私達,古神道家が最も危機感を抱く言葉が,個人主義と云う恐ろしい言葉です。
確かに,現代社会に生きる私達にとって個人主義と云う言葉は魅力的に感じるかも知れません。
法律家の中にも個人主義と基本的人権を同義に解釈する人もいます。
私も仲間の弁護士や奉仕先の宗教家とよく議論しますが,個人主義と基本的人権は全く別の概念です。
そもそも日本語は祝語とも云われ,一音一音に魂が籠められていると言われています。
それが言霊信仰と云われる独特な信仰形態です。
この個人主義と云う言葉を使い始めて行くと,
次に自己責任と云う言葉を何ら躊躇することもせずに使い始めて行くことになります。
私達の国,日本は互いに支え,助け合い,足りないところ補い続けて行くことでしか生きては行けません。
その代表的な仕組みが相互扶助です。
相互扶助は,西洋が発祥だと主張する人もたくさん存在しますが,実は日本の縄文時代が相互扶助の始まりです。
私たちの国の歴史に,一度たりとも個人主義や自己責任と云った時代はありません。
拝