[川崎老人ホーム転落死] 3人目の殺人罪で元職員〈今井隼人被告〉起訴 2016/4/15 横浜地検 

2016-04-15 | 死刑/重刑/生命犯

老人ホーム転落死 3人目の殺人罪で元職員起訴
 NHK NEWS WEB 2016/4月15日 14時16分
 おととし、川崎市の有料老人ホームで入所者3人が相次いで転落して死亡した事件で、これまで2人を殺害した罪で起訴された元職員の23歳の男が、15日、3人目の96歳の女性を殺害した罪で起訴され、一連の事件の捜査は事実上終結しました。
 おととし11月から12月にかけて、川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、86歳から96歳の入所者3人がベランダから相次いで転落して死亡し、当時職員だった今井隼人被告(23)が1人目の87歳の男性と2人目の86歳の女性を投げ落として殺害したとして殺人の罪で起訴されていました。
 横浜地方検察庁は、おととしの大みそかに入所していた96歳の女性についても6階のベランダから投げ落として殺害したとして、15日、今井被告を殺人の罪で起訴しました。
 捜査関係者によりますと、今井被告はことし2月、黙秘して以降、事件についての取り調べに応じていないということです。一方で、それまでの調べでは3人の殺害を認め、3人について「はいかいや入浴の拒否などで介護に手がかかり、介護の仕事が面倒になった」などと説明したということです。
 起訴されたことで、老人ホームのベランダから入所者が相次いで転落して死亡した一連の事件の捜査は事実上終結しました。
 96歳の女性の遺族は代理人の弁護士を通じて、「今後の裁判を通じ、さらなる真実の解明を期待すると同時に、このような事件が二度と起こらないよう、切に願うばかりです」というコメントを出しました。
■86歳女性の遺族「真実を言って」
 今回の事件で、おととし12月に亡くなった86歳の女性の遺族が、NHKの取材に応じ、「真実を言ってもらいたい」と現在の心境を語りました。
 亡くなった86歳の女性は、おととし10月にこの施設に入居し、およそ2か月後にベランダから転落しました。
 女性の息子は「とても気さくで、人からも信用され、町内でも人気者でした。頼りがいのある母親でした」と女性の人柄について話しました。
 そのうえで、「散歩中に骨折し、自宅では介護が難しかったので、施設に入所した。はいかい癖があり、施設でもしていたようだが、そんなに人に迷惑をかけるようなものではなかった」と話しました。
 また、女性が転落したと施設から連絡があった際の状況については、「なぜ落ちたのかなと疑問に思いました。設備の問題ということも考えましたが、骨折をしているので、とてもベランダを乗り越える力もないし、なぜかなと思いました」と話しました。
 また、施設側の対応について、「ベランダから高齢者が転落するなんて、1件目の転落で対策をたてなかったことで、2件目、3件目につながったと思います」と批判しました。
 そのうえで、今井被告に対しては「真実を言ってもらいたい。母親をどうやって殺害したのか、最後の状況を知りたいです。本当のことを言ってください」と訴えていました。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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