山上容疑者、精神鑑定のため大阪拘置所に移送…4か月間の鑑定留置
2022/7/25(月) 11:55配信 売新聞オンライン
安倍晋三・元首相(67)が奈良市で銃撃され死亡した事件で、奈良地検は25日、逮捕された山上徹也容疑者(41)について、勾留先だった奈良西署から大阪拘置所(大阪市都島区)に移送し、鑑定留置を始めた。11月29日までの約4か月間の予定。
鑑定留置に伴い、今月29日までだった山上容疑者の勾留はいったん停止された。今後、専門医によって事件時の精神状態や刑事責任能力の解明が進められる。
捜査関係者によると、山上容疑者は手製の銃や火薬などを準備し、安倍氏の演説予定を調べた上で銃撃。動機については、母親が入信した「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」を恨んでおり、同連合とつながりがあると思った安倍氏を狙った、と供述している。
山上容疑者は計画的に行動する一方、安倍氏を襲撃した動機の論理に飛躍があることなどから、地検は、裁判で精神状態や刑事責任能力の有無が争点となる可能性を考慮し、精神科医による鑑定を実施しておく必要があると判断した。
ある捜査幹部は、山上容疑者について「取り調べでは理路整然と話をしている。記憶もしっかりしており、話がぶれることがない。これまでのところ、供述の裏付け捜査に支障は出ていない」と話す。
最終更新:読売新聞オンライン
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