1年前のある日、母から公正証書で遺言書を書いたからと連絡があった。その際、こちらは兄にあちらはお前にやるからと口頭で内容を告げられた。その内容に特に不服がなかったので聞き流していた。最近、父の様態が急激に悪化したからと連絡があり駆けつけた。その際、遺言書の内容をチラッと口にした。しかし、その内容は先に母から聞いていたものと全く異なるものであり、実際に遺言書を見せるように迫り確認した所、矢張り自分には相当不利な内容だった。早速弁護士に相談してみたが、あまりにも巧妙に作られており遺言状を書き直す以外に策が無いことが判明した。まさに自分が想像した通りの最悪のシナリオが出来上がっていた。まさか、親兄弟に騙されるのかと情けなく思ったが現実を受け入れるしかないと自分に言い聞かせるしかなかった。やるせない思いと無力感だけが残った。金輪際、一切の関係を断ち切る事だけが唯一できる抵抗である。遺言書に効力を持たせるように法律が改正された事により、家族間で遺言書を巡る争いはあちらこちらで起きているいるらしい。くだらない法改正をしてくれたものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます