半導体大手のエルピーダメモリ、公的資金検討  小売り2位のイオンとコンビニ3位のファミマが業務提携

2009-02-04 | 社会
エルピーダ、公的資金申請を検討 数百億円の資本増強
 半導体大手のエルピーダメモリは公的資金を使って一般企業に資本注入する新制度を活用する検討に入った。日本政策投資銀行などに優先株を発行する形で、今春にも資本を数百億円増強する方向。エルピーダは高い技術力を持つが、世界同時不況の影響で業績が悪化している。企業による新制度への申請検討が明らかになったのは初めて。公的資金で一般企業の財務基盤を強化する仕組みが日本でも動き出す。
 政府は一時的な業績不振に陥った企業への信用補完で経済を安定化させることを狙い、産業活力再生特別措置法(産業再生法)改正案を3日に閣議決定した。今通常国会で成立を目指し、今春に一般企業からの申請受け付けを始める見通し。 (日経2009/02/04/07:00)
..........................
イオン・ファミマ提携へ まず電子マネー共通化
 小売り2位のイオンとコンビニエンスストア3位のファミリーマートが業務提携することで合意した。まずイオンの電子マネーを全国のファミマ約7000店で使えるようにし、共同で商品開発やインターネット通販に取り組むことも検討する。伊藤忠商事系のファミマと、三菱商事が出資するイオンが提携することで、将来はファミマ、イオン系のミニストップ、三菱商事系のローソンのコンビニ3社連合に発展する可能性が高い。
 イオンは昨年12月に三菱商事と資本提携し、これを受けミニストップはローソンと共同仕入れなど提携を検討している。一方、ファミマは伊藤忠商事が約31%を出資している。資本系列を超えて業務提携するのは、コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパン(約1万2000店)に対抗する狙いもあるとみられる。 (日経2009/02/04/07:00)
...........................
【くらべる1面】編集局から
朝日新聞 東京医科大学で05〜07年度に医学博士の学位論文の審査をした教授35人が、博士号を得た医局員ら約220人から謝礼を受け取っていたことがわかりました。謝礼は現金10万円が「相場」だったといい、教授室で菓子折りとともに手渡したという証言もあります。国公立大のケースと違い、直ちに罪に問われることはないとみられますが、学位をカネで買うような行為。大学側は「あしき慣例だった」と認めています。(形)
日本経済新聞 新聞にはニュースに当たる日もあれば、そうでない日もあります。本日の朝刊は前者。1面に大きなニュースが相次ぎました。エルピーダメモリが政府の一般企業への公的資金注入を可能にする新制度を利用して、増資の申請を検討していることがわかりました。イオンとファミリーマートの業務提携、10カ国で世界共通特許制度を開始するニュースも今後の企業活動を見るうえで興味深い動きです。読みごたえのある紙面と思います。(1)
読売新聞
 公務員制度改革の工程表が決定しました。「天下り」や「渡り」は本当になくなるのでしょうか?3面で改革のハードルなどを検証しています。驚いたのは、6つの団体に渡りを繰り返し、3億円超を稼いだ元水産庁長官のケースです。渡りの実態をまとめた表をぜひご覧ください。高額配当をうたい文句に2000億円超を集めた「L&G」の会長ら22人について警視庁が逮捕状を取りました。巨額資金の行方が捜査の焦点です。(五)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。