人類の英知は人類滅亡を加速させる。人類の破滅を加速させる技術革新は自動車と携帯であろう。いずれも便利なものであるから地球上に普及している。車は石油製品の塊である。燃料はガソリンである。それ以外にも、鉄は石炭火力で製造され、プラスティックもゴム製品も石油を原料として製造される。まさに化石燃料の塊が走っていると思って間違いない。次に形態であるが、これはレアアース(金、銀、銅、ニッケル、白金、シリコン)などの塊である。小型であるから1台あたりの使用量はそれほどではないが、人類が一人数台を所有しているとすると、その数は膨大な量になる。
この便利な道具が世界中で使用されるようになり、地上の資源は急速に減少しつつある。先進国は言ううまでもないが、発展途上国も今や、車と携帯は生活必需品だろう。
おそらく、電力、ガスなどに目が行きがちであるが、地球上の資源としては石油、石炭などの化石燃料と、レアアースを含む金属、鉱山資源が最も需要がある。その消費は、ほとんどが車と携帯につぎ込まれていることだろう。その証拠に、中国とインド、中東諸国が経済発展にかじを切り始めて以来、地球上の温暖化、天変地異は加速度的に高まり、資源は急速に枯渇し始めている。
年に気温は0.17度上昇し、もう1℃気温が上昇すれば、もはや地球は持たないらしい。すでに北極の氷が溶け、ヒマラヤなどの永久雪も溶け、海水温も数度上がり、海面も上昇している。これらが、今の異常気象をもたらしている。
今のペースで行けば、人類の滅亡まで数年ということになる。加速度的に変化していくと考えると、残り数年で地球上で人類は生存できなくなる可能性もある。科学者の中にはもはや手遅れと言い始めている人達もいる。
人類だけではなく、それ以外の生物も生態系が狂い始めている。ウナギは取れず、サンマも取れない。野菜も猛暑で干上がり生産量が減少している。
世紀末である。国と国が対立している場合ではないのになあ。これも生態系が狂い始めていることによるのかもしれない。