私の中に
たくさんある色
情熱的な赤に
さびしんぼうの青
琥珀色の思い出にすがっては
セピア色の哀愁に包まれる
優しいピンク
明るいオレンジ
笑顔のイエロー
そして
一番近いジブリ色
それはね
子供のように純粋で
何にも染まらない白色なの
誰もが懐かしむ
無邪気な自分に出会えるジブリ
そんな色が好き
そんな私が好き
大好きなんだ
今度の日曜日
「コクリコ坂から」を観に行きます
大好きな
手嶌葵さんが舞台挨拶をされるので
今から楽しみです
風香・・
せわしく鳴く蝉の声
追うように
けたたましく鳴るベルの音
100歳に
もうすぐ手が届く夏
あなたは逝った
愛する人の
故郷へ帰るたび
出迎えてくれた笑顔
それが当たり前になって
安心しきっていたけれど
想いは愚か
薄れゆく寿命にさえ気づけず
鈍くなってた心
私達夫婦の
仲人を務めた責務を感じ
ふたりの背中を
いつも
見守ってくださっていたのに
尽きることない感謝を
伝え続けることもしないでと
今更嘆いても
もう 遅い
せめて
空を仰ぎ見て祈ろう
今生の役目を成し遂げ
魂となり
新たな旅路に向かわれるその足が
穏やかに満ち
軽やかでありますように
そして
美しい花園へといざなわれ
安らかな眠りに就けますよう
心から
心から
お祈りします
長い長い人生の旅を
本当にお疲れさまでした。
風香・・
咲かす咲かす
とびきり笑顔
あの子に
この子に
りゅうちゃんに
歌って 踊って
ラパッパー♪
虹の架け橋繋げるよ
しまじろう
とりっぴー
お姉さん
素敵な夢をありがとう
咲いた咲いた
キラキラ笑顔
あの子も
この子も
りゅうちゃんも
手拍子 足踏み
ドーンドン♪
みんなひとつに輪になって
みみりん
らむりん
森のなかま
素敵な時間をありがとう
りゅうちゃん
しまじろうコンサート
楽しかったね
風香・・
神に与えられし我が命
わずかに灯る命なら
指折り数える残り日を
ともにあなたと生きましょう・・
黒髪結った 夏の午後
祭りの太鼓 蝉時雨
母のお下がり 赤い下駄
すました顔で 背伸びする
橋のたもとの細い道
あなたを待った 星の夜
不安とときめき交互に
小さな胸が波打った
神に背けぬ我が命
余命短い命なら
清き乙女の胸の絵を
ともにあなたと描きましょう・・
近づく影に胸躍り
浴衣のすそを直すふり
高鳴る胸をすれ違う
ため息こぼれた 夏の夜
待てど暮らせど訪れぬ
はがゆい胸の隙間から
せつない想い込みあげて
思わず泣いた 風の夜
神に染められし 我が命
思うままない命なら
あなたの好きな その色に
すべてを染めてみせましょう・・
橋のたもとに背を預け
小石を蹴った月の晩
浴衣のそでがひらひらと
風に舞った 銀の夜
息を切らして 手を振った
あなたのもとに駆け寄れば
ただひとこと ”ごめんね・・”と
震える私の背を抱いた
夏を彩る風物詩
夜風の音色 星の道
無情に時は過ぎゆけど
褪せることない宝物
あなたとともに生きた人生（みち）
あなたとともに泣いた人生（みち）
あなたを愛せた喜びを
胸に閉まって封をする
思い出詰まった 夏祭り
思い出重ねた 夏の夜
先立つ今宵 ひそやかに
天の橋が舞い降りる
瞳に映る 天の川
儚く消える 時の河
命の灯火 身代わりに
線香花火が花を咲す
神に清められし我が命
涙に濡れた 恋う人の（こうひと）
幸せ願う 鶴のよに
天の橋を渡りましょう
天の国へ向かいましょう・・・
七夕の今夜
織姫さまと彦星さまが
無事、天の国で逢えますように・・
風香・・
海沿いの漁師町
町からバスで二時間
酔って眠る弟達の
背をさすり海を見てた
父と母は四人の子供
目で追うだけで疲れ果て
元気な私ひとりだけ
この時間が好きだった
懐かしい町に降り立ち
あの頃の香り吸い込んだ
色とりどりの貝殻集め
待つ人は もういない
井戸の水に冷やしたスイカ
思いっきり頬張る子供見て
おばあちゃん笑ってたっけ
その笑顔が好きだった
夏はいつも思い出連れて
遠き日を灯してくれるけど
二度と触れぬ温もりと
醒めればなぜか儚い
海沿いの漁師町
一番にバスを降りて
飛び込んだあたたかな
おばあちゃんの腕の中
今も 心の中に・・
今年も届きました
懐かしい人の微笑と温もり
おばあちゃん・・ありがとう
風香・・
