久し振りに爽やかな朝になった。軽快にペダルを踏んでいると、後から車の音がして、あっという間に軽自動車がジジの横を通り過ぎていった。暫くして遠くの方で、その軽のブレーキランプが光った。はて、真っ直ぐの道なのに徐行とは・・・。気にも留めずに、走って行くと、今度はジジの自転車がブレーキをかける破目に。というのも、散歩途中なのか乳母車に腰を下ろしたおばあさんと、自転車に跨ったままのおじいさんが、身振り手振りよろしく楽しそうに立ち話していたのだ。おじいさんの自転車は道の真ん中辺りまではみ出しているのだが、気にも留めていないようだ。おばあさんの足元には小さな犬が地面にペタリと座って、二人の話を大人しく聞いているようないないような・・・。周りは月見草が一杯咲いていて、此処だけはこの迷惑な立ち話も許されてしまうような長閑な空気感が漂っていた。
走行データ D:27.35 T:1.32.18 A:17.8 M:35.1 O:31236
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