温暖化の影響 消滅危機 山の氷河に別れ告げる会 スイス 2019/9/23

2019-09-23 | いのち 環境

消滅危機 山の氷河に別れ告げる会 スイス

 NHK NEWS WEB 2019年9月23日 7時33分 環境
 スイスのアルプス山脈で消滅の危機にある氷河にお別れを告げる会が開かれ、集まった200人以上の研究者や地元の住民が温暖化対策を急ぐよう訴えました。
 スイス東部の標高2600メートルほどの斜面にあるピゾール氷河は、120年以上前から研究が行われてきた由緒ある氷河で、当時100メートル近くあったとみられる氷の厚さは、今では2メートルから5メートルほどまで薄くなっています。
 スイスアルプスでは記録を取り始めてからすでに500以上の氷河が消滅したうえ、ここ数年は温暖化の影響で氷河の溶けるスピードが速まっているとされ、ピゾール氷河も数年のうちにすべて溶けるとみられています。
 お別れ会は22日、ピゾール氷河を見渡せる山の中腹で行われ、黒い服を身につけた氷河の研究者や、地元の住民など200人以上が集まりました。
 お別れ会ではまず、チューリッヒ大学で氷河を研究しているマティアス・ヒュスさんが「この氷河は助けられないけど、ほかの氷河は助けられます。二酸化炭素を削減して氷河への影響を減らしましょう」と危機を訴えました。
 さらに神父が氷河が見える岩の上に石を積み上げると、参加者たちがそれに続き、小さな石の祭壇をつくり、氷河にお別れを告げていました。
 お別れ会に参加した地元に住む72歳の男性は「昔はこの下の湖まで氷河があり、スキーでおりることができました。とてもがっかりしています。ほかの人たちに温暖化の影響について知ってもらいたい」と話していました。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です


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