金曜日の朝、区役所の子育て支援の方から電話がありました。
箱庭の事も話して、話しているうちに
不登校になった1年前、「どうしたらいいかわからない」と泣きながら電話をした時からずっと相談に乗ってくださった職員さんです。
あれからずっと定期的に電話をくださり
、金曜日も2ヶ月ぶりに電話をくれたのでした。
家では話が聞こえてしまうので
「今から話に行きますね」と伝え、
直接区役所に向かいました。
支援の1つとして、訪問支援というのがあると数枚のプリントを渡されました。
訪問員さんが訪問してきて、第三者と関わることで将来を一緒に考えていけるようになるという支援だそうです。
「すみません、なんとかしようとするのはやめようと思っていますのでせっかく用意して下さったプリントは受け取らないでおきます。
オトが何かをしたい時、動き出したい時に、そのタイミングが大事なような気がしていて。
カウンセリングには今行けてまして、カウンセラーさんとの信頼関係も出来ている状態です。
でも、ここから先はオトに『○○したい!けれどどうしたらいいか』等がでてこない限り、どんなサポートも前に進められないなぁと思っているんです。
それが見つかるまでは、カウンセリングは第三者とお喋りして安心できる場所であったらいいな
というスタンスで通っているんですよ。」
それから、
好きなことで外出が少しずつ出来ていることと
お手伝いをしてくれていること
印象的な会話などを話しました。
箱庭の事も話して、話しているうちに
またオトのことが少しわかったような気がしました。
「箱庭する時、第1個目のフィギュアを置くのが物凄く迷って時間がかかったそうなんです。
もしかしたら、今 現実でも、オトはずっと第1個目のフィギュアを握ったまま置くのを迷っているのと同じ状態なのかもしれませんね。
1歩踏み出そうとは思っているけれど
どこにまず置いたらいいのかわからない。
けれど、1度自分の力で置けたら、次も次の次も自分で置ける。
私は今、オトが第1個目のフィギュアを自分の力で置くのを待っている状態なのかも。」
なんて、話が膨らみました
正しいことはわかりませんが、
『オトの力で(自分進路を)見つける』
これが大切なんだということを強く思ったんです。
その日の夕方の空は、まるで絵画のようでした。
グレーの混じる空に強いオレンジ色の光…
油絵具で描いたような力強さを感じました。
こんな空をどうやったら描けれるのかな
なんて考えながら信号待ち。
視線を横にすると我が家のベランダが見えます。
洗濯物が見えて
『あ、オト。今日も洗濯物ほしてくれたんだ』って思って…
ありがとうって思いました