プリゴジン氏暗殺の可能性 搭乗機に爆発物か、米紙報道
米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は24日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機の墜落は、同氏に対する暗殺計画の結果だとの見方を報じた。米政府は初期の分析として、機内に仕掛けられた爆発物が作動した可能性があるとみている。複数の米政府当局者が同紙に語った。
国防総省のライダー報道官は24日の記者会見で「プリゴジン氏は殺された可能性が高い」との見方を示した。バイデン政権が同氏の死亡に言及したのは初めて。米政府は墜落原因の断定には至っておらず、公式には暗殺だったとは主張していない。
ロイター通信は、ロシア国内から発射された地対空ミサイルが同機を撃墜した可能性を報道したが、ライダー氏は「地対空ミサイルが発射されたことを示唆する情報はない」と否定した。(共同)
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
「プリゴジン氏は過ち犯した」 プーチン氏、ジェット機墜落に初言及
ロシア民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏が搭乗していたとみられるジェット機の墜落で、プーチン露大統領は24日、「悲劇だ」とし、犠牲者に哀悼の意をささげると表明した。「プリゴジン氏は人生で重大な過ちを犯したが、有能な人物だった」とも述べた。「過ち」とは、同氏がワグネルを率いて6月にロシアで起こした武装反乱を指すとみられる。
プーチン氏は24日、ウクライナ東部ドネツク州の親露派武装勢力トップ、プシリン氏とのモスクワでの会談中に一連の発言をした。プーチン氏が公の場で墜落に言及するのは初めて。
プーチン氏は、露当局が墜落原因の調査を開始したとし、「調査官が結果をどう報告するか見守ろう」と述べた。ただ、墜落の原因究明や遺体の身元確認には「一定の時間がかかる」との見通しを示した。プーチン氏はまた、プリゴジン氏が墜落当日の23日にアフリカからロシアに戻り、モスクワで当局者らと会っていたとも明らかにした。
露非常事態省によると、ジェット機は23日、露北西部トベリ州で墜落。計10人の乗員乗客全員が死亡した。露航空当局が公表した乗客名簿によると、ジェット機にはプリゴジン氏やワグネル幹部らが乗っていたとみられるが、ロシアは24日時点で遺体の身元を公表していない。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です