「川の中の雑木林」と言えば、奇異に感じる人がいると思われるが、現実にこの林は、矢作川河川敷きの先の川の中に２・３ｋに亘り続いている。ここに四季を通じて小鳥が集まるらしい。毎年、春、鶯の初鳴きは、この林の中から聞こえてくる。この鳥達を探して、毎朝、一人のおばさんが双眼鏡を持って、ゆっくり歩いている。唯一、機敏な動きをする時と言えば、小鳥の姿を見つけた時だ。一瞬ハンターの様相で双眼鏡をのぞく。その後は、又、ゆっくりと歩いて回る。ダイエットのためにせかせか歩く人や、ジジみたいに、目的もなく只闇雲にペダルを漕ぐ輩が行き買う早朝の矢作川堤防で、こちらは、写真を撮るでもなく、記録するでもなく、只、「聴いて、見る」優雅な趣味だ。
走行データ D:25.34 T:1.29.35 A:16.9 M:32.3 O:38087
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