窓の下の麦が刈り取られ、切り刻んだ麦藁は畑の表面を覆っていた。もう長い間、この状態で放置されているので、来年の稲作までこのままかなと思っていた。2・3日前、朝から耕運機の轟音が聞こえてきた。雨戸をあけると、麦藁を土の中に鋤きこんでいるようだった。そして、お決まりのように耕運機の周りにアマサギが1羽・2羽と集まりだして、最終的には8羽になった。彼等は虫なのか蛙なのかを、我先にと食べていた。そして、作業終了と同時に8羽全部が撤収していった。その後は、アマサギもいない、黒く耕された何時もの静かな畑が広がっていた。







