もうすぐ1年が終わる。早くも令和二年になるのか。しかし、令和元年はクレイジーな1年だった。何がクレイジーかって?政治も経済も社会も何もかもがクレイジーだった。政治は無茶苦茶政権崩壊状態、経済は悪化してるのに株価は異常に上げつづけ、社会は混乱状態で法も秩序もあったもんじゃない。世界的にも混迷を極め、地球環境は悲鳴を上げ始めた。しかし、そんな事知っちゃいないってばかりに経済成長だと金をバラマキ続ける国ばかり。災害が起きても素知らぬ顔、悪政なのに選挙では圧勝する。何ともクレイジーな一年だった。恐らくクレイジーな1年は今後も続くんだろう。いつか本当にマズイと誰もが気づくまでは。それまでは赤信号みんなで渡れば怖くないって突っ走り、橋桁が崩れ落ちて濁流にのまれて初めて歩みを止める。歩みを止めたらそこで終わりなのに。
超管理社会とはすべての人が政府において管理され統制される社会である。あらゆる場所に監視カメラが取り付けられ、余程の山奥へ行かない限り、
あらゆる行動が監視されている。更に労働と所得管理である。労働者は企業に属する事から個人情報を管理され、個人情報保護法は政府のご都合法となっているため、基本的には個人情報はインターネットを含めて監視され、管理されている。仮に社会が要求することと反する事をすれば超管理社会では即逮捕され、抹殺はれる。マイナンバーによる縛りがかけられれば経済活動も管理されるようになり、政府、自治体により監視化に置かれ、生産性の低い、所謂、社会のお荷物は徹底的に排除されるだろう。たとえば、年間の医療費が嵩む事が分かれば健康保険の使用が制限されたり、高い治療費は医療レベルを下げることで削減される。生活保護は基本的には自治体の厳しい管理のもとで削減されている。現代社会が何か分からない窮屈さ、閉塞感を感じるのは超管理社会にある。個人資産は減少する様にできており、収入は労働の対価としてしか受け取れない。すると人は従順な蟻の如く働くしかない。排除されたら終わりだからである。権力やお金を持っている資産家は優遇され、労働者や庶民など社会的立場の弱い人は冷遇される。反旗を翻そうにも超管理社会では圧倒的力の差により不可能である。唯一の砦である憲法の自由も人権もかなり危機的な状態にある。超管理社会は自由を管理された範囲でしか行使できない様に制限されるからである。超管理社会はカプセルに閉じ込められた閉鎖的な社会なのである。
日銀の株式市場介入やら米国債買いにより、円安株高に誘導されている。これを嫌った外国人は日本株を売りまくっている。ここに来て、急激に円高株安が進行した。米中戦争の悪化と米国のドル安政策によるものである。ドル円は1ドル105円台に突入し、100円台が視野に入ってきた。市場では大変な事が起きたと騒いでいるが日本の現状を鑑みれば円高は大歓迎なのだ。日本の経済はグローバル化しており円高による企業業績は大した影響がない。内需は輸入品の価格が安くなるから仕入れコスト下がり利益率が上がる。また、燃料など資源が安く調達できるから光熱費が下がり生活コストが下がる。もちろん輸入食品の価格も下がる。日銀の低金利円安誘導により、生活にかかるコストは上昇の一途を辿り、銀行預金金利はゼロだから資産は減少する一方である。そもそも通貨が高いということは通貨に対する信頼が上がり、海外旅行も安価になると言うメリットもあれば、海外企業を安く買収することもできる。あらゆるものを輸入に頼っている日本にとって円高の方が良い点が多い。無闇に円安誘導するから国力が衰退する。円高は神風が吹くようなもので、生活者には良い方向である。
人工知能、5Gなどが最近のテクノロジーの代名詞として良く使われる。これらは基本的には未完成で次世代技術に位置づけられる。自動運転、翻訳機、仮想現実、自動画像認識などがその応用分野である。これらのテクノロジーはサービス分野であり、従来型の職人技を使ったモノ作りとは異なる。結論から言うと、次世代テクノロジーは、人間の手を介さないサービスであるから、その点においては便利になるかもしれない。しかし、サービスが発生するためその分の対価が要求される。即ちサービス料が付加されるため同じ様な事をするにもその分の価格が上がる分生活は豊かにならない。例えば、携帯電話は新機種の値段の高いものが要求されるし、通信料は設備投資分が付加される。自動車も付加価値がつく分開発費用が上乗せされるだろう。お金がないとテクノロジーは使えない。そう言う意味で生活は豊かにはならない
少子高齢化の波が止まらない。人間を安く扱ってきた政財界の大罪によりどんどん生産人口が減少していく。さらに、AIやロボットの導入が加速するにつれて益々安価な労働力へとシフトするだろう。そうなると、AIを搭載したロボットと人間の間で仕事の取り合いが起こるわけだが、ロボットは壊れるまで働き続ける。能力は人間よりも高くなる。人間が勝てるわけがない。
すでに株式売買はAIが行っている。銀行取引もAIが担うようになる。コンビニの無人化、等々上げればきりがない。軍用ロボットも開発が進んでおり、次の闘いはロボットと人間の闘いになる。
しかし、唯一の過ちはロボットは消費しないと言うことである。電力以外に消費しない。消費しないと経済は活性化することはない。生産性という無機質な効率化が経済を停滞させ、弱体化していることは明らかである。
時代の潮流は変わらないだろうから、SFの世界が現実化する大きな時代の波に飲み込まれていく可能性は高い。
ターミネータは現実のものとして近い将来起こるだろう。