〈来栖の独白 2020.9.29〉 猫の琵琶ちゃん 【Hanada】11月号 日下部羊著「告知」「廃用身」

2020-09-29 | 日録

〈来栖の独白 2020.9.29 Tue〉
 午前、公園、猫の琵琶ちゃんのところへ。といっても、琵琶ちゃんが午前にあの場所に居たことは一度もない、会えたことはないが(午後、琵琶はあの場所に出張?してくるのだろう)、琵琶に会えるほかの場所をしらないので、行ってみた。昨日、やつれていたので、気になって行ってみた。
 すると思いがけないことに、琵琶が居た。午前に、初めて琵琶に会えた。確かに琵琶だと思うが、ここひと月あまり、琵琶にそっくりな猫が近辺に居るので「琵琶ちゃんかなぁ」と、私は暫く凝っと見た。琵琶に違いないようだ。やはり少し窶れて毛にも艶がない。
 すぐに好物のチュールを出すと、喜んだ。
 琵琶との逢瀬、初期の確かな記憶はない。もう、8年を超えるか。すべて、主なる神に感謝。

 注文しておいた本と雑誌(『Hanada』)が届いているので、帰路、セブンイレブンに。
 『Hanada』は、安倍前総理に「ありがとう お疲れ様」という気持ちで注文した。安倍さんが辞任を表明したとき、慰労・ねぎらいといった人間らしい言葉をかけたメディアが如何ほどあっただろう。底の浅い、人間性の薄い、メディアばかり。
  このところ、久坂部羊さんの本を読んでいる。
 医師であり作家という人の著書は、加賀乙彦氏、帚木蓬生氏など読んできたが、久坂部羊氏の作風は二氏とはガラリと異なる。そのことを昨日も考えていて、ふと気づいた。二氏は精神科医であるが、久坂部氏は外科・麻酔科医である。作風が異なる必然的な根拠のように思えた。
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久坂部羊のお仕事

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告知
  幻冬舎 文庫 久坂部羊 著

  
 在宅医療専門看護師のわたしは日々、終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。治らないがん、安楽死、人生の終焉……リアルだが、どこか救われる6つの傑作連作医療小説。

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廃用身
  幻冬舎 文庫 久坂部羊 著

  
 廃用身とは麻痺して動かず回復しない手足をいう。患者の同意の下、廃用身を次々と切断する医師漆原。告発するマスコミ。はたして漆原は悪魔か?『破裂』の久坂部羊の衝撃的な小説デビュー作。


久坂部羊著『神の手』(上)(下)、読了 2020.9.27
久坂部羊『悪医』読了 『神の手』(下)・『芥川症』注文 2020.9.14
帚木蓬生著『閉鎖病棟』
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死刑執行された しかし絶命せずに息を吹き返した 『閉鎖病棟』 …〈来栖の独白2019.2.17〉 
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帚木蓬生氏の「閉鎖病棟」映画化で、笑福亭鶴瓶が死刑囚役に 綾野剛も出演 2019/11公開

    

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和歌山カレー事件が題材 帚木蓬生著『悲素』 ヒ素という秘毒を盛る「嗜癖の魔力」 毒は人に全能感を与え、その〈嗜癖〉性こそが問題 

     
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《死刑とは何か~刑場の周縁から》 加賀乙彦著『宣告』『死刑囚の記録』 大塚公子著『死刑執行人の苦悩』


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