原口総務相「検察に裏金があるかどうかも含め、全省庁を調査する」

2010-02-19 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
総務相「聖域なくやる」 検察の裏金含め実態調査へ
 原口一博総務相は17日、総務省の行政評価機能強化に向けた検討会で「検察の裏金についても全部オープンにし、行政評価するよう(省内に)指示した。聖域なくやる」と述べ、検察庁を含む中央省庁の裏金問題の実態把握に乗り出す考えを示した。
 ただ政府は1月末、検察庁の調査活動費は「適正に執行されており、調査の必要はない」として裏金の存在を否定する答弁書を閣議決定したばかりで、原口氏の発言との整合性が厳しく問われそう。検察へのけん制とも受け取られかねないだけに、波紋を広げそうだ。
 原口氏は検討会後、記者団に「検察に裏金があるかどうかも含め、全省庁を対象に調査に着手する。新政権になり、今までのあかを全部落とさなければならない」と述べ、16日の政務三役会議で担当部局に実態調査を指示したことを明らかにした。
 原口氏の指示を受け、同省は近く、調査対象となる裏金の定義や、調査対象期間などを検討する方針だ。2010/02/17 22:38【共同通信】
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ムネオ日記
2010年2月18日(木) 鈴 木 宗 男
 昨日、原口一博総務大臣から電話があり、「総務省の行政評価機能強化に向けた検討会で、検察の裏金についても全部オープンにし、聖域なくやります」と力強く語ってくれた。検察の裏金に言及した原口大臣の決意は重い。
 1月29日、政府は私の質問主意書に対し、「検察庁の調査活動費は適正に執行されており、調査の必要はない」という答弁書を閣議決定した。官僚の書いた答弁書であったことは明らかである。
 原口大臣は記者団に「検察に裏金があるかどうかも含め、全省庁を対象に、調査に着手する。新政権になり、今までのあかを全部落とさなければならない」とも述べている。十分アンテナを張り、今後の動きに注目していきたい。政権交代、ビロード革命は着実に進んでいる。
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冤罪だらけの特捜の「化けの皮」 検察の裏金づくりを告発寸前に逮捕された公安部長三井環
関連;暴走検察(週刊朝日2010/2/12号)
冤罪だらけの特捜の「化けの皮」---青木 理(あおき・おさむ)ジャーナリスト
 1月18日に静岡刑務所をようやく満期出所した三井環は、検察の薄汚れた捜査で煉獄の苦しみを味わった代表的被害者だろう。
 本誌先週号のインタビューで三井氏本人が訴えているとおり、大阪高検公安部長を務めていた三井氏は2002年ごろ、全国の検察で堂々と続けられてきた「裏ガネづくり」という組織的不正を内部告発しようと決意していた。ところが、テレビ局の取材収録が予定されていた当日、大阪地検特捜部によって電撃逮捕されてしまう。
 科された罪は「詐欺」と「収賄」だった。これだけ記せば、単なる悪徳検事の転落劇にも思えるが、実は、収賄といってもわずか22万円相当の接待。詐欺に至っては完全な形式犯に過ぎない。現職の検察幹部を逮捕するには、どう考えても不自然な微罪であり、告発の口封じを狙った検察権の乱用なのは誰の目にも明らかだった。
 だが、検察を重要な情報源とする新聞やテレビは、真相を徹底追及しなかった。裁判所も同様だ。検察が起訴に踏み切った際の有罪率は実に99%を超えており、現状の刑事司法制度下で裁判所はもはや検察の言いなりに近い。辛うじて大阪高裁は判決の中で、検察の裏ガネづくりに言及したが、三井氏の有罪は覆らなかった。三井氏は、いまも憤りが収まらない。
「かつての検察は、これほどひどくなかった。最近は、政治的な動きが露骨すぎる。あまりに汚い。国会は裏ガネ問題で検事総長を証人喚問し、法相は行政的な指揮権を発動するべきだ」

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