空気の澄んだ
まだ早い清らかな朝
小さな体が灰になった
白い煙は
うさぎの形をつくり
月に帰っていく
涙で空がかすむ
りゅうちゃんのつぶらな瞳も
濡れていた
想えば
私達と家族になるために
遠い仙台から
はるばるやってきたんだよね
運命の赤い糸を
互いに
手繰り寄せながら
う~ちゃん
聴こえるかな・・
う~ちゃんの大好きな二胡
はるちゃん弾いてるよ
涙のレクイエム
他のご家族も一緒に
手を合わせ
別れを惜しんで
思い出たくさんありがとう
笑顔をいっぱいありがとう
癒してくれて
包んでくれてありがとう
次はう~ちゃんの番
やすらかに
やすらかに眠ってね
う~ちゃん
出会ってくれて
本当に
ありがとう
娘と出会うために
私達と家族になるために
よっちゃん(義息)と一緒に
仙台から来てくれたんだよね
楽しい思い出
いっぱい残して
月に帰ったう~ちゃん
出会ってくれて
本当に本当に
ありがとう
風香・・
振り返り涙する時もある
立ち止まり迷う時もある
見えない闇が波のように襲い
打ちひしがれたまま
夜明けを待つ孤独な心
それでも陽は私を照らし
弱気な足取りでも
一歩 一歩
前を向き歩けと言う
転んでも
起きればいいと
あなたが
私を高めてくれる
背中を押して
肩を抱きしめて
あなたがいれば
どんな困難にも立ち向かえる
立ちはだかる山の頂きにさえ
登れる気がするの
あなたが
強く私を守っていてくれるから
あなたが
私を高めてくれる
背中を押して
肩を抱きしめて
あなたといれば
どんな困難にも立ち向かえる
立ちはだかる山の頂きにさえ
登れる気がするの
あなたが
強く私を守っていてくれるから
振り返り涙しても
立ち止まり迷ったとしても
恐れることはない
あなたが
強く抱きしめていてくれるから
命果てる
その時まで
弱気な足取りで生きている人も
一歩一歩 確実に
明日に向かって歩んでいる
自分の人生と
懸命に向き合いながら
~~
東日本大震災で
お亡くなりになった方達のご冥福をお祈りするとともに
今なお、辛い現状の中を暮らしておられるすべての方々に
心よりお見舞い申し上げます。
風香・・
心の暖炉に
あかりを灯した
ぼんやりと
浮かんでくる みんなの笑顔
お父さん
お母さん
可愛い子供達
そして
あなた・・
頬をつたう雨に
濡れるのを恐れて
灯さずにいたあかり
今夜は
ひと晩じゅう消さずにおこう
面影に溺れて
泣き濡れても
とがめる想いに
幕を下ろすから
私も一緒に
傍にいさせてね
寄り添っていてね
夢から醒める
目覚めの朝まで
あなたの大切な
心のともしび
心の絆
永遠に
消えることがありませんように
風香・・
母とお散歩 桃色日和
姉と交合に車椅子
慣れない手つきで運転するも
母はとっても楽しそう
ガクンガクンと揺れるたび
母の頬はピンク色
”ごめんね・・ もっと上手くなるからね”
謝るふたりに
平気な素振り
見せる笑顔もピンク色
なんてったって
久しぶりの外出だもん
そりゃ 嬉しいよね
ついでに 伸びた髪の毛を
美容院でカットして
”色白の綺麗なお母さん”
と 褒められ ご満悦
いくつになっても
病気になっても
女は女
身だしなみは大切と
いつか 母が言ってたっけ
”お母さん 綺麗になったよ”
幸せそうな母を見て
姉も私も ご満悦
母とお散歩 桃色日和
帰る頃には ガタつきもせず
すんなり通る 車椅子
慣れた手つきで交合に
押して帰る散歩道
背中で感じる娘の愛に
パッと咲かせた喜びの花
母の頬に咲いたのは
褪せることない
少女のような
桃色笑顔
母に観せた、
聖福寺での演奏会
笑顔いっぱいで
喜んでくれました
良かったぁ~
風香・・