安田弁護士、処分せず=光市母子殺害-第二東京弁護士会
12月22日10時31分配信 時事通信
山口県光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われた元少年の弁護人2人が昨年3月の最高裁弁論を欠席し、遺族から懲戒請求された問題で、第二東京弁護士会は22日までに、主任弁護人の安田好弘弁護士を「懲戒しない」と決定した。
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<来栖のつぶやき>
12月4日には当該事件裁判の弁護側最終弁論が行われている。
メディアの取り上げ方は、いずれも極めて小さなもので、弁護側最終弁論に至っては、検察側の時には長大な詳報を載せた産経すら、僅かな行数に留めた。
元々、本事件は、異例(量刑不当)の上告を検察側がしたもので、それを最高裁が差し戻した。1,2審において検察のでっち上げもあり、弁護側も事実関係を争わなかったため、「凶悪」事件というイメージでマスコミによって拡大流布されてしまった。国民世論が、「犯人憎し」と厳刑を求める方向で沸騰した。弁護人に対する脅迫というエキセントリックな行動や、テレビ番組に出演したタレント橋下徹氏に唆された群衆が弁護人に懲戒請求するという事態まで出現した。
世論を煽り形成するメディアとネットの脅威を痛感させられたが、この巨大な力が、判決に影響するのではないかと、懸念されてならない。
判決は来年4月22日。被害者命日(4月14日)の翌週に当たる。既に命日と結び付けてエンターテインメントの感覚で記事・番組の企画を進めているのでは、などと勘ぐってしまう。
かくも異状に膨れ上がった世論・メディアに抗して、果たしてどこまで静かな司法(判断)が期待できるだろうか。判決公判期日を4月22日とした意図は何なのか、裁判所は740ページにも及ぶ弁論要旨をつぶさに読んでくれるのだろうか、「とっくに出来レース」でなければいいが・・・、そんな不安がいっぱいだ。楢崎裁判長は、以下のような意見も言っている。これも、不安を掻き立ててやまない所以である。
http://yaplog.jp/lawyaz-klub/archive/191
http://yaplog.jp/lawyaz-klub/archive/138
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/f0fbc124fc0d0d126e15affe66e94101
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/bdc7a32cf76216bbbb27d4d5a56660c5
いずれにせよ、楢崎裁判長の批判は、捜査機関や告訴人に異常に配慮したものといわざるを得ず、刑事裁判官がどこを向いて裁判をしているかを示す事例といえましょう。
いやあ、もうびっくりですわ。光市の裁判かと思いました!
迅速な裁判を受けるのは、被告人と弁護人の権利ではなく、今や義務になろうとしている、と安田弁護士さんが言ってましたけど。
それと、被告側の書面をロクに読まない裁判官も実際居てるそうですね。
>世論を煽り形成するメディアとネットの脅威を痛感させられた
同感です。
オウム真理教の裁判からメディアの過剰報道が始まり、光市事件裁判では、多数の懲戒請求まで生じたのです。なのに、一方的な内容を発信した報道について反省を示した新聞・テレビメディアは皆無です。今後の他の裁判でも同じこと(=一方的な報道)を行うのかと思うと憂鬱な気分になります。
>世論を煽り形成するメディアとネットの脅威を痛感させられたが、この巨大な力が、判決に影響するのではないか
確かに。判決への影響は否定できないと思います。世論の影響も皆無ではないのですし、特に光市事件裁判では、一方的で死刑を煽る報道でしたから。
>判決は来年4月22日。被害者命日(4月14日)の翌週に当たる
あまりにも近い日程ですね。裁判官の意図は分かりませんが、4月14日から過剰報道になりそうです。
>「とっくに出来レース」でなければいいが・・・、そんな不安がいっぱいだ。楢崎裁判長は、以下のような意見も言っている
刑事弁護を軽視する裁判官のようです。判決文で私怨を晴らすかのような弁護人批判を行うのですから。判決は被告人に対する文書であるということを忘れてしまっています。思いたくもないのですが、「出来レース」の可能性はありますね。この裁判官だと。