たかじんさん遺言本『殉愛』家鋪さくらさん語る/ 百田尚樹がたかじん未亡人の代弁者になって娘を罵倒の理由

2014-11-08 | 本/演劇…など

たかじんさん遺言本「殉愛」で初公開32歳下の妻語る
 スポーツ報知 11月7日(金)7時4分配信
 今年1月3日に死去した歌手・やしきたかじん(本名・家鋪隆仁)さん(享年64歳)の壮絶な最期をつづったノンフィクション「殉愛(じゅんあい)」が7日に幻冬舎から出版される。「永遠の0」などの作家・百田尚樹氏(58)が、たかじんさんが残した膨大なメモや、妻の家鋪さくらさん(33)の日記、証言をもとに執筆。これまで明かされていなかったさくらさんの素顔やツーショット写真を初公開。2年間の2人の極限の愛や、遺言などが赤裸々につづられている。
  ベールに包まれていた「関西の視聴率王」と“最後の妻”の2年間が、400ページを超える長編ノンフィクションとして明らかにされた。
  同書によると、たかじんさんは、11年12月に当時イタリアでネイルサロンを経営していたさくらさんと「フェイスブック」を通じて知り合い、翌年1月にはいきなり「最後の女に決めました」とプロポーズ。交際を断るつもりだったさくらさんは、その直後にたかじんさんに食道がんが見つかったため「一緒に闘うなら、お婿さんにしてあげる」と覚悟を決めた。
  闘病生活は壮絶なものだった。12年4月9日に、がんの摘出手術を受けたが、縫合箇所不全で膿(うみ)が肺を圧迫したため同19日に再手術。体に何本もチューブが刺さったままのたかじんさんは、痛み止めの影響でせん妄状態(意識混濁や幻覚を見る症状)が続いた。また手術への恐怖や痛み、嘔吐(おうと)に苦しむたかじんさんを24時間付きっきりで看病したさくらさんは、突発性難聴に見舞われ左耳の聴力を失った。
  さくらさんに周囲も驚くほどの愛情を注いでいたたかじんさんだが、浮気を繰り返していたことも。それでも2人の愛は揺るがず、13年10月に婚姻届を提出。亡くなる8日前には病院内の教会で愛を誓い合った。「さくらと、しといたらよかった」と一度も性的な関係を結ばなかったことを後悔する姿や「まだ死ぬんは嫌や もう会えんくなる」という死の直前のメモ、亡くなる前日の「アイラブユー」という最後の言葉が紹介されている。
  たかじんさんは“メモ魔”で、闘病生活中だけでも、数十冊のノート、メモ帳を残していた。さくらさんは「皆様の心に、これからも生かし続けてほしい」との思いで出版を決意。「本を出すなら、百田に助けてもらう」というメモをもとに今年3月の「偲ぶ会」で百田氏に接触した。生前のたかじんさんとはほとんど面識がなかった百田氏だが、心を動かされ、ほかの予定をずらして執筆を決意。友人や番組関係者、安倍晋三首相、橋下徹大阪市長らにも取材。「こんな物語はこれまで見たことも聞いたこともない。凄絶(せいぜつ)で清冽(せいれつ)な愛の物語をひとりでも多くの人に知ってもらいたい」と、約半年間かけて書き上げた。
  さくらさんは「懸命に闘い抜いた真実の姿を、一人でも多くの方に知っていただけたら…。そして、同じような病気と闘っていらっしゃる方に、少しでも勇気を持っていただけたらうれしく思います」と話している。
最終更新:11月7日(金)7時6分
 ◎上記事の著作権は[スポーツ報知]に帰属します
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数億円の預金は全額寄付…たかじんさん遺言本「殉愛」
 2014年11月7日6時4分 スポーツ報知  
 今年1月3日に死去した歌手・やしきたかじん(本名・家鋪隆仁)さん(享年64歳)の壮絶な最期をつづったノンフィクション「殉愛(じゅんあい)」が7日に幻冬舎から出版される。「永遠の0」などの作家・百田尚樹氏(58)が、たかじんさんが残した膨大なメモや、妻の家鋪さくらさん(33)の日記、証言をもとに執筆。これまで明かされていなかったさくらさんの素顔やツーショット写真を初公開。2年間の2人の極限の愛や、遺言などが赤裸々につづられている。
 「殉愛」では「数億円」ともいわれる、たかじんさんの遺産についても書かれている。
 亡くなる5日前に病室で弁護士の立ち会いのもと、遺言書が作成されたことが明かされている。主な内容は
★葬儀は密葬で
★立ち会う親族は、さくらだけ
★骨はハワイと大阪に分骨。ただし、大阪の墓はさくらがマンションからすぐにタクシーで行ける場所にすること。
★たかじんメモリアルを作る
★預金は全額寄付。寄付先は大阪市、親がいない子供たちの施設、盲導犬協会
 というものだった。さくらさんが受け取る主なものは
★2人の名義の預金
★大阪、東京のマンション
★テレビ番組の看板料
 としている。
 関西では現在でも関西テレビ「たかじん胸いっぱい」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじんNOマネー」の3番組が放送されており、名前の看板料は前事務所「P.I.S」のスタッフだったK氏でなく、さくらさんが設立した新会社に支払われている。
 1人目の妻の子供で、唯一の実子である長女のH氏とは感情のもつれもあり、「一切相続させない」と記されていた。遺言書に書かれていても、法的には実子は遺産総額の4分の1を相続する権利を持つが、H氏は遺言書の無効を求めて提訴。しかし、裁判所は医師の「正常な判断力を有する」という診断書や、作成時の映像を見て遺言書の正当性を認める判断を下したという。
 本書では友人、番組関係者から担当医師まで、ほとんどの登場人物が実名で記されているが、H氏、K氏と同僚のU氏だけはイニシャルで記されている。
 ◎上記事の著作権は[スポーツ報知]に帰属します


百田尚樹がたかじん未亡人の代弁者になって娘を罵倒! その理由は?
excite ニュース リテラ  2014年11月10日 12時30分 (2014年11月11日 19時56分 更新)  
「ここまで露骨に書くなんていったいどういうつもりなんだ?」「あの売れっ子作家がなんでこんなことを書いてるんだ」
 百田尚樹によるノンフィクション『殉愛』(幻冬舎刊)が出版されてから、関西のマスコミ関係者の間でこんな戸惑いの声がしきりにあがっている。
 やしきたかじんが亡くなる3カ月前に結婚した32歳年下の妻・さくらさんがはじめてメディアで証言し、しかも、その"愛の物語"を当代一の売れっ子作家・百田センセイが書き下ろしたことで大きな話題になっている同書。だが、関係者がクビをひねっているのはその意外な組み合わせだけではない。この『殉愛』という本はとにかくいろんな意味でキナ臭い匂いがぷんぷん漂っているのだ。
 まず、唖然としたのがプロモーションの方法だった。発売日ぎりぎりまで書籍の存在すらひた隠しにされ、発売当日に「スポーツニッポン」だけが朝刊で前打ち。その夜、『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)に百田が出演して二人の感動物語と出版の裏舞台を大々的に特集するというあざといメディア戦略が仕掛けられたのだ。
「たかじんさんなら、こういう特定のメディアだけを優遇するようなやり方は絶対にしなかった。しかも、『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ系)のような冠番組でなく、彼があれだけ毛嫌いしていた東京の番組に独占放送させたわけでしょう。完全に商売丸出し。そういう意味じゃ、たかじんさんの遺志より幻冬舎商法に乗っかった感じですね」(在阪テレビ局関係者)
 まあ、それでも内容がほんとうに夫婦愛を描こうとしたものなら、多少売り方があざとくてもここまで眉をひそめさせることにはならなかっただろう。だが、この本が出版された背後には、夫婦愛と何の関係もない、たかじんの利権や遺産をめぐる争いがあり、しかも本書はその争いの中で未亡人の言い分だけを代弁し、彼女を露骨に利するかたちになっているのだ。
 たかじんの未亡人・さくらさん(当初、報道ではS夫人という表記だった)をめぐっては、たかじんが亡くなった直後から、彼を囲い込むような不可解な行動がしばしば週刊誌で批判的に報道されてきた。たとえば「週刊文春」(文藝春秋)では、1月23日号、2月6日号と2号にわたって、未亡人がたかじんの死を彼の実母や実弟にも知らせず、参列者5人だけの火葬ですませてしまったことが報道され、火葬場でたかじんの骨を見て「うわぁ~、焼き上がったマカロンみた~い」と言い放ったと書き立てられた。
また、同記事では、未亡人がテレビ局への関与を強め、過去の映像の使い方にまでいちいち介入していることなども指摘されていた。
 そしてしばらくすると、たかじんの娘、そして元マネージャーとの遺産や利権をめぐる争いが表面化する。たかじんには亡くなった元妻との間に娘がいるのだが、たかじんが遺した遺言状では、娘には一切遺産を相続させないとあった。これに対して娘は「父親が正常な判断力を失った状態で書かされた」として無効の訴えを起こした。
 また、たかじんが芸能活動の拠点としていた事務所「P.I.S」は、この娘とたかじんの元マネージャーKが役員に名前を連ねていたのだが、未亡人はこの事務所についても「次の社長は私」と通達し、2人を追い出しにかかったという。そして、2人がそれに応じないと、新会社「Office TAKAJIN」を設立。たかじんの遺言状をたてにして、テレビ局に振込先を変更させ、この会社にたかじんの名前を番組に使う看板料を入金させるようになったという。
 この問題を報じた「女性自身」(光文社)9月3日号は、こんな証言を掲載している。
「番組がたかじんさんの名前を使う際には、看板料が発生しています。年間約1億5千万円で、これらはすべて妻のA子さんが社長を務める会社に振り込まれています」
「たかじんさんはマネージャーに『俺が死んだら冠番組は全部終わらせてほしい。事務所は好きなようにしろ』と言ったそうです。12月末には遺産配分に触れたエンディングノートの存在も明かし、長女についても金を渡すと明言していたそうです。しかし遺言はA子さん(未亡人のこと)の総取りのような内容。彼女が結婚したのは死のわずか3カ月前。なぜこれほど一方的な遺言になるのでしょう」
 今回の百田尚樹の『殉愛』は、こうした報道、告発に対する未亡人サイドからの逆襲という役割をになっているのである。実際、同書を読むと、一連の週刊誌報道がすべて「捏造」「真っ赤な嘘」であり、彼女が「遺産目当てなどではなく」、「たかじんの思いを大切にしようとしているだけ」「たかじんの遺志を守ろうとしただけ」。そういう主張がひたすら繰り返されている。
 いや、それだけではない。全編に未亡人と対立する元マネージャーのK、そして娘のHへの批判、誹謗中傷がちりばめられているのだ。たとえば、娘についてはこんなふうに記されている。
「たかじんの携帯に娘から『なんや食道ガンかいな。自業自得やな』という内容のメールがあった。それを見た彼は激怒して、『親子の縁を切る!』と言った」
「(退院した楽しいムードは)たかじんの携帯に届いた一本のメールで壊れた。娘からだった。退院を祝うものではなく、『なんかわけのわからん韓国女に世話してもらっているらしいな。いざとなったら、私も出ることに出るよ』(略)たかじんはそのメールを見て、あらためて『娘は許さん!』と怒った。(略)娘もまた一度も見舞いに訪れることはなかった」
「娘のたび重なる無心に、たかじんは後年うんざりしていたらしく、親友の松本哲朗は『娘の頭の中は金しかない! 縁を切りたい』とたかじんがこぼしているのを聞いている」
 マネージャーのKに対してはもっと辛辣だ。マネージャーとは名ばかりで、ただの運転手だった、ミスばかりしていた、仕事ができなかったという悪口を繰り返したうえで、未亡人の証言で手術の翌日に女遊びをしていたといったエピソードを暴露する。また、あとがきではわざわざ「Kの裏切り」として、テレビ局に勝手に追悼番組の許可を出し、看板料を請求していたことを記述。さらには、事務所の「帳簿をいじっていることが判明した」「一千二百万円近い使途不明金があることが明らかになった」「大阪のマンションから、たかじんの私物のいくつか、それに金庫の中の多額の現金が紛失していたのだ」と、まるでKが犯罪に関与しているかのような書き方をしているのだ。
 もちろん、これまでの夫人を批判した週刊誌報道には誤報もあるだろう。だが一方で、未亡人が母親にたかじんの死を知らせなかったことや、テレビ局から看板料をとっていることなど、明らかな事実もいくつもある。それらをひっくるめて「捏造」と決めつけ、故人の娘や元マネージャーをここまで非難するのは、あまりに一方的すぎるだろう。
 しかも、驚かされるのは、これらの記述の多くが未亡人の証言に丸乗りしただけで、"ウラ取り"されている気配があまりないことだ。本文を読んでも"捏造"と決めつけた記事の具体的な論証さえ行っていないケースがいくつもある。
 百田自身は本書のエピローグで「読者にはにわかに信じられないかもしれないが、この物語はすべて真実である」と大見得をきっているが、その根拠としてあげているのは以下のことだけなのだ。
「家鋪さくらの記憶力は異常ともいえるほどで、日をずらして質問しても、何度質問しても記憶がぶれることは一度もなかった」
 これを"ノンフィクション"だと称しているのだから笑ってしまうが、となると、当然"捏造"よばわりされた「週刊文春」、そして守銭奴呼ばわりされた娘や、犯罪者扱いされた元マネージャーKが、これから百田本に大々的に反論する可能性はあるのだろうか。
 しかし、結論からいうと、それはかなり難しそうだ。というのも、百田が出版社にとって最大のウィークポイントである"作家タブー"になってしまっているからだ。
「百田さんは人気作家として本を出せばベストセラー間違いなしですからね。『週刊現代』を発行する講談社からは『海賊と呼ばれた男』がメガヒットしていますし、『週刊新潮』(新潮社)では最近まで連載を持っていた。これまで未亡人を批判してきた『週刊文春』でも、もうすぐ百田の連載がスタートする予定です。これでは百田さんが出した本への反証、批判はできないでしょう」(出版関係者)
 いや、百田本への反証だけではない。百田はいまや、たかじんの未亡人のマスコミ代理人になっており、その結果、未亡人への批判そのものが難しくなっているという。
 実際、3ヶ月ほど前、さくらさんをめぐる遺産バトルの情報が「週刊文春」に持ち込まれたが、「文春」はそれまで2回記事にしていたにもかかわらず、今回は百田が関係していることがわかったため、記事化を断念したのだという。
「百田さんが圧力をかけたのか、『文春』が自主的に判断したのかはわかりませんが、『文春』は記事にするのを止めてしまったらしいですね。結局、情報は百田と関係のない光文社の『女性自身』に持ち込まれ、記事になったようですが......」(出版関係者)
 うがった見方をすると、未亡人サイドがこの本を百田に執筆させようとしたのも、こうした効果を見込んでのことのかもしれない。
 それにしても、百田のような売れっ子がなぜ、今回のような内輪の泥仕合にクビをつっこんで、本まで書く気になったのだろうか。『殉愛』によれば、「たかじんは百田尚樹さんの大ファンで、最後に読んだ本は、百田さんの『海賊とよばれた男』」であり、たかじんが遺したメモにも「僕の本をだすなら、百田に助けてもらう」と記されていたというのだが......。
「なんかその話はできすぎの気がしますけどね。ただ、さくらさんは『そこまで言って委員会』の出演者等にも個別に声をかけて会っているらしいので、百田さんに対しても『会いたい』とアプローチしたんじゃないでしょうか。さくらさんはかなり魅力的な人なようで、会うと、みんな気に入っちゃうらしいですから」(在阪テレビ局関係者)
 関西のテレビ業界では、百田センセイと未亡人をめぐって、信じがたいような噂もとびかっている。......が、それを書くと『殉愛』と同じタレ流しになってしまうので、今回はやめておくことにしよう。
(田部祥太)
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