首相 談話は歴代内閣の立場引き継ぐ
NHK NEWS WEB 2015/8月6日 12時17分
安倍総理大臣は、広島市で記者会見し、ことしが戦後70年となることに合わせて、来週発表するみずからの談話では、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継ぎ、先の大戦への反省や戦後の平和国家としての歩み、世界への貢献の在り方などを盛り込む考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、ことしが戦後70年となることに合わせて来週発表するみずからの談話について、「安倍内閣として歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継ぐことを前提に作成する」と述べ、過去の植民地支配と侵略に対して痛切な反省を表明した、いわゆる「村山談話」などの考え方を引き継ぐ考えを表明しました。
そのうえで、安倍総理大臣は「先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、今後、日本としてアジア太平洋地域や世界のためにどのような貢献を果たすのか次の80年、90年、100年に向け、どのような国を目指すのかについて、世界に発信できるようなものを英知を結集して考え書き込んでいく」と述べ、過去の歴史を踏まえながら未来志向のものとしたいという考えを示しました。
また、安倍総理大臣は、談話の発表の時期などについて、「きょう夕方には、『21世紀構想懇談会』から報告書を提出していただく。発表の時期や形式、内容を含め報告書もよく読んだうえで適切に考えていく」と述べました。
一方、安倍総理大臣は沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄県と集中的に協議を行うため、1か月間、工事を中断することについて、「普天間基地の危険性の除去と辺野古への移設に関する考え方、沖縄の負担軽減への取り組みについて、理解をいただけるよう丁寧に説明を行っていく。沖縄県の翁長知事とは、あす会談する方向で調整中で私からも重ねて協力をお願いしたい」と述べました。
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戦後70年談話 歴代内閣の立場継承を明記へ
NHK NEWS WEB 2015/8月7日 4時52分
安倍総理大臣は、戦後70年にあたって発表する談話を、来週14日に閣議決定したうえで、みずから発表する意向を固めました。談話の中で、安倍総理大臣は、先の大戦での日本の対応に「痛切な反省」の意を示し、過去を真摯(しんし)に受け止めて、不戦の誓いを表明するとともに、村山談話などを含む歴代内閣の基本的立場を引き継ぐ方針を明記する方向で、最終的な文言調整を進めています。
安倍総理大臣が戦後70年にあたって発表する談話の策定に向けて議論を重ねてきた有識者懇談会は、日本が、大陸への『侵略』を拡大し、無謀な戦争で各国に多くの被害を与えたことへの「痛切な反省」に基づき、平和国家として国際貢献を行ってきたとする報告書を安倍総理大臣に提出しました。
これを受けて、安倍総理大臣は、談話を「終戦の日」の前日の来週14日に閣議決定したうえで、みずから発表する意向を固め、自民党の谷垣幹事長にこうした意向を伝えるなど、与党内の調整に着手しました。
安倍総理大臣としては、今回発表する談話を通じて、過去の植民地支配と侵略に対して痛切な反省を表明した、平成7年のいわゆる「村山談話」の発表以降も、中国や韓国などとの間で繰り返されてきた歴史認識を巡る問題に、双方の努力によって区切りをつけたい考えです。そのために、安倍総理大臣は談話の中で、先の大戦での日本の対応などに「痛切な反省」の意を示し、過去を真摯に受け止めて、平和国家としての不戦の誓いを表明するとともに、村山談話などを含む歴代内閣の基本的立場を引き継ぐ方針を明記したい考えです。
そのうえで、戦後、国際社会への日本の復帰を支援した各国に感謝の意を示しつつ、積極的平和主義のもと、世界の平和と繁栄に貢献していく姿勢を打ち出す方向で、最終的な文言調整を進めています。
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◇ 安倍首相 70年談話「過去の談話をもう一度書く必要はない。同じことを言うのなら新たな談話、必要ない」 2015-04-22
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