「経験豊富な警護員なら、音がしたらすぐ台上から安倍氏を降ろしたはず」 2022/7/11

2022-07-13 | 社会

警護経験足りず? 警察OB「銃声後、人数いたが動けなかった」
 2022/7/11(月) 21:12配信 毎日新聞

 「警備に問題があった」。安倍晋三元首相(67)が、奈良市内で参院選の街頭演説中に銃撃されて死亡した事件を受け、松野博一官房長官は11日、警察庁から警護の不備を認める報告があったと、明らかにした。

 元首相が選挙期間中、衆人の前で凶弾に倒れた衝撃は大きく、地元の政治関係者などからは警察当局に徹底検証を求める声が上がった。

 【写真】確保される容疑者、手当てを受ける安倍氏

 8日午前11時半ごろ、安倍氏は奈良市中心部の近鉄大和西大寺駅北口駅前のロータリーにある車道に挟まれたエリアで高さ約40センチの台上に立ち、参院選の自民候補者の応援演説をしていた。周囲には、警察の警護員が複数いた。安倍氏の前側に大勢の聴衆が集まり、警護員はそちらを向いていた。
 そこに、後ろ側から数メートルの距離に近づいた山上徹也容疑者(41)が、手製銃を立て続けに2発撃ったとされる。1回目の銃声を聞いた安倍氏は立ったまま後ろを振り向き、まもなく放たれた2発目を被弾したとみられている。
 現場にいた記者によると安倍氏の近くにいた警護員の一部は1発目の発射音を聞くと、山上容疑者の方に駆け寄ろうとした。ただ、2発目の被弾を防ぐために安倍氏を押し倒したり、覆いかぶさったりする動きは見られなかった。
 埼玉県警で要人警護などを担った佐々木保博さん(64)はニュース映像などを確認した上で「四方八方から見られる演説場所の選択が良くなかった」と指摘する。また、警護員の動きについても「人数だけいて動けなかった」と残念がり、「経験豊富な警護員なら、音がしたらすぐ台上から安倍氏を降ろしたはず」と語る。「警護員同士の連携も見られなかった。地方で要人警護の経験が少ないかもしれないが、危機感は常に持たないといけない」
 銃撃時、安倍氏の近くにいたある奈良県議は「要人が奈良への来訪を避けるようになるのではと不安だ。警察当局は徹底して調査・検証してほしい」と注文した。【久保聡、金子昇太】

 最終更新:毎日新聞

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です


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