あふれ返るほど
泣くだけ泣いたなら
後は 立ち上がるのみ
たくさんの支援を受けても
最後の一歩は
自分たちで築きあげる他ない
大切なものを守る為に
今こそ
我ら力ある者が先陣を切り
再生へと踏み出す
さぁ 拳を握り
勇気を振り絞れ
壊滅した町に魂を入れるべく
ひとりひとりが動く時
経験は教訓へと変わり
誰もが
知恵を授かり 助け合う
視線の先に
瓦礫の山が続いても
いつか必ず
そこに陽は射し 花が咲く
希望を胸に抱いたなら
いざ
復興への道へ
テレビで拝見した、
ある被災者の青年の想いを詩にさせて頂きました。
風香・・
とにかく
おにぎりを食べよう
腹が減っては
何も考えられない
迷っていても
悩んでいても
悲しんでいても
腹の虫は鳴く
食べれば
ほんわかと
まあるくなって
力もみなぎる
今は
ただの白米に涙の塩味
だが 確実に味は増えてくる
しょっぱさ以外の別の味
それだけの
経験を強いられたのだから
とにかく
おにぎりを食べよう
何でも食べよう
生きて 生きて 生き抜く為に
希望の詰まった
おにぎりを食べよう
避難所で生活する
皆さまのお腹が空いていませんように・・
風香・・
もし
私の町で同じことが起きたら・・
大切な人も
見知らぬ人でさえ
もし 突然いなくなったら・・
長崎大水害で被災した
あの悲しみが甦る
誰一人
失ってはならない尊い命
身に沁みて感じてる
被災地でなくても
いつものように
何事もないように
今日という日を生きてる人も
映像を通して
みんなが心を痛めてる
自分達に出来ることはないか
お役に立つことはないか
それぞれが考え 探し当て
動き出した
街角に立ち
義援金を募る学生さん
スーパーのレジに置かれた義援金箱
市役所の中に
病院の中にも
若い人達は
コンビニに設けられた箱の中に
たくさんの善意を寄せている
想いはひとつ
「 どうか ひとりでも多くの方が無事でありますように・・ 」
日本全国で
世界各国で
咲き乱れている善意の花
まっすぐに
どうか まっすぐに
あなたのもとへ届きますように・・
あなたの寄せた善意の花が
ひとりの人の命を救っています。
風香・・
余震続く不安の中
寄り添いあう人の縁
いつもは感じ得ない
何かが芽生える
子供の泣き声 話し声
人の声って
こんなにも心強い
同じ痛みを分かつ人
その人たちが囲んでくれる暖
体の芯まで 心の芯まで
沁み渡る
背中を丸める人の背を
自然とさする誰かの手
その人も
潰れそうなほどの
心の痛みを抱えてる
神様
被災された皆さんの
心をお守りください
大切な方と離れ
心配されてる皆さんをお守りください
一瞬にして
天に召された皆さんの
魂をお守りください
今 この時に
救助の手を待ち望んでる
すべての人をお守りください
そして
いつの日か
普通すぎるほど 普通の日を
日常の日を
涙の代わりに
被災された皆さんの上に
お与えください
皆さんのご無事を、
心から祈っております。
風香・・
私という私
目を覚ませ 心の目を
何も出来ないと
うつむいてばかりいないで
私という私
声を聞け 心の声を
何も出来ないと
悲しんでばかりいないで
苦しい時は
誰もが同じ 涙を流してる
私にできること
言葉という愛で
心に灯を灯すこと
震えてる 途方に暮れる
悲しみに打ちひしがれてる人の肩に
そっと 心の手を置こう
私という私
目を覚ませ 心の目を
私らしい愛の手で
誰かを強く抱きしめたい
暗闇の中
灯る携帯の明かり
毛布にくるまれた
あなたが見える
辛いでしょう
苦しいでしょう
負けないで
どうか
負けないで・・
私という私
目を閉じ 人を思え
もし この愛が届くなら
あなたの心を
強く強く
抱きしめたい
何も出来ないと嘆くのではなく、
あなたに出来る何かを探してください。
心細い人に手を差し伸べられるのは、人の温もりだけでなく、
心の温もり 癒し 安心感
私も、うなだれてばかりいないで、
私に出来ることから始めます。
風香・・
