに関わるなどし、「政権交代が可能な政治を目指し、かなりのことをやってきた自負がある」と強調した。
 緊急質問は野党会派の3人が行い、新党で知事がどんな役割を担うのかもただした。小沢グループで一時、知事を新党代表に立てる案が浮上したとされ、県議会内では「達増氏が新党の役員に就くのでは」との見方が根強いためだ。
 知事は「政治家個人としての自由な新党参加であり、それ以外の関わり方は私の頭の中にはない」と幹部就任は否定した。それでも、思い入れを強調するかのように「新党の中で私が父親のような役割を果たさなければならない」とも語った。
 かつての新進党、自由党と比べ、今回の新党には小沢氏を強力に支える重鎮は数少ない。知事は新党の「参謀格」として、小沢氏を支えていくことをにじませたようだ。
 知事が新党に傾けば傾くほど、野党は反発を強める。民主党分裂に伴う県議会の勢力変化によっては、一転して厳しい県政運営を強いられることも想定される。
 質問した自民党系会派「自由民主クラブ」の嵯峨壱朗氏は10日、「震災復興を目指す時に、そんな暇があるのか。政治家の部分が際立ちすぎる。国会議員に戻ったらどうか」と皮肉を込めて批判した。
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社説【小沢新党 「生活第一」貫いてこそ】・・秀逸な中日〈東京〉新聞 2012-07-11 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 


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