京都アニメーション放火事件から４年 2023/07/18

京都アニメーション放火事件から４年
　NHK 2023年07月18日　08時09分
　「京都アニメーション」のスタジオが放火され、社員３６人が亡くなり、３２人が重軽傷を負った事件から、１８日で４年となります。
　殺人や放火などの罪で起訴された青葉真司被告の裁判はことし９月から開かれることになっていて、遺族のひとりは、「命の尊さを訴えかけられるような裁判になってほしい」と訴えています。
　４年前の７月１８日、京都市伏見区にある「京都アニメーション」の第１スタジオが放火され、社員３６人が亡くなり、３２人が重軽傷を負いました。
　この事件で、殺人や放火などの罪で起訴された青葉真司被告（４５）の裁判員裁判は、ことし９月５日に初公判が開かれ、来年１月２５日に判決が言い渡されることになっています。
　裁判では被告の責任能力の有無や程度が争われる見通しで、被告人質問では事件を起こした動機なども問われることになります。
事件で亡くなったアニメーターの遺族は、「事件から４年がたっても、悔しさや悲しさは深まる一方です。同じような事件で犯罪者、被害者が２度と出てほしくありません。そのためにも、命の尊さを訴えかけられるような裁判になってほしいです」と話していました。
　別のアニメ−ターの遺族は、「何年たとうと、息子が帰ってくることはなく、傷が癒やされるということはまったくありません。４年の間に被告の考えも変わっていると思います。なぜあんなことをやってしまったのか、悪いことをしたと思っているのか、現在の気持ちを裁判で語ってほしい」と話していました。
１８日は、現場のスタジオ跡地で事件の発生時刻にあわせて遺族や会社の関係者が出席して、追悼の式典が開かれる予定です。
京都アニメーションでは周辺の混乱を避けるため一般の人に現場周辺を訪れないよう呼びかけていて、代わりに午前１０時半から「ＹｏｕＴｕｂｅ」の京都アニメーションの公式チャンネルで、追悼のための映像を配信することにしています。

　◎上記事は[NHK]からの転載・引用です