”久しぶり・・”
夢での会話
あなたの
幸せそうな笑みに
恋人の存在を知る
そうだね・・
強がり言っても
ひとりは淋しいよね
離れた日から
埋めれずにいる心の隙間が
さらに
広がっていく気はしたけれど
でも・・
もし これが現実だとしても
夢で言えた言葉は
本当の私の気持ち
”幸せになってね”
あなたの幸せを
心から祈っています
風香・・
常に
心の中にあるもの
濁(にご)らず
驕(おご)らず
自惚れず
いつもいつも
初心忘るべからず
常に
私の中に
頑として
根づいてる
言葉の前では
無になる私
あなたの心へ
私の心へと
まっすぐに届いて欲しいから
届けたいから・・
風香・・
せせらGo!
せせらGo!
せせらぐ川に向かって
おにぎり 水筒
リュックに詰めたらGo!
ウキウキ駆けるよ
足に羽が生える
友達もみんな
鳥になったみたい
急げ 急げ
せせらGo!
せせらGo!
おひさま浴びてGo!
せせらGo!
せせらGo!
せせらぐ川に向かって
魚やエビ取り
楽しみ詰めたらGo!
ドキドキ跳ねるよ
青い空の下を
友達もみんな
バッタになっみたい
急げ 急げ
せせらGo!
せせらGo!
風を感じてGo!
いくつになっても
心のパレットは
純粋な色
風香・・
泣くだけ泣いたら鼻かんで
次の出会いに夢を見ましょう
悲しみテイクアウトしたって
しょっぱい味しか残らない
季節がめぐってくるように
恋も愛もめぐってくるのよ
胸をわずらう彼との思い出
風船つけて飛ばしちゃえ!
アブダカダブラ
アブダカダブラ
幸せのおまじない
かけるわね
”他人(ひと)ごとみたいに言わないで!”、って
そんな悲しいこと言わないでよ
これでも経験済みなの
それに あなたは大切な友達
よく言うでしょ
恋の終わりは
美しさに磨きをかけてくれる
しかも 次にめぐってくる恋は
いつだってその恋が一番
アブダカダブラ
アブダカダブラ
元気のおまじない
かけたから
アブダカダブラ
アブダカダブラ
笑顔のおまじない
効いたみたい
私の大切な友達
そして
全国の失恋中の皆さん
アブダカダブラ
アブダカダブラ
元気になぁれ
風香・・
たそがれノッポ
錆(さ)びれた煙突
古びた町の隅っこに
ポツンとひとり・・
昔 ここは銭湯で
この町一(いち)の賑わいどころ
大人や子供の声あふれ
ノッポは毎日 白煙上げて
みんなに安らぎ与えてた
いろんな人間見てきたろう
いろんな人生見てきたろう
中にはノッポに語りかけ
癒され帰る人もいた
ノッポはみんなの人気者
この町一の人気者
どんなに偉い人だって
ノッポの前では素に戻る
先生だって
スターだって
頑固爺も
みんな みんな
それから幾つか季節は流れ
次々に銭湯が消えてゆく
みんなの家にそれぞれの
お風呂が登場したからだ
ノッポの前からもひとり減り
ふたり さんにん
終(しま)いには
番頭さんもいなくなった
いつの間にか
ノッポはひとりぼっち
何年も
何十年もの時を・・
時代に合わない
錆びれたノッポ
とうとう解体されることとなり
風のうわさで知った
ノッポを愛する人たちが
遠い町から駆けつけて
ノッポを見上げて言った
”ノッポ
ひとりぼっちにさせてごめんな・・
あの時の恩は忘れない
みんなノッポに救われたんだ
また 一緒に働こう!”
ノッポの瞳に涙がこぼれ
嬉し煙を吐き出した
いつまでも
いつまでも・・
たそがれノッポ
ペンキを塗って
装い新たなお風呂屋さん
昔ながらの薪(まき)風呂は
今の時代に嬉しい存在
大人も子供も大はしゃぎ
偉人もスターも先生も
可愛い可愛い赤ちゃんも
ノッポは今日も煙上げ
みんなの笑顔を守ります
みんなに安らぎ与えます
この町一の人気者
この町一の働き者
この町一の
たそがれノッポ
よかったね
ノッポ
風香・・