トヨタのレクサスSUVは「買うな」米誌・・・販売が一時中止に

2010-04-14 | 社会

レクサスGX460の販売が一時中止に、調査誌の問題指摘で
ニューヨーク(CNNMoney)2010.04.14 Web posted at: 10:31 JST Updated
 消費者向け製品・サービス情報誌のコンシューマー・リポートは13日、トヨタ自動車のスポーツ用多目的車(SUV)「レクサスGX460」の2010年モデルに安全上の問題があるとして、消費者に「不買」を推奨した。これを受けてトヨタは同日、GX460の販売を一時中止することを決定した。
 コンシューマー・リポートによると、走行テストの結果、GX460は曲がり角やカーブでのハンドル操作時に横滑り防止装置(ESC)がうまく機能せず、車両が横滑りして横転するおそれがあることが分かった。アクセルペダルから足を離すと車体後部が外側に横滑りし、ESCが作動したのは既に危険な状態になってからだったという。実際の運転では車両が横転し、死傷事故につながる恐れがあるとしている。現時点では、この問題に起因する死傷事故の情報は入っていないという。
 同誌は、問題が是正されるまでGX460を買わないよう消費者に勧告。同車は発売されてからの3カ月で約5000台が売れたといい、所有者に対して高速道路の出口付近で注意を払い、トヨタに修理を求めるよう促した。同誌が不買推奨を判断するのはきわめてまれで、2001年に三菱自動車の車種に対して出されて以来となる。
 トヨタはこれを受けてディーラーにGX460の一時販売中止を指示し、「状況を非常に深刻に受け止めており、コンシューマー・リポートに指摘された問題の特定と是正に努める」(レクサス事業部門のバイス・プレシデント兼ジェネラル・マネジャーのマーク・テンプリン氏)との談話を発表した。
 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)も同日、GX460のESCが安全基準を満たしているかどうか検証することを表明した。
 GX460は2010年型で設計が変更されており、09年までのモデルではこの問題は起きないという。トヨタはこれまで、GX460について「すべて米政府の基準通り、あるいはそれ以上」だと説明していた。
 衝突時の死傷リスクの低減を見込めることからESC採用の法制化が各市場で進んでおり、米国では2012年までにESCをすべての新車の乗用車に搭載することが義務付けられている。
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トヨタのレクサスSUVは「買うな」 米誌、異例の厳しい評価
2010.4.14 10:04
 米消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」は13日、トヨタ自動車が今年1月に米国で売り出したスポーツタイプ多目的車(SUV)「レクサスGX460」について、安全性に問題があるとして「買うべきではない」との評価を与えた、と発表した。同誌が自動車にこうした厳しい評価を与えるのは2001年以来で異例。
 大規模リコール(無料の回収・修理)問題で米国で安全性に対する信頼が揺らいでいるトヨタ車にとって、さらなる打撃となりそうだ。
 同誌が行った走行テストで、GX460が高速できついカーブに差しかかった際、後輪が外側に滑りだして路肩にぶつかったり横転事故につながりかねない挙動を示したという。同誌は、車の姿勢を立て直す働きをする電子装置が作動するタイミングが遅れるのが原因と指摘、早急に改善するようにトヨタに求めた。(共同)


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