手ぐすね引き反日団体 安倍首相、祖父岸信介元首相の時代にはなかった「難題」…慰安婦をめぐる「歴史戦」

2015-04-28 | 政治

2015.4.28 05:03更新
【産経抄】てぐすねひき反日団体 4月28日
 一体誰のアイデアだったのだろう。昭和32年6月、米国に到着した岸信介首相は、すぐにアイゼンハワー大統領とゴルフをすることになった。スコアは岸氏によれば「本当に外交的な結果」、つまり引き分けに終わる。
 ▼岸氏と差し向かいでシャワーを浴びた大統領は、あろうことか、自らの運転で大使館まで送っていった。その日の記者会見で岸氏の印象を聞かれた大統領は、こう語っている。「大統領ともなると、いやなヤツとも笑いながら話をしなければならない。ところがゴルフは、好ましく思う相手でないといっしょにやらんもんだよ」。
 ▼完璧な、もてなしだった。大統領は岸氏の中に、「自国の独立を目指し、国際情勢を地政学的にとらえ、同盟国として助け合う気概」を見て取ったのではないか。櫻井よしこさんは小紙のコラムで、米国側の厚遇の理由を指摘していた。
 ▼岸氏が大統領とともに出した共同声明には、「日米新時代」が謳(うた)われていた。さらに岸氏は下院で行った演説で、「民主主義の原則と理想を確信している」と訴えた。米国を訪問中の安倍晋三首相は、祖父の事績を大いに参考にしているはずだ。
 ▼今回は、オバマ大統領との首脳会談のほか、上下両院合同会議での演説が予定されている。東アジアで軍事的脅威を強める中国を牽制(けんせい)するために、何より強固な同盟関係を確認することが重要だ。往年のパワーを失いつつある米国に、日本という頼もしいパートナーの存在を印象づける絶好の機会でもある。
 ▼もっとも安倍首相は、祖父の時代にはなかった難題を抱えている。慰安婦をめぐる「歴史戦」である。訪問先のカリフォルニア州では、韓国系、中国系の反日団体が、手ぐすね引いて待ち構えているだろう。
  ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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安倍首相の土産 パター / 『アメリカに潰された政治家たち』 第1章 岸信介
祖父(岸信介元首相)が「基本方針」を布石に安保改定まで突き進んだように、集団的自衛権や憲法改正に 
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『約束の日 安倍晋三試論』小川榮太郎著 幻冬舎文庫 平成25年7月20日 初版発行 

     

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