こんにちは。
今日は,出張で愛知県に来ています。これから車の中で,少し仮眠をしようと思います。
世界で増々,拡大し続ける資本格差主義経済。
私たちが暮らすこの日本においても今や,経済の格差は明らかに実感を伴って来ていると感じます。
先富論とトリクルダウンでは,経済が成長しても格差の是正には為り得ません。その辺は,また後日記事にて。
以下は「2016,7,5」に掲載した「神道に観た御日供と現代の経済ファンド」と云う過去記事です。
いきなりですが,神社の御日供(おにっく)と云う言葉を御存知でしょうか。今日は,この御日供を記事にしたいと思います。
現代の神社神道に「御日供講」若しくは「御日供会」と云うそれぞれの神社の中にある護持会があります。この御日供講では何をしているのかと云うと,毎日,神様へ奉納する大御饌「御米」「御酒」「穀物」などの購入費用を講に参加する皆で少ない資金を出し合うと云う護持制度です。それぞれの神社で奉納する金額は違いますが,平均年間一人5000円です。したがいまして,単純に日割り計算すると1日当たり13円から14円になります。
私は,この御日供と云う護持制度がとても好きです。何故かと云うと経済の原点である五穀豊穣に感謝し,新鮮な御米や穀物や御水,御酒を奉納できるお祀りに参加出来るからです。しかも,この御日供制度は,おそらく経済の金融ファンドの元ではないかとも考えています。そんな大袈裟なと思うかもしれませんが,本当にそう思っています。それは,不特定多数の人から少額のお金を集めて奉納品を購入し御祭りとするからです。違いは配当があるかないかです。精神的な配当は相当のものだと思いますが(笑)
現代の我々が考える仕事とは,正に神道に云うお祭りごとではないかと真剣にそう考えます。仕事こそがご神業であり,最も良い修行となると思うのです。よく神社などで,ご神業と云って複数の人たちで参拝しては宗教の勧誘をしたり,大きな声で呪文らしきものを唱えたり,他の参拝者の邪魔になっているのもお構いなしで,円陣を組んで演技をしている方を見かけることがあります。神社は個人が日々の生活に感謝し,神様へその想いを奉納する場所と云うことが現代の神社の役割となっています。先日も私の暮らす地域の一宮と氏神神社で,そのようなことがあり祓いをして来ました。感謝の気で満ちた神域には必要ありませんので。
私は古神道ですから,朝起きて太陽神に感謝を捧げて,夜には北斗七星に感謝を捧げています。日中も山を見れば山を拝し,川を見れば川を拝し,空を見上げれば空を拝しています。そのことは,特別何を祈願する訳でもなく,ただ日々の暮らしに感謝しているだけです。祈願も祈祷も何もしません。神社で御願いこともしません。それが正しいとも思っていません,ただ祈るだけですから。
一番最初,御日供と云う制度の存在を知ったのは,京都にある貴船神社でした。何時ものように綺麗な拝殿をじろじろと見渡していた時に,何やら鴨居の上部分の壁に人の氏名がズラリと並んでおりました。なんでも知りたがる私は,帰宅してから早速,調査! すると,どうやら御日供講の参加者の氏名であることが分かりました。そして,御日供についてさらに調べている最中に,感動してしまい,この制度は凄い!だれが考えたのだろうと想いながらさらに調査を続行して辿り着いた先が経済金融ファンドでした。
御日供を勉強していて,現代の経済金融ファンドに辿り着くとは,何やら訳が分かりませんがそれも良しとします。それと,この貴船神社さんは岩から湧き出る御水,つまり御神水がとても美味しいです。以前から,貴船神社さんの御神水を自宅の神様へ奉納したいと思っていましたので,専用のボトルを購入(1本300円でした)し,2本分の御神水を授与して頂きました。感謝。
きっと,今に伝わる日常生活の様々な事柄が神道や仏教から発生し,形を変え現代でも承継されているのでしょうね。 まさに,故きを温ねて新しきを知るです。ちなみに,伊勢神宮では日別朝夕大御饌祭と云う御祭りがされております。
伊勢神宮の日別朝夕大御饌祭 http://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/higotoasayu.html 貴船神社の御日供講 http://kifunejinja.jp/onikukou.html 上賀茂神社の御日供講会 http://kamigamojinja.jp/group/index.html
上の写真は,貴船神社の有名な赤灯篭参道です。
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太古の昔から日本人の性質は互いに支え,助け合い,足りないところを補い続けた民族でした。
私たちの祖先は,それを相互扶助とし和の仕組みとしました。
又,人はそれぞれ違いがあり,その違いを認め合い,尊重し合うことを大切にして来ました。
それが祈りの民族と云われる大和の民。大和民族です。
そしてまた日本人の本当の性質を勇気を以て再び伝え広めて行きたいです。
そのことが日本を取り戻し,日本人としての誇りを取り戻す真の意味だと考えます。
観世音菩薩とともに。花咲 あさひ 拝