トヨタ販売900万台割れ 09年世界計画.  バイオ燃料車“パリ・ダカ” トヨタ車体が参戦

2008-11-16 | 社会
トヨタ販売900万台割れ 09年世界計画
2008年11月16日 中日新聞朝刊
 トヨタ自動車のグループ全体での2009年世界販売台数計画が、900万台を割り込む見通しとなった。自動車市場の急激な収縮で、日本や北米、欧州のほか、中国など新興国にも販売不振が拡大、今後もさらに悪化するとみられるため。急成長を続けてきたトヨタが、販売台数では05-06年程度の水準に戻る形となる。
 ダイハツ工業と日野自動車を含むトヨタのグループ全体での販売台数は06年(暦年)が881万台。07年に初めて900万台を超えて937万台に達し、世界一の米ゼネラル・モーターズと事実上、肩を並べた。
 だが今春以降、ガソリン高騰の影響などで、主力の北米市場で大きく低迷。08年の販売台数は、07年実績を下回る見通しだ。
 09年については当初、1040万台程度を計画していたが、今年8月、970万台程度に下方修正。その後も金融危機が実体経済に波及し、北米市場などはさらに悪化するとみられるほか、地域別でも好材料がほとんどない状況に陥っている。このため、異例の大幅な再修正となる。
 トヨタは市場動向を慎重に見極め、09年計画について詰めの検討を急ぎ、来月公表する。販売計画は生産計画と連動するため、大幅減産は必至。既に田原工場(愛知県田原市)などで生産を縮小する方針を固めている。
 トヨタは6日、09年3月期の連結営業利益予想を当初の1兆6000億円から6000億円に、大幅に下方修正。トヨタ単独では通期で9割近い減少で、下半期に限れば1125億円の赤字に転落する。
 今後、ハイブリッド車などの環境戦略を進め、事態打開を目指す方針だが、注目された「世界の自動車メーカーで初の1000万台突破」は当面、不可能となった。
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【自動車産業ニュース】
バイオ燃料車“パリ・ダカ”へ トヨタ車体が参戦
2008年11月15日
 トヨタ車体は14日、来年1月の自動車耐久レース「ダカール・ラリー2009アルゼンチン~チリ(通称パリ・ダカ)」の市販車無改造部門に出場すると発表した。トヨタ自動車の大型四輪駆動車「トヨタランドクルーザー200」をベースとしたラリー車2台で参戦し、同部門で4連覇を目指す。
 ラリー車のうち1台は、使用済みのてんぷら油を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)を採用。環境に配慮した企業姿勢をアピールする。BDF使用での出場は、前回の07年に続き2回目。 08年のパリ・ダカは、一部コースの治安悪化のため中止となり、4月に代替大会として「中欧ラリー」が開かれた。トヨタ車体も参戦したが、途中リタイアした。来年は、パリ・ダカ史上で初めて、南米アルゼンチンとチリに舞台を移す。

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