座間9人殺害事件 白石隆浩被告「おカネさえくれれば、何でも話します」 2018/9/21

2018-10-19 | 死刑/重刑/生命犯

座間9人殺害 白石隆浩被告が接見で語った「謝罪もカネ次第」
2018年10月4日 7時7分 FRIDAYデジタル
 マスコミに金銭を要求する大量殺人犯に、実際に現金を差し入れすると、何を語るのか?
「(指で丸を作りながら)コレ次第。おカネさえくれれば、何でも話します」
 SNSを通じて知り合った男女9人が殺害された、「座間事件」から約1年。強盗・強制性交殺人などの容疑で逮捕・起訴された白石隆浩被告(27)が、9月21日、本誌の接見に応じた。
 午前10時20分頃、勾留先である高尾警察署(八王子市)の面会室に現れた白石は、事件当時とは変わり果てた姿だった。上下ともに無地でグレーのスウェット姿に、四角い黒縁メガネ、ボサボサの髪は肩まで届くほど長く、痩せこけた頬やアゴに無精髭をはやしている。
 接見は一日1社のみ。当日は他のメディアも面会を申し込んでいたが、なぜ本誌に応じたのか。無表情で記者に一礼して着席した白石にまずはそれを聞いた。
「週刊誌の人なら、やっぱりコレ(カネのジェスチャー)を出してくれるんじゃないかなと思って……。以前手紙や雑誌の差し入れをくれた講談社の人に会おうと思って指名しました」
 警察署での接見では事件について聞くことが禁じられているため、留置場での生活について尋ねると、ぽつぽつと食事への愚痴をこぼし始めた。
「留置場の食事は朝昼晩3食出るのですが、パンにジャムを付けて食べるみたいな、質素なものばかりでパッとしないので……。今、人生で一番の楽しみは食事。おカネがあれば、より魅力的なメニューが食べられます」
 またもやカネの話になったのが気にかかったが、20分と限られた接見時間をムダにはしないため、質問を続ける。だが、現在の心境を尋ねると、白石は冒頭のように語り、押し黙ってしまった。それ以降は何を聞いても、「カネ次第」と答える。結局、そのまま接見は終了時間を迎えた。
 なぜ、白石はこれほどまでにカネを要求するのか。カネを渡せば何を語るというのか――。白石の本意を探るべく、本誌は接見後、上限額である3万円を差し入れた。すると、9月25日、白石は再び接見に応じ、前回とは打って変わった様子で、笑みを浮かべながら語り始めた。
「3万円が入ってきて、かなりテンションが上がりました。現金のつながりがある限り、フライデーさんと会いますよ」
 勾留中の身で、カネを何に使うのか。
「400円で唐揚げ弁当を買いました。正直、お金を持っていると、拘置所に行った時の生活が全然違うんですよ。拘置所には売店があってチョコパイ、板チョコ、アンパン、クリームパンがあります。おカネがないと本当に辛いと中の人からも教えてもらったので、出来るだけ蓄えて拘置所に行きたい。定期的に現金を差し入れてもらえるなら、これからは手紙も書きます。フライデーさん宛てだけじゃなく、私の両親や、被害者遺族に向けての(懺悔の)手紙も書きますよ。値段は宛先によって変えますが」
 記者の目を見つめながら、ベラベラと喋りまくる白石。話は留置場内の娯楽の話題に移り、本誌記者が差し入れた週刊誌や漫画雑誌を読んだ感想も話している。
「安室奈美恵、引退するんですね。留置場では、ほとんど芸能の情報は入ってこないのでビックリしました。マンガも面白いものばかりで、特に好きなのは『ゴールデンカムイ』と『キングダム』。よければ単行本で差し入れてほしいです」
 自分の好きなマンガについて嬉々として語る白石。しかし、両親との関係に話が及ぶと、ほんの一瞬だけ顔をしかめた後、困惑した表情を浮かべ、こう話し始めた。
「両親……からの連絡は一切ありません。差し入れも、面会申請もないです。 親にはあわせる顔がないほど迷惑をかけたと思っています。でも、面会に来たら会って謝りたい気持ちも……。ただ、本当に来てほしいかと言われると内心は複雑です。会いたいような会いたくないような……」
 極刑の可能性が高いことは本人もわかっているはずだ。人生の心残りはないのか聞いてみた。
「やっぱり、もっと美味いものが食べたかった。好きだった『蒙古タンメン中本』のラーメンとか……。あとは女遊びももっとしたかったなって。本当に普通のことですけどね」
 確かに、カネを払ったことで饒舌にはなったが、8人の女性をもてあそんで殺しておいて、平然と女遊びがしたかったと笑顔で言ってのける。事件への反省や、被害者への謝罪はないのか。立川拘置所に移送された白石に対し、本誌は9月28日、3度目の接見を試みると、初めて事件、そして被害者について口を開いた。
「被害者の方たちにはっきりこう言ったら失礼かもしれないんですけど……、普段交通事故とか天災が起きてますよね。それと同じだから正直、諦めてほしいというか……。私から謝罪の手紙を書く予定はありません。もちろんそういう依頼があれば、おカネありきで応じます」
 長い沈黙を経て、顔をしかめながら言葉を探すそぶりをする白石。勾留中、事件について何か思うことはなかったのか。
「うーん、やっぱり自分のことが一番なんですよね。例えば……、例えばですよ、前の件で逮捕(注:’17年1月、茨木県警は風俗店に紹介した女性の紹介料を偽名で受け取ったとして、白石を犯罪収益等隠匿容疑で逮捕している。同年5月、懲役1年2ヶ月、執行猶予3年の判決)されてなければ、今回のような殺人を犯すことはなかったなあって。弁護士さんから聞いた話から、私は9人目の被害者の方を殺したせいで警察に見つかってしまったとわかったんです。だからある意味、9人目の方のせいで捕まったと後悔していて。逮捕されなければ、こうはならなかったでしょうし、10人目もやっていたと思いますね」
 顔が引きつる記者を尻目に、白石は殺害理由について話し続ける。
「人を殺して、解体して、遺棄して、それによって金銭が得られる、性欲を満たすことができたのでやっていました。裁判ではこのことも正直に喋ろうかなとは思ってます。証拠とかもありますし」
 白石の話す言葉の中に、被害者への反省の弁は全くなかった。それどころか、謝罪の言葉さえも「カネ次第」で応じると嘯く。カネをせびる理由も、ただ拘置所内での食生活を充実させたいから――。3度の接見で浮かび上がってきたのは、あまりに享楽的で自己中心的な白石という男の人物像だった。
 ジャーナリストの伊藤博敏氏が言う。
「情報を得るという取材行為には人間関係の構築が必要です。カネを払ってでも、こうした白石の様子を引きだせたことには意義があると思います」
 「被害者への謝罪もカネ次第」と言ってのける白石。本誌が接見した凶悪犯はそういう男だった。
 逮捕前の白石被告の様子。性風俗に女性を紹介するスカウトをやっていたが、トラブル続きだった。
 本誌が白石被告と面会した警視庁高尾警察署。9月26日に、身柄は立川拘置所に移送されている。
 事件現場となった座間市のアパート。今でも人が住む。

 ◎上記事は[Livedoor NEWS]からの転載・引用です
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* 座間9人殺害事件 白石隆浩被告 NHKとの接見で 「金払ったら話す」2018.9.11 時事通信に「食費くれたら答える」9.14
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