秋篠宮さま、大嘗祭支出に疑義「宮内庁、聞く耳持たず」
2018年11月30日 0時0分 朝日新聞デジタル
秋篠宮さまが30日の53歳の誕生日を前に紀子さまと記者会見し、天皇の代替わりに伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べ、政府は公費を支出するべきではないとの考えを示した。
この考えを宮内庁長官らに伝えたが「聞く耳を持たなかった」といい、「非常に残念なことだった」と述べた。
記者会見は誕生日当日の30日に報道されることを前提に、22日に行われた。政府が決定した方針に、皇族が公の場で疑義を呈することは異例。秋篠宮さまは来年5月の代替わり後、皇位継承順位第1位で皇太子待遇の「皇嗣(こうし)」となる。
大嘗祭は、新天皇が新穀を神々に供えて世の安寧や五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈る儀式。1990(平成2)年に行われた前回の大嘗祭では、国から皇室の公的活動に支出される公費「宮廷費」約22億5千万円が使われ、「政教分離に反する」という批判は当時から根強くあった。政府は今回も、儀式に宗教的性格があると認めつつ、「極めて重要な伝統的皇位継承儀式で公的性格がある」として宮廷費を支出する方針を決めた。前回を踏襲して同規模の儀式を想定しているが、人件費や資材の高騰で費用が増す可能性もある。
これに対し、秋篠宮さまは天皇家の「私費」にあたる「内廷会計」で賄うべきだと述べた。遺産や国から支出されている内廷費などだが、使途は天皇家の裁量で、通常の宮中祭祀(さいし)にも使われている。
秋篠宮さまは「身の丈にあった儀式」にすることが本来の姿、とも述べた。前回の代替わりでも同様の意見を述べていたといい、今回も宮内庁の山本信一郎長官らに「かなり言った」というが、考えてもらえなかったという。
山本長官は直後の会見で「聞く耳を持たなかったと言われるとつらいが、そのようにお受け止めになったのであれば申し訳ない」と話した。一方、天皇陛下からは即位関係の諸儀式などは皇太子さまとよく相談して進めるよう伝えられているといい、「ご理解を頂いて進めている」としている。(多田晃子、中田絢子)
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〈大嘗祭〉
新たに即位した天皇が1代に1度限り行う重要な儀式。稲作農業を中心とした古代社会の収穫儀礼に根ざしたもので、7世紀の天武天皇の大嘗祭が最初とされる。中核の「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」では、新天皇がその年に収穫された米などを神々に供え、自身も食し、五穀豊穣(ほうじょう)や国家安寧を祈る。今回は来年11月14~15日に予定。このために皇居・東御苑に大嘗宮(前回は建設費約14億円)が新設され、儀式後に解体・撤去される。朝日新聞デジタル
◎上記事は[Livedoor NEWS]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2018.11.30 Fri〉
秋篠宮さんの発言「大嘗祭」を聞いて、私は能「翁」「三番叟」を思った。「翁」では、演者は神となって天下泰平、国土安穏を祈祷する舞を舞う。極めて宗教色の濃い演目である。
これが、この国の形ではないのか。天皇・皇室ではないのか。(私は「天皇制」と言わない。皇室は、「制」と言うのは相応しくない。「制度」というほど新しくはない)
皇室は、いにしえの神に由来している。宗教そのものである。皇室という(天皇という)神が、天下泰平、国土安穏を祈念するのである。決して、私的行為ではない。
秋篠宮さんの発言が何処に由来するのか、分からない。
皇室は「私的」という言葉の対極にある。皇室の人に、「私」は無い。
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秋篠宮さま53歳 大嘗祭「身の丈にあった儀式に」代替わり行事でご見解 眞子さまご結婚延期にご言及
2018.11.30 00:00|ライフ 皇室
秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で秋篠宮妃紀子さまとともに記者会見に臨み、代替わりに伴う大嘗祭(だいじょうさい)について、国費ではなく、天皇ご一家の私的活動費「内廷会計(内廷費)」でまかなうべきだとし「身の丈にあった儀式」とすることが「本来の姿」との認識を示された。政府決定と異なる見解を皇族方が明らかにされるのは異例。
長女の眞子さまのご結婚延期に関しては、婚約内定相手の小室圭さん(27)側に対し、母親の金銭トラブルなどを指摘する報道を念頭に「相応の対応をするべきだ」とし、多くの人が納得する状況にならなければ、婚約にあたる納采(のうさい)の儀を行えないと述べられた。眞子さまのご結婚延期について、秋篠宮さまが公の場で発言されるのは初めて。
秋篠宮さまは会見で、大嘗祭について「絶対にすべきもの」とする一方で、「ある意味の宗教色が強いもの」と言及された。その上で、政教分離を定めた憲法上の問題から、国費ではなく「内廷会計で行うべきだ」との見解を示された。こうした意見は宮内庁の山本信一郎長官にも伝えたが「聞く耳を持たなかった」とも述べられた。
政府は来年11月の大嘗祭に関し、皇室行事とするものの、皇室の公的活動費「宮廷費」(国費)を充てた平成の代替わりを踏襲することを決定している。山本長官は秋篠宮さまのご発言に対し、大嘗祭のあり方が決定済みであることを踏まえ「かねての持論を述べられたもの。政治的な発言ではない」と述べた。天皇陛下からは、即位関連儀式は皇太子さまと相談するようお話があったといい、「(皇太子さまには)理解をいただきながら進めている」としている。
秋篠宮さまは陛下の譲位に伴い、来年5月に皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となられる。秋篠宮さまは陛下と、陛下を支えてこられた皇后さまに対し「深く敬意を表するところ」と述べた上で、改めて謝意を示された。
*大嘗祭
新天皇が即位後初めて行う新嘗(にいなめ)祭で、皇位継承に伴う一世一度の最重要儀式。宗教的な側面もあり、現憲法下で初めて行われた平成の代替わりでは国事行為ではなく、皇室の行事と位置づけられた。ただ、新嘗祭など通常の宮中祭祀が天皇ご一家のお手元金である「内廷費」でまかなわれるのに対し、大嘗祭は皇位の世襲制をとる憲法下において公的性格があるとされ、費用約22億円は皇室の公的活動費「宮廷費」から支出された。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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【秋篠宮さま53歳】皇族意見「聞く耳持たれず」 違和感吐露される
2018.11.30 07:42
代替わりの重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」に関し、皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となる秋篠宮さまが、国費ではなく天皇ご一家の私的活動費でまかなうべきだとする、政府決定と異なる見解を示された。背景には、皇室をめぐる議論の当事者である皇族方の意見が反映されないことへ長年の違和感があったとみられる。
「平成のときの大嘗祭のときにもそうするべきではないという立場だった」。30年前から同様の考えだったことを明かされた秋篠宮さま。当時は多少意見した程度だったが、その後議論の時間が十分あったのに、平成を踏襲する形で「国費負担」の結論が導かれたことに「すっきりしない」とする心情を吐露された。
皇室行事に関し、秋篠宮さまは「私の考えというものもあっても良い」とご指摘。平成21年の会見では、将来の皇室のあり方について「当事者になる皇太子ほかの意見を聞くという過程も私は必要なのではないかと思っております」と主張されたこともある。
24年春ごろからは月1回、天皇陛下、皇太子さまと意見交換の場を持たれ、宮内庁長官も同席。こうした場で大嘗祭に関する考えも伝えたとみられるが、会見では「(長官は)聞く耳を持たなかった」と強い言葉で非難された。
これに対し、同庁の山本信一郎長官は秋篠宮さまにも前例踏襲の妥当性を説明してきたとし「(ご発言は)ちょっとつらいが、そう受け止められたのであれば申し訳ない」と語った。別の宮内庁幹部は「皇室は国民に受け入れられて成り立つわけで、国民の負担を少なくしたいとお考えなのではないか」とした。
■小田部雄次・静岡福祉大名誉教授(日本近現代史)の話
「現行憲法は、皇室の祭祀について政教分離の原則という一言で片付け、即位に関する儀式まで想定していない。大嘗祭は即位後初の新嘗祭であり、皇室の私的活動と位置づけられている宮中祭祀の一つと解釈すれば、内廷費でまかなうのが筋だ。なぜ大嘗祭だけ国費を使うのか説明が十分でなく、国民とともに歩む皇室の一員として、憲法との整合性に矛盾を抱えたまま多額の国費を使うことに、ためらいをお持ちなのではないか。ご自身の代までには検討してほしいという課題を提起されたものと考えたい」
■大原康男・国学院大名誉教授(宗教行政論)の話
「政府は来年の大嘗祭について、平成度の前例を踏襲することを決めている。前回は政教分離の観点から大嘗祭の違憲性を問う訴訟も起きたが、原告の訴えはことごとく最高裁で却けられた。皇位の世襲は憲法で定められており、皇位継承儀礼も公的な性格を有する。国費を節約し簡素化を求められたご発言はありがたいものだが、大嘗祭に限らず宮中祭祀は国家国民の安寧慶福を祈るもので、一般の宗教とは同視できない。したがって、大嘗祭は国費で行われるべきである」
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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記事 AbemaTIMES
2018年11月30日 08:32
眞子さまと小室圭さんのご結婚「それ相応の対応を」 、宮内庁長官が大嘗祭について「聞く耳を持たなかった」秋篠宮さまお誕生日会見(全文)
秋篠宮さまは30日、53歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち秋篠宮妃紀子さまとともに記者会見に臨まれた。会見で秋篠宮さまは長女・眞子さまと小室さんの結婚については、多くの人に納得してもらう、喜んでもらう状況をつくるため、「相応の対応をすべき」との認識を示された。
また、来年5月に予定されている代替わりに伴って執り行われる大嘗祭については国費で賄うべきでないとの認識を示され、宮内庁長官にもそのことをかなり言ったが、聞く耳を持たなかったのは非常に残念、という趣旨のご発言をされた。
■質疑応答
ーー殿下にお伺いします。殿下は来年5月の代替わりに伴い、皇位継承順位第1位の皇嗣となられます。新たなお立場への抱負をお聞かせ下さい。公務の在り方や分担について新天皇となられる皇太子さまとどのような話し合いをされ、殿下がどのようにお考えになられているのか、あわせてお聞かせください。
秋篠宮殿下:最初の抱負ということについてですけれども、私は今まであまり抱負ということは、語ることは、口に出して言うことはありません。ただ、何かの節目というよりも、折々にその抱負のようなものを考えるということはあります。これは抱負になるかどうかは分かりませんけれども、これからも様々な公的な仕事をする機会があります。
時として、例えば毎年のように行われているものなどについては、どうしても前年度とか、その前の機会と同じようにすればいいという風に思いがちです。これは私自身もそうなんですけれども、やはり、それら一つ一つをその都度その都度考えながら、自分の仕事を、もしくは務めを進めていくようにしたいと思っています。
あと、公務そのものについては、例えば天皇が外国訪問中とかには臨時代行ということをするわけですね。私は今までそれをしたことがありません。今の皇太子殿下は、昭和時代に一度ですかね、その経験があるわけです。私はしたことがありませんけれども。今後はそういう機会は必ず出てまいります。
一方、公的な活動について、来年5月以降、今まで皇太子殿下が行ってきたものというのが、今度は天皇になられると、それを併せてするということはできなくなります。これは昨年のこの場でもお話をしましたけれども、私も自分で行っていることがあります。総裁とか名誉総裁をしているものもあります。それらをそっくり誰かに今度は譲る、引き渡すということ、これも受ける先はありません。
そのようなことから、今、宮内庁として考えていることは、一旦すべて皇太子殿下のお仕事を宮内庁の方で引き取って、それを整理をして、それで次に私がどのものを行っていくかというのを検討しているところです。恐らくそれはそう遠くないうちに発表されるのではないかという風に思っています。
また、在り方については、公的な活動については今お話ししたようなことについての了解は皇太子殿下と取った、ということです。恐らく、今後もっと色々話をしていかなければいけないんでしょうけれども、今の皇太子殿下と私のものというのは、ある程度今お話したように分かれるわけですけれども、例えば宮中で行われる行事などについては平成の時代にも行い方が変わったり、今の両陛下が変えられたものもあるわけです。そういうものについては、随時話し合いを、既にしているものもありますけれども、していく必要があろうかと考えています。
ーー殿下にお伺いします。天皇陛下の退位まで5カ月となりました。この30年を振り返り、平成とはどのような時代であったと考え、象徴としての務めを果たしてこられた天皇陛下と支えてこられた皇后さまには、どのような思いを抱いていらっしゃるでしょうか。
殿下:平成ももう30年、かなり長い期間になって、それを振り返って総括するというのは、なかなか私にはできません。例えば平成の初めの頃、私も日本にいなかった時期もありますし、そういう時にニュースでベルリンの壁の崩壊だったりとか、そういうものを見て、驚いたことはあるわけですけれども、平成ということですので、日本のことになろうかと思います。
そうすると、いくつか思い浮かびますけれども、例えばバブルが崩壊して、経済の低迷といいますか、失われた10年とか、その後のも含めて20年とかいうふうなことを言われますけれども、ちょうどそのバブルの頃、それからその後でもって、人々の生活のパターンというのが変わったなというのは、私なりになんとなく感じております。
また、これは大変残念なことではありますけれども、自然災害が非常に多かった。震災もありました。そしてまた近年は、豪雨であったり豪雪もあります。それから台風などでも大きな被害が出ています。そういう自然災害が非常に多い時代だったなという印象があります。
あと、これは恐らく1992年のリオデジャネイロのいわゆる「地球サミット」後になるのではないかなというふうに思いますけれども、企業であるとか、それからもちろん自治体もそうですね、それから個人が、非常に環境というものに関心を持つようになり、それぞれが環境に対してどういうことができるかというのを真剣に考えるようになった時代だったのではないかと思います。
そして、いわゆるITの発達、これはそれこそ私などは昭和時代はワードプロセッサーでですね、昭和の終わりぐらいですね、文章を作っていた。それがいつの間にかもうパーソナルコンピュータが普及する、そしてさらにスマートフォンだ色々出てきました。
以前では考えられないぐらい情報が入ってくるようになり、それからまた海外と連絡する際もきわめて迅速に行えるようになる、また海外の事情なども容易に知ることができるようになる、ある意味で国の国境がボーダーレスの時代になったなという印象があります。私自身はまだ追いついていかないところが少しありますけれども、そういう時代だったなと思います。
そして、もう一つ挙げるとするならば、日本人が学術や芸術、それからスポーツなどさまざまな分野でめざましい活躍をしている時代だというふうに思います。
その次の両陛下のことについてですが、天皇陛下は即位以来、象徴とはどのようにあるべきかという、その象徴としての在り方について、常に模索し、考えてこられ、そして一昨年8月に今のお気持ちというのを表明されましたけども、その中に「全身全霊」という言葉がありました。まさしく、この「全身全霊」でお務めを果たしてこられたと私は思います。
そして皇后陛下はその陛下のお務め、それから立場を重んじ、さらに宮中に伝わる伝統を守り、継承していくことに心を砕かれながら、ご結婚以来、非常に長い期間、もう60年近くなるわけですけれども、陛下を支えてこられました。これはなかなかできることではないと私は思い、お二方に深く敬意を表するところです。
そして、これは少し質問の趣旨から外れると思いますけれども、息子の立場として言わせていただければですね、私は20何年、一緒に過ごしていましたけれども、常に笑いのある、そういう温かい家庭を築いてくださいました。そのことに感謝をしたいと思います。ーー両殿下にお伺いします。眞子さまと小室圭さんとのご結婚に関する行事が2年延期され、小室さんはこの夏から3年の予定でアメリカに留学しました。小室家を巡るさまざまな報道もありますが、小室さんからどのように聞き、どう受け止めていらっしゃいますか。眞子さまの最近のご様子とともに、お二人の結婚についてのお考えや今後の見通しをお聞かせください。
殿下:小室さんに関わること、これが毎週のように週刊誌等で報道されていることは、私も全てをフォローしているわけではありませんけれども承知はしております。それで小室さんからの連絡というのものは、まあどうでしょう。2、3か月に一度くらいでしょうかね。時々もらうことがあります。
これは娘と小室さんのことではありますけれども、私は今でも、その二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。
まだ婚約前ですので、人の家(うち)のことについて私が何か言うのははばかられますけれども、やはりその今お話ししたようなそれ相応の対応というのは大事ですし、それから、これは二人にも伝えましたが、やはり今いろんなところで話題になっていること、これについてはきちんと整理をして、問題をクリアにするということかもしれません。
そして、それとともに、やっぱり多くの人がそのことを納得し、喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは婚約にあたる納采の儀というのを行うことは出来ません。私が今お話しできるのはそのくらいのことです。
ーー眞子さまのご様子についても是非殿下から。
殿下:私は最近はそれほど娘と話す機会がないのでよく分かりませんけれども、公の依頼されている仕事、それは極めて真面目に取り組み、一生懸命に行っていると思います。また、平日は博物館の方で仕事をしつつ、自分の関心、研究テーマを深めていっているのだろうという風に思っております。
ーー質問の中にございました、様々な報道に関して小室さんからどのように聞いていらっしゃるかについてはどうでしょうか?
殿下:小室さんから、その報道について云々という、それ自体については私は聞いておりません。もちろん、ただその中に、今までにあった中で、これは事実とは違うことだということについて説明があったということはあります。ただそれについて、じゃあ何か行動を今するのかどうか、その様子については、その連絡からうかがうことは、知ることは私は出来ておりません。
ーー同じ質問になりますけれども、妃殿下いかがでしょうか。
妃殿下:今、宮様の方から質問に対して具体的なお話をされているところもございますので、もしできましたら、私は母親としてどのように受け止め、また娘の様子、そしてどのように感じているかについてお話をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
昨年の夏からさまざまなことがありました。そして、折々に私たちは話し合いをしてきました。そうした中で、昨年の暮れからだんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫か、どのような思いで過ごしているかなと、私は大変心配でした。
しかしこのような中でも、長女は与えられた仕事を懸命に果たしてきました。今年の7月には、公的な訪問、ブラジルへ行きました。それは日本人のブラジル移住110周年の行事に出席するためでした。
私たち自身も以前にブラジルへ仕事で行きましたが、そのときよりも長い距離を移動し、大変な日程だったと思いますが、日本人の移住地でもあるところを含めて、14の都市を周り、多くの人々と交流を深められました。それからも都内や地方でのいくつもの行事に出席し、それを一つ一つ、心を込めて大切に、全力で務めてきたように、私は思います。
私は本当によく頑張っているなと長女のことを思っております。長女は美術や音楽が好きなものですから、そして私も好きで、一緒に誘い合って、展覧会や音楽会に出かけることがあります。小さいときからこのように一緒に芸術に触れたり、語り合ったりする時間を持ってきましたけれども、今、以前にも増して、このように長女と過ごす時間をとても大切に感じています。
家族として、非常に難しい状況の中におりますが、私は長女の眞子が、愛おしくかけがえのない存在として感じます。そしてこれからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております。
ーー殿下から添えられることは、お言葉はございますか。
殿下:今、妻も話しましたように、本当に、先ほどの私の抱負ではありませんけども、本当に一つ一つ丁寧に、仕事をしているという印象は、私もあります。
ーー両殿下にお伺いいたします。佳子さまの最近のご様子や大学卒業後のご活動、ご結婚についてどのようにお考えかをお聞かせください。皇位継承順位第2位となられる悠仁さまは今年広島を訪問されるなど戦争の歴史と向き合う機会を多く持たれましたが、成長をどのように感じていらっしゃいますでしょうか。今後の成長に寄せる期待と中学校の進学先についてのお考えもあわせてお聞かせください。
殿下:最初に次女のことですけれども、今、大学の4年生になりまして、現在は卒業論文の作成に忙しくしているところのようです。私は細かいことは知りませんけれども、夜遅くまでそれについての作業をしている様子がうかがえます。
妃殿下:次女のことで振り返りますと、次女の佳子は今年の6月に英国から元気に帰国しました。約9カ月だったと思いますけれども、英国の滞在、生活では大学で幅広い分野、講義を受けたり、また休みのときには近くの行ける、行きたいと思っていた国、スペインとかポルトガルに友人と一緒に旅行したり。あとはさまざまな経験をしました。それを通して次女は自分の視野を広げたり、また自分の考えを深めたりする貴重な機会になったと思います。
この数カ月を振り返りますと、次女はいくつかの公的な行事に携わりました。9月には国際情報オリンピックの開会式、また、そのあとに手話パフォーマンス甲子園でしょうか、の行事に出席し、そして今月は中学生たちが自分たちの経験を語る「少年の主張」の発表を聞きました。大学を卒業してからは、また宮中行事に出席することも多くなると思いますし、これからも、公的な仕事を心を込めて大切に果たしていけるように願っております。
殿下:少しだぶってしまいますけれど、私も大学卒業後、いろいろな公的な仕事の依頼が来ることが予想されます。長女がそうしてきたように、次女にも一つ一つ大切に思いながら、それなりに取り組んでいってほしいと思います。もう一つは、これは既にそういうことがあるか私は知りませんけども、大学卒業後に大学院に進学の希望を持っているかどうかも存じませんけれども、公的私的は別にして、何かライフワークになるようなものを持ってもらいたいなと思っています。あと…
ーーご結婚。
殿下:結婚についてですが、親の勝手な希望としては、まあそんなに、それほど遅くなくしてくれたらいいとは思いますが、こればかりは、やはりご縁の関係もありますので、別に私から急かしたりすることもしません。いずれ本人から何か言ってくるかもしれません。そのような状況です。
妃殿下:結婚についてですが、これから先、そのような話がありましたら、次女の考えや、それから、その先の将来のことについての考えを聞いて、そして私も必要なところがあれば、また、大事だと思うことがあれば、お互いの話い合いの中で、気持ちを伝えていきたいと思います。
殿下:その次は長男のことでしたでしょうかね。やはり今まで長男は沖縄、それから長崎、小笠原に行っていますけれども、広島には今までいったことがなかったんですね。やはりなにかまとめるにあたって、本人自身がぜひ広島に行きたいという希望を持って、家内と一緒にいったわけですね。
このようにかなり自主的に動くということをするようになってきたと思いますし、自分の意見を、はっきり言うようになったなという印象が私にもあります。一方、自分の主張だけをどんどんするのではなくて、人の話にもきちんと耳を傾けるようになってきたなと思います。
その延長線上にあるのかもしれませんけれども、人のことを思いやる気持ちというのは以前よりも増してきたなというように思います。非常におおざっぱではありますけれども、私が感じる成長というのはそのようなところですね。
妃殿下:さきほど宮様がお話しをされていました、学習に対する取り組みはとても熱心だというふうに感じています。実は小学校の6年生でも夏休みの宿題課題が多く出されました。
7月に入ってからでしょうか、さあこの課題にどのように進めていこうか、長男自身、自分で考え、そしてその中に社会の宿題を進める上で、広島はまた機会があったときに家族で訪れることは考えておりまして、ちょっと今年の夏ということは特に予定しておりませんでしたけれど、長男の方が、できればそこの場所をおとずれて、関係者から話しを聴いてみたい。そういうこともあって参りました。他にも理科の課題も出まして、火山地震防災というのがテーマだったんですけれども、それもいくつかの場所にでかけました。
夏休みの過ごし方は長男がもう自分で早めに計画を立てて、見通しをもって行動をする。そのようなことができるようになったと、まずは感じました。成長というのかどうか分かりませんけれども、すてきだなと思って感じていることを以前より変わったこととしてありますのは、学校で帰りの時間、授業が終わった後の下校するまでの間の時間を使って、子どもたちと先生方がお互いのいいところに気づいて言葉にする、「いいとこみつけ」というのでしょうか。そういうことをしています。
そういうこともあるからでしょうか、家でもわたくしたちのいいところに気づいて、教えてくれたりしたり、また、ちょっと困ったり、どうしようかなと、考えている時には、言葉をかけたり、助けたりしてくれます。
殿下:さっきの人を思いやるところともつながるかもしれないですね。
妃殿下:大事な時に言葉にして相手に伝えることの大切さを、私たちが学んでいるような気がします。もう一つ、お話しをしますと、長男は学校の家庭科の授業で調理実習、お弁当をお友達とつくる機会がございまして、授業で学んだ料理、ほかにもいろいろな料理を作ってくれることが多くなりましたでしょうか。
殿下:ええ。
妃殿下:私たちも素直に「とってもおいしい、あの、これどうやってつくったのかしら」。そういうことを話しますと、長男もとてもうれしそうに「この食材と、この調味料を使って作ったんだよ」と。
殿下:それから自家製の野菜もあるよね。
妃殿下:はい、野菜作りもしていますね。そういうものを入れたり。私たちもちょっとリクエストして、またそれにも健気に答えられているように思います。まあ、いくつかお話しいたしましたけれども、学習の面、また生活の面でさまざまな成長が今年も感じられました。
殿下:進学先については、これは、今もう11月の末になりますので、そう遠くないうちに発表されることと思います。
妃殿下:進学先については、4年生、5年生の頃からでしょうか。少しずつ話し合って、そして長男自身の考えや希望などを聞くことがありました。学校でも進路についてさまざまに考える機会を設けて下さいました。
例えば5年生の時には、お茶の水女子大学付属小学校の、長男の学校の卒業生である大学生が小学校を訪ね、そして自分たちの進路に対してどういう考えを持ったか、そして進んだ中学校、高校、大学、どういう生活をしていたか、そのように語る時間がありましたて、その時に子どもたちも卒業生にいろいろな質問をして、それにまたお兄さん、お姉さんたちが丁寧に答えて下さいました。
小学校の時間以外にも、中学校、いろいろな学校があって、特徴があって、またカリキュラムとか課外活動があることも知る機会がありました。こうした中で長男自身が自分の考えを深めることを大事にして参りました。中学校でどのようなことを学びたいか、どのような活動をしたいか、また今、学校や家庭でどのように過ごしたいか。
そのようなことを長男がいろいろ考え、その意見とか希望を聞きつつ話し合い、進学先について考えてきました。これからも長男の語る言葉に耳を傾けて、また思いや気持ちを大事に受け止められるよう成長を見守っていきたいと考えております。
ーー今後の成長に期待することは。
殿下:いろいろあると思いますし、なかなか期待というと本人にも重荷になることでもあるので、どっちかというとこうなってくれたらいいなという風に私が思っていることとして一つを挙げますと、どうしてもなにかの物事を見るときに一面的に見がちになって、私なんかもそうなんですけれども、あると思います。
ただやはり様々なことというのはいろいろな視点を変えてみると全然違うところというのが出てきます。わたしはやはり長男にはですね、なにか物事を見るときに一面的でなく広い視野、多角的に見られるようになってほしいなというところがあります。
妃殿下:小学生から中学生と、おそらく学習環境や生活環境が大きく変わるところ、また、心身面の成長でも変化が見られる時期でもあると思いますので、少しずつ新しい生活に慣れていけるよう、子どもの成長を支えていけるように務めたいと思っております。
ーー殿下にお伺いします。この1年を振り返り、印象に残る出来事とご感想をお聞かせください。
殿下:この1年も色々ありました。まず先ほどと少し重なりますけれど、自然災害が非常に多い年でした。それは地震もありましたし、台風もありましたし、それから豪雨もあったわけですね。私自身は、それらの災害があった場所としては、広島県にまいりました。 まず最初に驚いたと言いますか、広島の空港を出て、それから行った場所が坂町にあります済生会病院ですけれど、高速に乗ったときに色々な所で大きい土砂崩れがあった。しかも道にも流されてきた木があって、普段、何気なく広島空港から街中に出るときに高速道路に乗っていますけれど、改めてその地形をその時、認識しました。また、被害が大きかった小屋浦の方にも行きまして、そこで避難している人たちとも話をする機会がありました。
やはり避難している人たちにとっても、これほどの大きい災害になるとは思ってもいなかったという声が何人かの人からありました。たしかに、川の脇を歩いていると、その水量があって、しかも流木が流れてきたり、その他でもって大きい被害が出たわけですが、水の力がこれほどまでにすごいのかというのを改めて私は認識しました。そして今後、どのようにして防災、そして減災ですをしていくかというのを、今、日本中どこでも、その可能性はあるわけで、それ考えていかないといけないというのを再度思いを新たにしました。
また、今年は日本人がハワイに移住して150年になります。私は今までハワイはホノルルの空港しか知りません。今回現地に行って、それから日系社会の人たちと話をし、その人たちが小さかった頃の話、それから今8世はほんとにまだ小さいお子さんでしょうけども、その人たちが日本について思っていることであったりとか、様々なことを聞く機会になるとともに、本当にホノルルの近辺だけですけれど、かなり音楽であったりとか、歌であったりとか、それから植物利用であったりとか、様々なことを知ることができて、大変良い機会だったと思います。
色々その他ありますけれども、今年はノーベル(医学)生理学賞、本庶佑さんの授賞が決まりました。なかなか最近は日本人で授賞される人も多くて、今年もということになってくるかと思いますが。もちろんその免疫チェックポイント阻害剤「オポシーボ」、まだまだ課題はたくさんあると思いますけれども、今後、悪性新生物に対する一つの柱にいくことが期待されると思います。そして、先ほども日本人の活躍を話しましたが、若い世代の人が非常に活躍した年だったなと思います。
少しだけ例をあげれば、将棋の藤井聡太さんもそうですし、15歳でしたっけ。オセロゲームも大幅に記録が更新されて、11歳の福地啓介さんですか、世界タイトルをとられて。そしてテニスでの大坂なおみさん、日本人としては初めてですかね、全米のグランドスラム、その他もろもろオリンピック、パラリンピックもありましたし、いろいろな分野で若い世代の人たちの活躍が目立ち、これは本当に明るい話題だったと思います。今思いつくのはそのあたりですかね。
ーー殿下にお尋ねいたします。お代替わりに関する日程や規模についていろいろ宮内庁の方でも発表があり決まりつつありますが、先ほど殿下には、皇嗣となられる公務のありかたについてお考えをお聞きしましたが、お代替わりの行事や儀式に関してもお考えがあればお聞かせいただきたく思います。
殿下:代替わりに伴う行事で、いわゆる国事行為で行われる行事、それから皇室の行事として行われるものがあります。国事行為で行われるものについて私が何かを言うことが出来るかというと、なかなかそういうものではないと思います。というか、そういうものではないですね。じゃあ皇室の行事として行われるものについてはどうか。これはいくつかのものがあるわけですけれども、それについては、ある程度、私の考えというものもあってもよいのではないかなという風に思っています。
ーー具体的に…
殿下:具体的にもし言うのであれば、たとえば即位の礼、これは国事行為で行われるわけですね、一連のものは。ただ大嘗祭については皇室の行事として行われるものですし、それからある意味の宗教色が強いものになります。私はその宗教色が強いものについてはそれを国費でまかなうことが適当かどうか。
これは平成の時の大嘗祭の時にもそうするべきではないという立場だったわけですけれども、まあその頃はうんと若かったですし、多少意見を言ったくらいですけども、今回も結局その時を踏襲してすることになったわけですね。もうそれは決まっているわけで。ただ私として、やはりこのすっきりしない感じというのは今でも持っています。
整理の仕方としては、一つの代で、一度きりのものであり、そういう大切な儀式ということでは、もちろん国もそれについての関心があり、公的性格が強い故に、国費でまかなうということだと、それは平成の時の整理はそうだったわけですね。ただ、で今回もそうなわけですけれども、じゃあ宗教行事と憲法との関係はどうなのかという時に、それはやはり内廷会計で行うべきだと思っています。
ただやっぱりそれをするためには相当な費用がかかりますけども、大嘗祭自体は私は絶対にすべきものだと思います。ただその出来る範囲で、言ってみれば身の丈に合った儀式にすれば、少なくとも皇室の行事という風に言ってますし、そういう形で行うのが本来の姿ではないかなと思いますし、そのことは、宮内庁長官などにはかなり私も言っているんですね。
ただ残念ながらそこをこう考えることを、言ってみれば、まあ、話を聞く耳を持たなかった。というのは私は非常に残念なことだったという風に思っています。
ーー眞子さまと小室さんのご結婚に関する質問のお答えの中で、「相応の対応」ということをおっしゃられましたけれども、これはお二人の結婚の意思が今も非常に固くて、そのお気持ちを今後も支えていかれるという風に受け止めてもよろしゅうございますでしょうか。
殿下:それとは少し違い、それを支えていく、という意味でお話したのとは違います。あの時の質問は恐らく、小室さんについての報道のことと、それからまた、連絡を受けてという、それについての私の答えでしたけれども、単に、それ相応の対応というのは、こちらの対応ではなく、相手側の対応ですね。その後にお話しましたように、やはりきちんとどういうことなんだということを説明をして、そして多くの人に納得してもらう、喜んでもらう状況をつくる、それが「相応の対応」の意味です。
ーーありがとうございます。
◎上記事は[BLOGOS]からの転載・引用です
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平成の大嘗祭、総費用22億円余り=高裁判決で「違憲の疑い」指摘も
2018年11月30日12時21分
現在の天皇陛下の即位を受け、大嘗祭が行われたのは、昭和天皇の逝去に伴う陛下の喪が明けた後の1990年11月22~23日。公費である皇室の宮廷費から支出することに対し、憲法の政教分離原則に反するとの意見も多く出された。
当時、大嘗祭を行う大嘗宮を皇居・東御苑に設営するのに14億5000万円余り掛かり、費用は総額で約22億5000万円に上った。
過激派の活動が盛んだったこともあり、テロなどが各地で頻発。憲法違反との訴訟も数多く起こされた。いずれも原告側の主張が退けられたが、95年の大阪高裁判決では、「憲法違反の疑いは一概に否定できない」との指摘もなされた。
政府は今年3月、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に関連する儀式の基本方針を決定。前回同様、皇室行事として行い、費用は宮廷費から支出するとした。(2018/11/30-12:21)
◎上記事は[JIJI.COM]からの転載・引用です
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社説
2018年12月1日
秋篠宮さま発言 大嘗祭の性格を問うた
天皇即位後の儀式である大嘗祭(だいじょうさい)について、秋篠宮さまが「国費で賄うことが適当かどうか」と疑問を呈された。宗教色が強く、憲法の政教分離上の問題を指摘する声はある。深い議論が必要だ。
「宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、やはり内廷会計で行うべきだと思っています」と秋篠宮さまは述べた。
内廷会計、つまり「内廷費」は天皇家のプライベートなお金だ。それに対し「宮廷費」は国賓を招いたり、外国訪問するなど公的活動に使われる。
「大嘗祭自体は私は絶対にすべきものだと思います。ただ、できる範囲で身の丈に合った儀式で行うのが、本来の姿ではないかなと思います」(秋篠宮さま)
天皇が即位後、初めて迎える新嘗祭(にいなめさい)が大嘗祭だ。皇位継承に伴う最も重要な宮中祭祀(さいし)と位置付けられる。だが国費投入は政教分離を定めた憲法に反しはしないか…。確かに一九九五年の大阪高裁は原告の訴えを棄却したものの、「政教分離規定違反の疑いを一概に否定できない」と指摘した。
秋篠宮さまの発言は、憲法との整合性、莫大(ばくだい)な費用を考慮しての問題提起と受け止める。
そもそも戦後の新皇室典範には大嘗祭の規定がない。四六年の衆院で担当大臣は「信仰に関する点を多分に含んでいるため、皇室典範に姿を現すことは不適当」との趣旨を述べている。
国民統合の柱を国家神道とした時代から、戦後は大転換した。憲法に政教分離を明記した。さらに皇室典範も国家の法になった以上、信仰を含む大嘗祭の文字は記すことができなかったのである。
前回の大嘗祭の際も、当時の閣議では「宗教上の儀式としての性格」「国がその内容に立ち入ることはなじまない性格の儀式」であることを確認した。だが、公的性格があると政府は解釈し、宮廷費からの支出となった経緯がある。来年の大嘗祭についても現政権は「前例踏襲」である。
むしろ秋篠宮さまが宮内庁長官らに進言しても「聞く耳を持たなかった」と漏らされた。大嘗祭の性格と公費のあり方に関する貴重な意見が封じられていた事実も驚きである。
来年五月の代替わりで皇位継承順位が一位になる人だ。天皇は国政への権能を有しない。とはいえ、天皇家としての重要行事について、憲法との関わりに疑念を呈した秋篠宮さまの言葉は、国民への問い掛けでもあるだろう。
◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です
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しかし、やはり、この件につきましては、政府や国民におまかせいただきたいです。
大嘗祭は、伝統的な皇位継承儀式であり、公的な性格を持ち、その点では国費で賄っても差し支えありません。
しかし、この件で、秋篠宮様の御発言に対して批判がましいことを言うのは、謹むへきでしょう。
秋篠宮様が、皇室の伝統の意義を最も理解なさってることは、よくわかっています。